鯛 ラ バ 道


 このページ「鯛ラバ道」は、2016年6月3日に新設され、「店主の主張」の流れをくみながらも、話題を鯛ラバにしぼったものです。バイプレーン誕生秘話を中心に、ヒグチ釣具店 店長 樋口弘実のマダイ釣りの経験と、そこから導き出された道具に対する思いを中心に綴っていきます。
 私がなぜ?『即掛』や『バイプレーン』を作ることにしたのか?それをどのように生かしていくつもりかを、私らしく、超詳しく説明していきたいと思います。


6月24日の伊勢湾鯛ラバ釣行   6月29日

 見出しの様子を動画撮りし、You Tubeの『ヒグチチャンネル』に投稿しました。

 今年は、例年以上に難化し、もはやまぼろしの魚となりつつある伊勢湾のマダイですが、狙い方1つでちゃんと釣れます。

 正直申し上げて…春先のように、深場で上潮が速い場所を選び、従来の鯛ラバヘッドで且つ重たいウエイトを使っていたのでは、ほとんど釣れないと思います。
 そういう状況下で、巻きのスピードを上げると鯛ラバの移動スピードが速くなり過ぎます。だから、ゆっくり巻き、潮の効きで鯛ラバを横に流すことになると思いますが…
 一昨年あたりから、夏以降、そうした釣り方で釣れるマダイが激減しました。
 どてらで船を流しても、エンジンをかけて船を立てても同じです。
 もしもそれで釣れたとして、運が良かっただけで、安定した釣果をあげることは不可能だと思います。

 もはや、夏や秋は、春先とは違った釣り方をすべき時代になりました。

 またまた正直申し上げて…タングステンのヘッドを使わないと困るような状況下では、まともにマダイは釣れません。絶対的に鉛製のバイプレーンをメインにゲームブランを考えるべきです。
 やたら目立つワームを付けたり、針数を増やしたり、小針にしたりするのも流行っていますが、私に言わせると、すべてご法度です。

 すべて、自分で自分を追い込んでいくだけです。

 多くの船が、春先と同じように150gや200gといった重たいヘッドでないと釣りが成立しないような状況を選択していますが…
 私は、30g〜80gが適切だろうと思われる状況を選び、バイプレーンの45g〜100gを使って釣りをするように心がけています。

 どうして、それが良いのか?
 また、おいおいこのページやYou Tubeで解説していこうと思いますので、よろしくお願い致します。

  バイプレーンで釣りまくりん vol.2 マダイ 2018年6月 伊勢湾(オフショア)

 ※ 今回の動画は、実釣シーンとタックルの紹介がメインです。釣り方の詳しい解説は、改めて紹介します。


突然ですが…   6月16日

 キャストバイプレーンが発売されたばかりのこの時期に突然ですが…
 都合により今後クロスツーを離れることになりました。

 まだ契約解除はされていないので、敢えて今まで公表しなかったのですが、既にクロスツー事業部の方でHPからバイプレーン、魔法の玉等の紹介ページを勝手に削除しておりますし、一部小売店に返品を促したり、一部のテスターやファンに「バイプレーンを使って釣らないでくれ」という指令を出したりしているようですので、急遽、公にすることにしました。

 契約解除することになったいきさつについては後日述べますが…
 すべて、お客様のことを思い、バイプレーンシリーズを守り抜いていくために私の方から決断したことです。

 今後は、今までパッケージに記載されていましたKaiMというサブブランド名をメーカー&ブランド名として引き継ぎ、個人で独立していく予定でおります。
 バイプレーンや魔法の玉を取り扱ってくださってみえる小売店様、ご愛用いただいておりますユーザーには極力ご迷惑をお掛けしないようにしていきたいと思います。
 小売店様におかれましては、準備が出来次第、パッケージの入れ替えをさせていただきますので、しばらく間、そのまま通常通り、ご販売頂きますよう、お願い申し上げます。

 先日発売されましたキャストバイプレーンの仕掛けについては、私がすべて手作業で作成しておりましたし、こうしたゴタゴタがありましたので、このページの更新も滞ってしまいました。
 まだ、しばらくは大変忙しい日々が続きます。このページの更新を心待ちにしてみえる方々のご期待になかなか添えないと思いますが、ご理解くださいますよう、よろしくお願い致します。


嬉しい便り   4月29日

 昨日、青森からとても嬉しい便りが届きました。一昨年大変お世話になった釣船ブルーウッズの大谷船長から。
 この日、マダイが大爆釣!!バイプレーンが炸裂したという知らせでした。
 その釣果報告を大谷船長のブログで知り、嬉しくなって昨夜すぐに大谷船長に電話しました。

 私は、この日は簡単に釣れる日で、何を投入しても釣れるんだけど、ブルーウッズのお客さんがちょうどバイプレーンを使ってくれていた。そう思っていました。
 ところが違ったんです。
 最初、お客さんたちの竿には、ジグがついていたんだけれど、魚探にいい映りがある割にマダイの追いが悪い。ということで鯛ラバにチェンジしたらバンバンに釣れるようになり、その中でもバイプレーンの食いがバツグンに良かったので、皆バイプレーンを投入。ず〜っとボコボコという展開になったそうです。
 その釣果、恐るべし!です!たったの2時間、数人で60尾を超えるほど!!そのうち、3・4尾がバイプレーン以外で釣ったもので、それ以外の約60尾はすべてバイプレーン!♪
 もうダブルヒット、トリプルヒットの連続で、既に朝7時には、クーラー超満タンで早上がりになったそうです。
 ちなみにバイプレーンのウエイトは60g・80g。カラーは、ホロゴールドレッドGB(ホロのアカキンの腹にクローが入っている)が一番良かったそうです。
 「そのカラーが良いなら、先日発売になったばかりのブルーウッズオリジナルカラー(ホロのクロキンで目の周りがグロー)も間違いないですね!」と言ったところ、
 「それが人気がありすぎて入荷翌日に完売になってしまい、ほとんどの方が買えず終いのようで…今のところ乗船されたお客さん、持ってみえないんです。」とのことでした。
 大谷船長さん、そふえ釣具さん、申し訳ありません。今追加で生産しております。GW明けには納品できると思いますので、お客さんももうしばらくお待ちください。

 いやぁ、ありがたい限りです。こうして、バイプレーンが炸裂!!という便りが届くなんて!♪
 しかも、贔屓や偶然では無く、バイプレーンと船長さん、お客さんの実力がしっかり噛み合わさって実現されているというところが何よりも素晴らしいし、嬉しいです。

 大谷船長のブログを見て思いました。「なあるほど、やっぱりこの釣り方ならバイプレーンだよなあ。」と!

 そう、バイプレーンには、バイプレーンならではの使い方があるんです。
 それをつかむと、釣果が劇的にUPします!!
 次回からは、そこらへんのことを、昨年の御前崎での出来事や今年2月末の福岡、風仁丸さんからの便り、そして3月の西日本釣り博のでのことを交えながら、綴っていこうと思います。

 ※ 4月28日 青森県平舘沖での大爆釣!の写真とコメント  「28日ブルーウッズ大爆釣」をご覧ください。

   センシュ船長のブログ(ブルーウッズ大谷船長のブログ)


次は西日本釣り博   3月15日

 先週末は「名古屋キープキャスト」、そして今週末は「西日本釣り博」ということで、息つく間も無いくらいあわただしい日々が続いています。

 「西日本釣り博」の会場は、北九州市の小倉。九州まではるばる出かけていくというのは大変なことですが、その苦労を上回るワクワク感でいっぱいです。
 新製品「魔法の玉」(キャストバイプレーン)の紹介があるし、何よりも、昨年、バイプレーンの営業&実釣で九州へ出かけた時にお世話になった方々と会えるからです。

 九州では今、バイプレーンの実績が積み上げられつつあり、人気も上向いてきています。
 正直、そのほとんどが昨年お世話になった方々のお蔭です。直接お礼が言いたかったので、今回が、そのちょうどよい機会になりそうです。

 バイプレーンの勢いに乗って、「魔法の玉」(キャストバイプレーン)もしっかり売り込みたいです。
 九州・中国・四国では今、ハタゲームが大ブームです。「魔法の玉」(キャストバイプレーン)はそれにピッタリのシンカーですから!

 ただ、その凄さ(バツグンの有効性)を、より多くの人に伝えるとなるとなかなか大変です。

 名古屋キープキャストでは、水槽まで置き、実際にボトムアクションが実感できるようにまでしてあったにも関わらず、ほとんどの人が素通りでした。
 ブースの中に入ってくれて、水槽でアクションを確かめながら私の解説を聞いてくれた人のほとんどは、「凄いねぇ。是非、使ってみたい。いつ発売になるの?」と言ってくれましたが、それは少数派!
 それが現状です。釣り場に行ってもそうです。「釣れてる!」という他者からの情報を頼りに集まっている釣り人の多いこと!それが、2日程釣れないと、ほとんどの人が居なくなります。

 こうした状況下で、新しく中身が画期的なものを広めていくのは大変なことです。人々は、見た目が斬新なものには飛びつきやすいですが、バイプレーンのように穴の形状を変えたりそれに合わせて全体形状を変えたりしたところに凄さがある製品は、よく考えないとその凄さが理解できないので敬遠しがちになります。
 さらに、たとえ使っていただいたとしても、画期的であるが故に、有効な使い方も従来品と多少異なるため、間違った使い方をされることが多く、釣果に結び付かずに終わることもあり、「ダメなヘッド」と勘違いされることが度々あります。

 とにかくバイプレーンの本当の良さを実感していただくには時間がかかる!そう感じています。だから、とにかくあきらめず、あせらず一歩ずつ進むのみ!です。
 その思いを胸に、九州へ出かけます。

 「西日本釣り博」の会場に水槽が設置できるスペースがあるようでしたら、今回も設置します。そのほうが皆さんに理解してもらいやすいですから。
 もしも、それができなくても、実物をお見せしながら、私がなるべく分かりやすく解説する予定ですので、是非ブースまでお越しください。

 ブースは、西日本総合展示場 本館・大展示場 魚矢(フィッシュアロー)様のブース内のクロスツーブースになります。
 
 私は、17日(土) 11:00〜17:00 (最初の2時間は不在)
     18日(日)  9:00〜17:00 (終日)
   そのほとんどクロスツーブースに居る予定です。

 そして、翌18日(月)は、昨年大変お世話になった福岡市の風仁丸さんに乗船する予定です。同船していただける方には、バイプレーンをプレゼントさせていただきますので、よろしくお願い致します。


名古屋キープキャスト迫る   3月9日

 下の写真は、先月初めに開催されたフィッシングショー大阪のクロスツーブースの展示の様子です。
 大勢のお客様にお立ち寄りいただき、また、大勢の方が私の解説を熱心にお聞きくださり、心より感謝申し上げます。

 月日の流れは速いものです。このときから既に1ヵ月以上が経過しました。

 その間も、魔法の玉、キャストバイプレーンの発売に向けてやることがいっぱいあり、大忙しでした。

 

 明日・明後日の名古屋キープキャストでは、水槽を置き、魔法の玉(キャストバイプレーン)にワームをセットしたとき、ボトムでどんなアクションをするか?体験・確認ができるようにします。

 この日のために、そして、発売に向けて、私自身が時間をかけ、魔法の玉に合うワームとフックを探し続けてきました。その成果を皆さんと共に実感し合いたいと思います。
 是非、クロスツーブースにお立ち寄りください。
 但し、10日(土)の14:00〜15:00のみ、釣船華丸の植田船長に場所を譲るため実験ができません。ご承知おきください。

 前回も書きましたが、魔法の玉(キャストバイプレーン)は、鯛ラバのヘッドがもとになり生まれたものですが、鯛ラバというカテゴリーにとどまらず、いろいろな使い方ができます。
 しかも、無理してなんとか使える、というレベルではないです。上手に使うことで、ルアーとして今までになかった世界がどんどん広がっていきます。

 特にテキサスシンカーとして使うと、今までのテキサスシンカーではできなかったことがいろいろできます。
 詳しくは、名古屋キープキャストの会場で解説しますし、また、このページでも後日解説しますので、お楽しみに!

 魚種の面でも、多様な魚に対応できます。名古屋キープキャストはバスのお客さんが多いので、バス用としての有効性についても、しっかり伝えていきたいと思っています。
 とにかく、今までにない画期的な特性を持ったシンカーです。私は正直、このシンカーの登場で、バスのテキサスリグの世界も大きく変わると思っています。

 だからといって、このシンカーがバス用として大ブームになって、爆発的に売れるかというと、そうはならないと思います。
 バスフィッシングはソルトフィッシング以上にユーザーがブランドイメージに縛られているからです。
 物の良し悪しや活用の仕方ではなく、「誰々が使っているから!どこどこのメーカーだから!」そういうことが購買決定に繋がりやすくなっています。

 クロスツーは大手メーカーではないです。ましてや今までソルト向けのブランドとして展開してきました。
 バス業界では、無名と言って良いでしょう。
 「所詮、鯛ラバのヘッドでしょ!バスはそんなもんで釣れるほど甘くない!」そういう先入観だけで判断されやすいと思います。
 私自身は、バスフィッシングをずっとやってきていて、鯛ラバ以上に関わった時間は長いのですが、有名なバスプロやバスガイドではないですから!
 だから、バスフィッシングの世界で、このシンカーがブームになることは当分ないと思います。

 でも、考えようによっては、だからこそチャンスです。皆が使わないということは、その良さを理解してきちんと使える上手な人だけが、釣果をUPさせることができ、得をする!ということです。
 今、オフショア用のバイプレーンがそういう状況になっています。それはある意味ありがたいことです。

 ということで、自分から判断して、より良いものを探し、先においしい思いをしたいと思ってみえる方は、是非、ブースに来てください。
 よろしくお願いします。

 最後に、翌週のことを少し…
 3月17・18日に、北九州市で「西日本釣り博」が開催されます。私は、会場にほぼ2日間居ります。
 九州、中国、四国の方と、そちらでお会いできるのを楽しみにしております。
 また、19日(月)には、昨年大変お世話になった福岡市の風仁丸さんに乗船する予定です。同船していただける方には、バイプレーンをプレゼントさせていただきますので、よろしくお願い致します。


動画追加とフィッシングショーのお知らせ   1月30日

 You Tube 「ヒグチチャンネル」に新たな動画を1本追加し、動画が計6本になりました。

 今回の追加動画は、キャストバイプレーンをテキサスシンカーとして使った場合の利点について、解説したものです。
 水槽の中でワームをアクションさせながら、他の形のシンカーと特性がどう違うか?比較していきます。

 正直、今回のキャストバイプレーンは、鯛ラバというカテゴリーにとどまらず、いろいろな使い方ができます。
 しかも、無理してなんとか使える、というレベルではないのです。
 上手に使うことで、ルアーとして今までになかった世界がどんどん広がっていきます。

 テキサスシンカーとしても、今までのシンカーには無かった良さがいっぱいあります。

 ハタやソイ等の根魚狙いとして使うのはもとより、ヒラメ・マゴチを狙ってみてもおもしろいと思います。
 ボトムで繊細に動かすことと中層を泳がすことの両方が一度にできるからです。

 さらに、バス用としても、今までに無い威力を発揮する!そう確信しています。

 ということで…是非、動画をご覧ください。

    キャストバイプレーンをテキサスシンカーとして使うと…

 フィッシングショー大阪が今週末に開催されます。

 バイプレーン、キャストバイプレーンの発売元、XU(クロスツー)は、今年、魚矢様のブース内での展示になります。
 場所は、インテックス大阪6号館Bです。

 新製品中心の展示になりますので、キャストバイプレーンはしっかり展示されます。

 キャストバイプレーンのムクのヘッドのみが、3月に先行発売される予定になっているということで、2月2日(金)の業者日にブースに寄られた小売店様には、数量限定でムクのサンプルセットを差し上げる用意をしております。是非、ブースにお越しください。

 私は、2月2日(金)と2月3日(土)の2日間、会場に居ます。
 なるべくクロスツーブースに居るようにしますが、不在の場合もあると思いますので、その際は、クロスツースタッフにお声を掛けていただくか、直接電話(090-1410-5281)をされるかして、呼び出してください。
 すぐに駆けつけ、ご質問等にお答えできるようにしたいと思っております。

 せっかくの機会ですので、どなたさまも遠慮せず、鯛ラバのこと、バイプレーン・キャストバイプレーンのことをどしどしおききください。 


わざと逃がし A   1月26日

 鯛ラバを斜めに巻いていて、そろそろ回収しようかぁ、と思い、速巻きをし始めた瞬間にバイトがあるのは、ほぼすべてマダイです。

 私の船で、そういうバイトがあると、多くのお客さんが「ワラサ・ブリがきた!」と勘違いされます。
 でも、そこで私が言います。「いや、それマダイですよ。青物はそのタイミングでバイトしませんから!」
 「でも、大きな青物のように引きますよぉ!横に走りますし!」
 「いや、マダイだと思いますよ!」
 ここ2・3年、その見立てがバズレたことはありません。

 巻きを速くして食った。魚の引きが強い。1回の引きのストロークが長い。横に走る。「だから、青物!」というのは、もっともらしいです。勘違いされるもの当然です。
 私も過去に、勘違いしたことがありました。
 でも、最近は間違えなくなりました。過去の間違えた見立てが、自分の側からとらえたものだったということが分かってきたからです。

 何度も言っていることですが、釣りは魚に近いほうから考えていくべき!私の持論です。

 そうした私の持論からすると、ずっと速く巻いていたなら話しは別ですが、速く巻き始めた瞬間なんだから、マダイがトラップを仕掛けてきたタイミングと合致した、ととらえるべきです。
 また、魚の引き方についても、ラインが斜めになっている時に起きるバイトですから、ようは、それだけ船が流されているということになります。
 だから、魚が下に走っても、その間に船が横に動くから、横に走っていると釣り人が錯覚してしまうのです。
 しかも、このトラップ(わざと逃がし)を仕掛けて食うマダイはデカいのが多いです。
 船が横に動いている+マダイがデカい。それで、いつもより魚の引きが強くて、1回の引きのストロークが長く感じるので、尚更「ワラサ・ブリ!?」と勘違いしてしまうのです。

  

    田村康司さんがキャッチした 61cm                     森田俊さんがキャッチした 68cm

 上の写真は2枚とも、私の船で、バイプレーンを使い、斜めに引いていて、回収をかけた瞬間に食ったマダイ!
 マダイが「わざと逃がし」のトラップを仕掛けてきて、回収のタイミングと合致したからこそ起きたバイトだった!


 「わざと逃がし」をマダイが仕掛けてきたとき、巻きを速くして、逃がしてやればマダイがバイトしやすいわけです。
 但し、その前触れを釣り人が感じとるというのは、現時点では、不可能に近いです。

 そこで、そろそろポイントを外れそうだという水深まで鯛ラバを巻いてきた際、そのまま船べりまで巻く場合も、もう一度クラッチを切ってリターンさせる場合も、ラインが斜めになっている場合は、どこかで一度スピードを上げてやり、バイトに持ち込む確率を高めるのが有効な手立てになるように思います。
 但し、これは、マダイが速く動ける、夏から秋限定の誘い方になると思いますので、心得えながら、お試しください。

 また、鯛ラバはバイプレーンが一番適していると思います。
 実際、バイプレーンを使うようになってから、回収バイトの回数が増えましたし…
 その理由もありますので、また、フィッシングショー大阪が終わった後に解説をしていこうと思います。

わざと逃がし @   1月24日

 皆さん、YouTube「ヒグチチャンネル」のご視聴、ありがとうございます。
 お蔭様で、順調に視聴回数が増えております。

 まだ、私自身が撮影に慣れていませんし、撮影機器がお粗末です。そのため、見づらい、聞きづらい点が多々あると思いますが…。
 その時々で、できる限りの努力をしていこうと思っておりますので、よろしくお願い致します。

 では、話題を「マダイのトラップ&確認」に戻します。
 今日は、その2つ目、A わざと逃がし(回収バイト)を解説していきます。

 マダイは、鯛ラバ(ベイト)の動く角度やスピードによって仕掛けてくるトラップを替えてきます。
 季節によっても替えます。
 あの手この手で攻めてきます。

 1月14日に書いたように、ラインが斜めや横になり、その方向に鯛ラバが動いていく場合、渦巻き水流を起こそうとすると、マダイは体を横に倒して旋回しなければならなくなります。
 マダイにとってこれはとても難しい動作です。

 そのため、そういうことは、マズしません。
 では何をするのか?というと、鯛ラバ(ベイト)の後ろについて、自分の存在に気づかせて、わざとベイトを逃げさせるようにするのです。

 そんなひと手間かけたトラップを仕掛けるのには、わけがあります。
 ベイトがいつ、どの方向に逃げるのか分からないからです。
 青物みたいに機動力に優れた魚なら、ベイトがどう動こうとも、狙いをつけたベイトをほぼ確実に仕留めることができるでしょう。
 でも、マダイの場合、そんなわけにはいきません。遠くからいきなり追いかけたところで、その間に気付かれ、ジグザグに逃げられたら、体力を消耗するだけで、うまく捕食できません。

 だから、単独で動いているベイトに対しては、往々にして、いきなり食おうとせず、間合いをつめていく場合が多いように思います。
 そのとき、ある地点で、相手が自分の存在に気づくはず!もしもいつまで経っても相手が気づかないなら、それはベイトではなく偽物と判断します。

 本物はある地点で、「ヤバい!」とビビッて逃げる。その瞬間を狙うのです。
 その際、ベイトが泳いでいた方向のまま、ビュッと逃げてくれたら、好都合です。
 追いつけるスピードなら、簡単・確実に捕食できるからです。

 特に、逃げ始めた瞬間が大チャンスです。ベイトが全力で加速し始めた瞬間ですから、いきなり方向を変えることができません。
 そして、マダイは短距離の瞬発力には長けています。それは、ファイト時のマダイの引きからもわかると思います。
 だから、マダイは、逃げ始めた瞬間を狙うのです。

 そして、これがたまたま、そろそろ回収しようかぁ、と思い、速巻きをし始めた瞬間と合致したときに起きるのが、俗に言う「回収バイト」なのです。

YouTube「ヒグチチャンネル」動画追加   1月18日

 昨日スタートしたYouTube「ヒグチチャンネル」に早くも4つの動画を追加し、動画が全部で5つになりました。

 新作、キャストバイプレーンの解説、キャストシーン、スイム映像など、注目ネタが満載です。

 今度のキャストバイプレーンは、オフショアはもちろん、ショアからも快適に使えます。
 鯛ラバというカテゴリーにとどまらず、泳ぐテキサスシンカーとしても使え、今までに無い攻めができます。
 そのため、対象魚も、幅広いです。

 このページで紹介していますが、すべての釣り人にオススメしたいシンカーです。

 ということで、是非、動画をご覧ください。

 ※ つい先日の伊勢湾釣行。厳寒期、激難のシャローをバイプレーンで攻略し、
  キャッチした良型マダイの動画も掲載しましたので、合わせてご覧ください。

     ヒグチチャンネル キャストバイプレーン誕生 その2

     ヒグチチャンネル キャストバイプレーン キャスト&スイム映像

     ヒグチチャンネル キャストバイプレーン スイム映像(船上にて)

     ヒグチチャンネル バイプレーンで釣りまくりん vol1 マダイ 2018年1月 伊勢湾(オフショア)

YouTube「ヒグチチャンネル」スタート   1月17日

 マダイが仕掛けるトラップの続きは、後日にして…

 今日は、ついに私がYouTubeに釣りの動画を投稿するようになりましたので、その紹介をします。

 チャンネル名は、「ヒグチチャンネル」 

 私が考案したバイプレーンのネタが中心になると思いますが…とにかく釣りのことをいろいろと紹介していきます。

 バイプレーンについては、このページでマジメに解説していくだけよりも、良さが伝わりやすく、大勢の釣り人に使っていただけるようになるのでは?
 そう思い、始めることにしました。

 栄えある第1回は、新ネタです。

 実は、この春に、キャスティング用のバイプレーンを発売することにしましたので、今までのバイプレーンとともに紹介しています。

 下の写真がその新製品!「キャストバイプレーン」です。

 ショアからのキャスティングにも対応できるように!と、20g、30g、45gの3サイズをリリースする予定でいます。

 既に、30gのテストは終了。自分でいうのは何ですが…これまでのバイプレーンがさらに進化しています。

 よく飛びます。フォールアクション、リトリーブアクションが素晴らしいです。そして、フッキング性能はバツグンです。
 フックが抱きつくなどのトラブルもほぼありません。

 さらに、今回のバイプレーンはボトムで立つようにデザインしました。
 しかも、シェイクするとベッドが前後にしっかり揺れます。
 これにより、ネクタイの部分を、ワームに替えて使っても活躍が期待できるようになりました。
 泳ぐテキサスシンカー、従来のテキサスシンカーよりもワームを安定してアクションさせられるテキサスシンカーの誕生です♪ (^O^)

 では、皆さん、せっかくですので、YouTubeの画像もご覧ください。

      ヒグチチャンネル キャストバイプレーン誕生 その1

 今後も、動画投稿を続けていきますので、よろしければ、チャンネル登録もよろしくお願いします。


渦巻き水流・動き封じ A   1月15日

 鯛ラバを真下から真上へ巻くことで、マダイがしょっちゅう、渦巻き水流のトラップを仕掛けてくるの?
 そうなるのって、ほんのときたま、偶発的なレベルじゃないの?
 そう思われている方が多いと思いますが…
 実は、釣り方を少し変えるだけで頻繁に起きるようになるのです。

 もしも、何度も鯛ラバをしているあなたが、ほとんど渦巻き水流を感じたことがないとしたら、下のいずれかが原因していると思われます。

@ そもそも真下から真上に巻いていない。
 自分では、真下から真上に巻いているつもりでも、それは見える範囲がそうなっているだけで、マダイが食いやすい中層以深のところではラインがかなり斜めになっているということがよくあります。エンジンをかけて船を立てているときには、ほとんどそうなっていると思ったほうがいいでしょう。

A バイプレーンではなく従来の鯛ラバヘッドを使っている。
 このページで何度も書いているように、従来の鯛ラバヘッドは、流れのずれを利用して、横か斜めに引いた方が効果的です。それを、ラインを張って真下から真上に巻き上げると、ヘッドとネクタイとで水流のずれが生じます。それが大きいと、マダイは近づいた時点で、偽物だと見破ってしまい、トラップを掛けるところまでいかずに、無視して終わってしまいます。今までこのページに何度も書いてきた通りです。でも、依然として、このことを分かっている人は、全国的にみて、ごくわずか。釣具メーカーの開発担当社員も、有名テスターや自称鯛ラバ名人も、釣り船の船長も、小売店の店員も、ほとんどの人が分かっていないのが現状です。

B ラインやロッドに問題がある。
 実際、マダイが渦巻き水流のトラップを掛けてきたのに、ラインやロッドに問題があるため、釣り人が渦巻き水流を感じずに終わってしまっているパターンです。
 釣り人が渦巻き水流を感じない=トラップがうまくかかっていないということになります。
 そうなると、マダイは、、おかしい?怪しいぞ!とか、食いにくいなあ、と感じ、捕食をせずに立ち去ってしまいます。
 高感度のタックルほど、そういう展開になりやすいです。
 えっ?、と思われた方が多いでしょう。
 普通に考えたら、高感度のタックルほど、釣り人に伝わる情報量は多いはずです。でも、渦巻き水流の場合は、そうなりません。
 高周波の情報ではないからです。この点については、9月28日に書いた通りです。
 硬くて張りの強いロッドとPEラインにショートリーダーという組み合わせだと、マダイが渦巻き水流を掛けてきても、その水流から抜け出ようとする力が勝ってしまい、鯛ラバのヘッドは、そのまま釣り人の方へ、何もなかったかのように動いていってしまいます。
 だから、釣り人は、マダイが渦巻き水流を掛けてきたことに気付かずにいる場合が多いのです。

 以上の3点が、主な原因です。これらを変えていけば、渦巻き水流を感じる確率が、間違いなくUPします。
 そして、それが釣果にも直結!釣果もUPします。

 尚、Bの項目についてですが、張りを抑えたロッドに替えると良いです。そしてラインは、水深20m〜35m位のシャロー域なら、フロロオンリーが良いですし、それよりも深い所なら、PEにロングリーダーをオススメします。




渦巻き水流・動き封じ @   1月14日

 不可思議な鯛ラバヘッドのこと、そして、釣具業界の問題点について、まだまだ書きたいことが多々ありますが、話題をもとに戻します。

 フィッシングショーが迫っています。それまでに、このページに書かなければいけないことがいろいろありますので…。

 10月18日に書いた「マダイの進化学」の続きです。
 すみませんが、もう一度、その日の文を読まれてから、今日の文章をお読みください。

 で、今日は、「マダイのトッラップ&確認」の1つ @ 渦巻き水流・動き封じ について解説をしていくことにします。

 今、業界では、「アタリの前にマダイが鯛ラバにじゃれついてくるのが分かるくらい感度が良い」というのを売りにしているロッドがかなりあります。
 皆さんはその謳い文句についてどう思われますか?

 私は、「じゃれつく」そのものを否定しようとは思いませんが…
 「じゃあ、なんのためにマダイは鯛ラバにじゃれついてくるの?」
 「どんなじゃれつき方をしているの?」そこを問いたいです。
 私の知る限り、これらの疑問にしっかりとした答えを出した上でロッドを売っているメーカーは皆無です。

 だいたい「じゃれつく」という言葉から、私は「遊びに来ている」ような感じをイメージしてしまいますが、皆さんはどうですか?
 私が思うに、そういう、マダイが遊び目的で鯛ラバにちょっかいを出すことはほとんど無いと思います。
 もしも、遊び目的で興味があってじゃれているのなら、トリッキーなアクションで誘えば誘うほど、じゃれてくると思うのですが、実際はそうならないからです。

 それよりも、私は、マダイがその鯛ラバを食べるために行っている前行動だと思います。
 それが私が言いたい「マダイのトッラップ&確認」であり、そのうちの1つが『渦巻き水流・動き封じ』だと考えています。

 マダイが『渦巻き水流・動き封じ』のトラップを仕掛けてくるのは、ほとんどがバーチカルに近い状態で巻いているときです。
 つまり、ラインが縦になればなるほど起こりやすく、横になればなるほど起こりにくくなります。
 理論上そうなるはずだし、実際もそうなります。

 鯛ラバをよくやったことのある方なら、何度か、アタリが出る直前に巻きのテンションが重たくなるという経験をされたことがあるでしょう。
 私は以前、この感触が何によるものなのか?分かりませんでした。
 釣りの回数を重ねながら、いろいろと考えていくうちに、マダイが鯛ラバの周りを旋回し、渦巻き水流を起こしている、に違いないという結論に達しました。

 真下から真上へ動いていくエサを捕食する場合、機敏性が優れていないマダイにとって、エサの真下について上へ追いかけていくとなると食べにくいです。
 そこでどうするかというと、エサの周りを旋回しながら上がっていくのです。
 人間が斜面の急な山を登る時、直線的に登るのは大変なので、ループを描くように道を選択し登って行くのと同じです。

 そうすれば、マダイは一定の方向に回りながら、背を上に向けた状態のまま追いかけ、捕食行動に移ることができます。
 これはとても理に適った楽な捕食の仕方です。

 しかも、エサの周りを旋回することで、渦巻き水流が発生します。これが巻きが重くなるという違和感として釣り人に伝わる場合があります。
 渦巻き水流が発生すると、渦の中にあるものは、より渦の中心へ寄せられるようになります。
 それがエサならば、動きを封じ込められ(止められ)、マダイに食べられやすくなってしまうわけです。

 マダイはこうして楽に捕食できるようにして、横からエサを食っているはずです。
 その際、うまくトラップがかからないと、おかしい?怪しいぞ!とか、食いにくいなあ、と感じ、捕食をせずに立ち去ってしまうのです。

 また、斜めや横に鯛ラバを巻いてやると、渦巻き水流を掛ける際、身体を横に倒さないと旋回できません。
 これはマダイにとってかなりしんどいことです。たから、そういうことはまずしません。



特許出願の闇   1月10日

 私は、ヘッドの後ろ側(針側)でラインを上下にもスライドさせるよう、穴の形状を考えました。
 だから、発案当時の私からすると、前側の穴の変形は意味がないことでした。
 何よりも、前側を変形することで得られる物理的効力は、ほぼ何もない。そう判断しました。その科学的判断は今でも間違っていなかったと思っています。
 以上の理由で、前側の穴の変形を実用新案申請の対象外にしました。

 そういうふうにまっとうな考えのもと、他社がマネできないよう、文章を熟考したうえで、実用新案を出願しました。
 でも、某社から、同じような穴の形状をした鯛ラバヘッドが発表されました。
 なんか…まっとうさから生まれた私の実用新案の盲点をつかれたような気がしています。

 前回書いたように、前側を縦長にすることで、フォール時にラインが下にスライドするなんて、どう考えても有りえないと思うのですが…。
 この穴、PAT.P(特許出願済み)と紹介されています。
 物理上ありえないと思えることを、どうように理論立てて、特許を出願したのでしょう?

 書類の中身を見て確認したいのですが、それができません。
 実用新案と違い、特許は、出願されてから1年6か月間は公開されないのです。

 だから、1年6か月間はちゃんとした対応策が立てられない。もどかしいです。
 その間、たぶん某社は生産し、販売し続けるでしょう。

 さらに、公開されてから1年6か月の間(出願してから3年の間)に審査請求するかどうかを決めれば良いという規定になっています。
 特許が正式に認定されるのは、出願者から審査請求があり、特許庁の審査が行われ、科学的効力があるとみなされてからになるのです。
 もしも、凄い発明なら、その権利を守るために、当然早目に審査請求をし、早く認定してもらうようにするでしょう。
 逆に、それが科学的に意味のないことなら、認定されない(不合格になる)はずなので、審査請求に費用を掛けるだけ無駄になります。
 たがら、審査請求をしません。そうなると特許を取り下げたとみなされ、権利は認可されないまま自然消滅となります。
 でも、出願から3年間は、他社の動きをかなり封じ込めることができ、それが大きな利点になる場合があります。

 実情、特許出願されたもののうち、約半数は、審査請求されないまま消滅しているようです。

 どうしてそういうことになるのか?
 上の記述からもお分かりかもしれませんが…理由は下記の2つに大別できると思います。

@ 価値ある発明で会社に多額の利益をもたらすと思い、出願し、独占的に製造・販売を試みたけれど、消費者から思ったような支持が得られず、利益につながらなかった。だから、最終的に審査請求を断念した。
A 最初から価値ある発明とも思っていないし、審査請求をするつもりもないけれど、出願だけしておけば、何かしら会社にとってプラスに働くと考え、理論をこじつけて出願し、予定通り3年後、特許を取り下げた。


 上記のうち、@は道義的に問題がないと思いますし、それができるようにするために、公開を遅らせたり、審査請求に3年間の猶予期間が設けられているように思います。
 対して、Aは制度の隙間を悪用したずるいやり方だと思います。たとえ、それが法的にぎりぎりセーフだとしても、理論をこじつけてる段階で、消費者をバカにしているように感じます。
 そして、これができてしまうところに、特許出願制度には闇の部分があり、実際、かなり悪用されているのでは?と感じています。

 で、今回の不可思議な鯛ラバヘッドの場合、HPの説明文や絵、動画を見る限り、Aのパターンである可能性が高いと思えてしまうのですが、それはあくまで、HPの説明文や絵、動画のみによる私個人の見解です。特許出願された書類を見ているわけでもないし、実際にそのヘッドを使ってみたわけでもありません。
 だから今の段階では、「Aのパターンである可能性が高いと思える」としか言いようがありません。確固たる証拠が無いからです。
 ひょっとしたら、出願された書類には、相対性理論並みのもの凄い物理的な新理論が記されており、しかもそれが完璧に正しいものかもしれません。
 一般の人にそれを解説するのは難しいので、簡単に説明しようとしたら、HPの説明文や絵のようになってしまっただけなのかもしれません。
 なら、発明そのものは素晴らしいもので、誤解を招くような表現をしたことにだけ、問題があると言えるでしょう。
 ひょっとしたら、私が謝らないといけないことになるのかもしれません。

 いずれにせよ、私には、某社が何を考えているのか?真相は、分かりません。
 類似品が出回るのは、優れたものだと認められた証しだと、良い方向にとらえ、これからの某社の展開を注視していくだけです。

 ただ今回は、びっくりしたし、疑問に思うことが多々あったし、そこに問題を感じたので、こうして紹介しました。

 最後に、鯛ラバの枠を超えていますが、釣り人の皆さんに伝えておきたいことがあります。
 それは、他人の情報や説明を鵜呑みにしないでほしい!できるだけ正確に物事の良し悪しの判断をするよう、心がけてほしい!ということです。
 (私の言うことも、同様です。参考にすれども、鵜呑みにはせず、ご自分でじっくり考えてみてください。)

 それがルアーなら、しっかりと開発コンセプトを把握し、それが本当に有効なものなのか?自ら吟味・判断してほしいです。
 そして、コンセプトに基づいた正しい使い方をしたうえで、良いものかどうか?の結論を下してほしいと思います。
 そういう習慣づけをしていかないと、メーカーの身勝手な思惑にのせられて、無駄なものを多く買ってしまうだけで、ちっとも釣果に結び付かないということになってしまいかねません。
 また、逆に、せっかく良いものがあっても見過ごし、それを埋没させてしまいかねません。

 こうして私が皆さんに注意喚起をするのは、それくらい今の釣具業界には、存在価値を疑いたくなるものが多く存在していると思えるからです。

 メーカーの名前や有名テスターの名前を利用すれば、とりあえずどんなものでも売れるだろう。
 特許出願済みと謳っておけば、凄く画期的な商品だと思ってもらえるから有利だ!
 今売れているものとよく似た商品を作れば、開発の手間とコストを削減できて好都合だ!
 大したものではないのに、釣り人に期待だけもたせるような詐欺まがいのことをしたとしても、別に人の命に関わることでなければ、どうってことない!

 そういう情けない考えが蔓延しているように思います。
 なんとか、そういう状況を是正していきたい。私の切なる思いです。


不可思議な鯛ラバヘッドが発表された!(*_*; A   1月4日

 前回の続きです。

 穴の前側が縦長になっている不可思議な鯛ラバヘッド!これを発表した某メーカーが唱える、「前が縦長」の効力とは?…
 なんと!大きな開口部により、リトリーブ時にはパイプ上部、フォール時にはパイプ下部に、ラインをベストポジションに自動調整。
 でした。

 つまり、フォール時にラインが下へスライドするということのようです。
 解説のすぐ上の絵は、ヘッドが縦の状態でラインが下へスライドするように描かれていました。
 ということは、鉛製の重いヘッドよりもラインのほうが先に沈むということなんでしょうか?
 そんなこと、ありえるんでしょうか?

 で、解説の左を見ると、今度はフォール時にヘッドが横向きになっている絵が掲載されています。
 もしも、本当にヘッドが絵のように横を向くんだったら、確かにラインは、穴の下部までいかないまでも、上部ではなく、センターから出ることになります。
 これも下へスライドしたわけではなく、ヘッドが90°横を向いて、穴が横長になった時、中央からラインが出るというだけなんですが…
 でも、本当にそうなるんでしょうか?

 掲載されている画像の穴の位置を見る限り、従来の鯛ラバと大差ない位置です。これで横を向くとは?私には想像できません。

 有能なルアービルダーさんが年末にみえた時、次のように言われました。
 「ヘッドが横になるとは思えなかったので、動画を見て確認したけど、普通にゆらゆら縦に落ちているだけで、全然横になっていない。どうなっているんだろう?」

 私も気になったので、すぐに動画を確認したかったのですが、忙しくてそれどころではありませんでした。
 だから、確認が昨日(1月3日)になってしまいました。

 動画には、何度か鯛ラバがフォールしていくシーンが登場してきますが、せいぜい瞬間的にヒラをうっているのがわずかに写っているだけ。
 ヘッドが横を向いて落ちていくと確認できる映像、ラインが下へスライドしていると確認できる映像は1つも無いように感じました。

 だいだいもってして、ボトムが回転しているから丸分かりなのですが、フォール途中で映像を回転させていることが多く、実際どういうふうに落ちているのか?分かりづらいというか?視聴者を錯覚させやすいような映像になっているように感じました。

 さらに、これ、本当にフォール映像?と思えるものがいくつかありました。
 というのは、ボトムが近づいてくるので、一見、フォール映像のように見えますが、ネクタイが上になびいていないんです。これ、ありえないんじゃないの?
 リトーブの動画を巻き戻し再生してるんじゃないの?私にはそうとしか見えなかったですが、私の勘違いなんでしょうか?
 まあ、そのシーンそのものには何も解説がされていないので、何をやってもセーフなのかもしれません。
 視聴者からクレームがあったとき、 「あなたはそう判断されたようですが…私どもとしては何も解説していませんから、苦情を言われても…」という具合に答えられるでしょうから!

 それにしても、動画は迫力あるシーン満載で、上手に撮影・編集されています。現代人は、情報を入手することは得意ですが、その真偽を判断するだけの論理的な思考力に欠けた人が多いですから、こんな迫力ある映像を流せば、多くの人がその気になって買っちゃうんでしょうね。ホント、上手だと思います。私は見習おうとは思いませんが…。

 そうそう、そのヘッドの「縦長の穴」の名称、「○○マウス」と書いてあったから、てっきり「ビッグマウス」だと勝手に思い込んでいました。よく見たら「ワイドマウス」だったんですねえ。
 なんとなく、「ビッグマウス」のほうがしっくりくるような気がするんですが…。
 動画でも「100%フォールだ」って言ってますし…
 フォールでよくアタると評判のバイプレーンですら、私の場合、フォールでアタり、キャッチした過去の最高確率は、5尾のうち3尾、つまり60%なんです。
 まあ、ところ替われば、マダイの喰い方も替わるんでしょうが、それにしても、「100%フォールだ」というのは凄いですねえ。
 やはり、一般的物理的特性に反した超自然現象を引き起こすだけの凄い鯛ラバだからでしょうか?
 それとも、そのとき1尾しか釣れなくて、それがフォールだったんでしょうか?なら、確かに「100%」ですねえ。

 でも、動画をよく見ると、そのヘッドと違うヘッドを付けて釣っているシーンがかなりあるんですけど…
 ヒットしてからの映像(ファイトからキャッチまで)がほとんどで、本当にフォール途中で食ったのか判別できないんですけど…
 冒頭に唯一ヒットの瞬間をとらえた映像があって、某有名テスターがやりとりの途中、小声で「フォールだ」と言い、その直後大きくテロップでも「フォールだ」と出てくるんですが、映像を巻き戻して見ると、そのテスター、ヒットの直前にハンドルを巻いているんですけど…
 どういうことなんでしょう?
 でも、でも「100%フォールだ」なんですよね!?
 やっぱり、「ビッグマウス」のほうがしっくりくるような気が…

 ちなみに、私はよく「ビッグヴォイス」(声デカおやじ)と言われますが…
 そして、最近は太って「ビッグフェイス」(顔デカおやじ)にもなっていますが…
 関係無かったですかねぇ。

 では最後に関係のあることを!
 私が考案したバイプレーンの穴は、マダイの尾びれの上半分に似ているので「コーダルフィンホール」(尾びれの形をした穴)と名付けられています。
 「ビッグマウス」いや違った!「ワイドマウス」と比べ、長くて難しいので、覚えなくても構いませんが、バイプレーンが先に作られたということと、バイプレーンは縦長の方を後ろ(針側)にして使うということは、皆さんにちゃんと知っておいてもらいたいです。

 よろしくお願いします。


不可思議な鯛ラバヘッドが発表された!(*_*; @   1月3日

 このページが中断して、早2か月半が経過しました。
 ネタは山ほどあるので、継続的に度々更新していきたいのですが…
 釣り人+船の船長+釣具店の経営者+釣具の考案者(ルアーデザイナー)+自分が考案したルアーの営業マンの5足のわらじを履いているため、それがなかなかできません。
 一見、欲張っているように思われるかもしれませんが、そうではなく、ただ自分がやるべきことを精一杯やっているだけです。
 正直、大変ですが、いろいろなことに関わっているからこそ、見えてくることが多々あります。そして、それを世の釣り人のために生かすこともできている。そう感じています。

 秋〜正月は自分の店が忙しいです。 だからどうしても、なかなか更新できなくなります。ご理解ください。

 さらに、前回…

 次回は、この中でフロロラインの効果が生きる、『渦巻き水流・動き封じ』について解説していこうと思います。
 お楽しみに♪


 と書きましたが、今回は、どうしても取り上げないといけない話題が生まれましたので、そのことについて書きます。
 寄り道をお許しください。

 12月半ば過ぎに、ある有能なルアービルダーの方から
 「樋口さんが考案したバイプレーンの穴とよく似た穴の形状をした鯛ラバヘッドが○○から発表されていますよ。」と報告を受けました。

 当然、すごく気になりましたが、日々忙しく、調べる暇がなかったので、そのままにしておきました。

 そんな折、12月末に、そのルアービルダーさんが当店にみえ、タブットでその製品が紹介されているホームページを見せてくれました。

 見てびっくり!!!(+o+) バイプレーンの穴の形状とかなり似ています。
 パッと見、完全に実用新案に抵触しています。

 まさか、私(バイプレーン)が実用新案を取得していることを知らずに作ったのか?と思いながら、よく見ると…
 さらにびっくり!!!!!!(+o+) 穴の出口(後ろ側)ではなく、入口(前側)が縦長になっているではありませんか?
 我が目を疑いました。どう見ても前後逆。付け間違えているようにしか見えなかったからです。
 そんなバカな……第一、前を縦長にしたところで、得られる物理的効力など何もないはず!
 ラインがスライドするわけないし、巻いた時の水流抵抗が大きくなるだけ!
 すぐさま、解説を読んで確認しても、やっぱり縦長のほうを前にするように書かれています。

 唖然 (゜o゜)  そして、考えること数秒……

 まさか、こんな巧妙な方法があったとは…なあるほど…そのホームページを見るまで考えもつきませんでした。
 ある意味、おみそれしました。

 私は実用新案出願にあたり、請求の範囲を決める時、他社(他人)が絶対にマネできないように考えたつもりでした。
 @ 穴の前側と後ろ側を比べると、前側よりも後ろ側のほうが縦長になっている。
 A 穴の上側と下側を比べると、下側よりも上側の方が長くなっていく。
 文章は簡略化してありますが、こういう内容を記載しました。 

 そして、@かAのいずれかを採用した釣り用の錘類を製造・販売すると実用新案に抵触するようにしました。
 @andAでも良いのでは?と思ったのですが、念には念を入れ、あえて@orAにし、防衛策を強化したのです。
 それなのに、その2つともをクリアして、同じような穴を作ってきました。

 で、このメーカーが唱える、「前が縦長」の効力とは?…

 次回、取り上げることにします。


マダイの進化学
   10月18日

 「進化学」なんて書くと、難しそうで、イヤだ!と思う人がいるでしょう。でも、本当に、釣りが上手になりたいなら、釣技を高めることと同様に、科学的アプローチも重要です。
 私は、生物学にも物理学にも疎いけど、ルアーの開発をするようになって、その重要さをひしひしと感じるようになり、今は、そうした視点をとても大切にしています。

 マダイが生息している場所には、たいてい他にも同サイズのフィッシュイーターが存在しています。
 例えば、伊勢湾口では、ブリやサワラのような青物とマダイの生息域が被ることがよくあります。つまり、生きていく際の競合関係にあると言えます。

 そういう視点でマダイとブリやサワラを比べてみると、機敏性やスピードや吸引力をベースにした捕食能力では、青物のほうが圧倒的に優れています。
 でも、マダイは滅びずに種を繁栄させています。

 その理由はいくつかあると思いますが、主だったものは…
@ 何でも食べられるように進化した。
A トラップをかけ、確認をしてから捕食するように進化した。

の2つが上げられると思います。

 @についてですが…
 マダイは、クラゲやサンゴまでも平気で食べます。頑丈な歯があるため、ほぼどんな生き物でも食べることができます。他のフィッシュイーターが普通食べないものまで食べて生存することができるのは大きなアドバンテージです。

 次にAについて…
 マダイは何でも食うというどう猛で貪欲な性質がある反面、とても頭が良く警戒心も強いという側面があります。だから、罠(トラップ)を仕掛け、食べやすいようにしてから食ったり、本物かどうか、確認してから食うように進化しました!

 Aはあくまで、私独自の考えです。長年鯛ラバをしてきて、そう思うようになりました。
 他の魚とは、明らかに違うパターンでルアーにバイトしてくることが多々あり、「マダイがベイトにトラップを掛けて食べやすくしたり、本物のエサかどうか?確認したりしてから食っている。」そう考えるとつじつまが合う!と思うようになりました。

 現在、私がとらえていて、「マダイのトッラップ&確認」だと思うバイトの仕方は…
@ 渦巻き水流・動き封じ
A わざと逃がし(回収バイト)
B 噛んで弱らせ

の3つです。まだ他にもあやしいものはありますが、とりあえずこれら3つは、かなり自信があります。

 次回は、この中でフロロラインの効果が生きる、『渦巻き水流・動き封じ』について解説していこうと思います。
 お楽しみに♪


ラインの感度   9月28日

 「PEとフロロを比べて、感度が良いラインはどっち?」と質問すると、両方のラインを使ったことのある釣り人のほぼ100%が「PE!」と答えると思います。

 フロロをよく使う私でも、つい先日まで、こればかりは「PE!」だと思っていました。
 でも、9月4日に、フロロラインで徹底的に鯛ラバをしてみて、そう簡単に結論が出せることではない!ということに気づきました。

 確かに、一瞬のガジとかコンコンという硬い響きや小さなアタリをより感じ取れるのは、PEです。
 でも、釣りをする際、重要になるのは、そういう感度ばかりではありません。
 なんかジワーーとかヌーーとか感じるような、気配やテンション変化に対しての感度、これも重要です。
 そして、そういう質の情報についてはフロロのほうがしっかりと伝えてくれます。

 これが、前回書いたフロロの長所の1つ、A テンション変化が情報として釣り人にしっかり伝わる。 です。

 今回は、これをもう少し掘り下げようと思います。
 但し、私は物理学には疎いので、「ニュアンス的にだいたいこういうこと」としか説明できません。学問的に厳密に言うと「違うだろ!」ということもあるでしょうが、その点はおおめにみてください。

 PEラインとフロロラインの感度(伝える情報)の違いを説明するのに、置き換えると分かりやすい例が、『ドップラー効果』です。その代表例が救急車のサイレンの聞こえ方だというのは、多くの人がご存知でしょう。
 救急車が近づくにつれて、サイレンの音は大きくかつ高くなってきます。だから、救急車が近づいてきていることが分かります。
 これに似ているのがPEラインです。PEラインは高周波の音をはっきりと伝えます。逆に低周波の音はあまり伝えません。低周波の音はカットされるか、高周波に変換されて伝えられるか、どちらかになっているはず!です。
 逆に、救急車が遠ざかっていくと、サイレンの音は小さくかつ低くなっていきます。フロロラインは、まさにそれ!低周波の音のみを控えめに伝えます。PEラインで感じるマダイ特有のガジガジという硬いアタリをほとんど感じません。アタリはずいぶんソフト(ぼんやりしたもの)になります。
 ならば、アタリを強くはっきり伝えてくれるPEのほうが良い!となりがちですが、そうばかりではありません。PEラインでバイプレーンのようにフッキング性能に優れたヘッドを使っていると、鋭くて強いアタリが度々出ます。こちらが鋭くて強く感じるということは、マダイにもそれが同様に伝わっているということです。加えて、アタリが有った瞬間に、どうしてもピクリと体が反応してしまい、結局、マダイが違和感を感じて、すぐにタイラバを離してしまうことがあります。

 これがフロロラインなら、それらのマイナス要素すべてを無くしてくれます。

 そして、それ以上のメリットがフロロラインにはあります。テンション変化をしっかりと伝えてくれるという点です。

 同じ80gのバイプレーンを同条件で巻いた場合、フロロラインのほうがPEラインよりも少し巻き抵抗を強く感じます。
 それはラインが少し伸びる分、釣り人が強く巻かないと、ヘッドが同じように動かないからです。

 PEラインだと伸びがほとんど無いので、そうしたテンションの変化を感じる前に、ヘッドが動いてしまいます。だから、テンションの微妙な変化が分かりにくいのです。
 ということから、テンション変化における感度では、フロロの方が勝っているということになります。

 そして、これがフロロラインのとてつもない武器になる!そのことが分かってきました。
 前回紹介しかけた「マダイのトラップ」に関することです。

 次回、正に目からうろこの解説をしていきますので、お楽しみに♪


フロロラインの長所と短所   9月21日

 見出しの内容に入る前に、大勢の方が持つと思われる疑問について、書きます。

 前回も書きましたが、鯛ラバでフロロラインを語るとき、バイプレーン限定で話しを進めていきます。
 ラインは、ルアーとフックの特性を最大限に生かし、釣果を上げるために選択しなければなりません。そういう観点で考えたとき、鯛ラバで従来のヘッドを使用する場合、フロロが有効になるシチュエーションが考えられません。
 従来のヘッドは斜めに引くと、ヘッドのところでラインに角度ができ、フックが横に寝る構造になっています。これによってフッキングのスピードとタイミングが遅れるのですが、それがタメになります。つまり、マダイが持って行くまでフッキングしない=向うが持って行ってくれるから合わせなくても自動的にフッキングする、となるので、フロロに替えてさらにタメをつくるなんてことをする必要がありません。
 一方、完全バーチカルに引くと、フックが釣り人の方を向くので、マダイがバイトしたとき、すぐにフッキングモーションに入ります。ところがヘッドの前後両方で角度ができているので、ヘッドはうまく遊動せず、フッキングの邪魔をしてしまうため、うまくフッキングしません。この状況はラインを替えても変わらないので、伸びてタメがつくれるフロロを使っても無意味なのです。

 もう1つ、なにもオールフロロにしなくても、メインPEのままでリーダーの長さを長くするという対応で十分なのでは?という意見があるように思います。
 結論を先に言うと、オールフロロにするのと、PE+ロングリーダーでは、天と地ほど違います。
 理由については、このページを読んでいくうちに自然と分かっていただけるように書いていこうと思います。

 では、本題に入ります!9月4日の後、既に3回お客さんと一緒に出船しました。お客さんにも試していただき、ますます、フロロラインの長所と短所が明確になってきました。

 テスト状況

  釣り場     水深18m〜40m  流れは表層1ノット程度かそれ未満  ラインはほぼバーチカル状態  
           海底は少し凸凹(根)があるところが多い … 最近そういう状況でよく喰うので、狙って入るようにした

  タックル    
ヘッド  バイプレーン 80gをメインに 60g〜100g カラーはいろいろ
           フック  各種使用
           ネクタイ  ストレート形 ショート カラーはいろいろ
           
ライン  メイン  フロロ1.5号 約6LB (山豊テグス フロロ4ショット) 
                リーダー  フロロ4号 約16LB (サンヨーナイロン ディテールプレミアムプロハリス)
           ロッド  ファーストテーパーで短め、バットパワーのあるものを使用


 <長所>

@ ヘッドをスムーズに泳がせることができる。
 水切れが良いため、ラインが一直線になりやすいです。ラインに伸縮性があるため、テンションも急激に変わりません。結果、泳ぎが安定します。たとえ船が揺れても泳ぎに影響が出にくいです。

A テンション変化が情報として釣り人にしっかり伝わる。
 釣り人に伝わる情報の質がPEとフロロでは違います。PEは高周波の情報をよく伝えるというか、高周波に変換して伝える感じがします。対してフロロは、高周波のガシガシとかコンコンというアタリはほとんど感じません。その代わり、テンション変化が明確に出ます。これが大きな武器になります。

B フッキングがとても良く、バラシにくい。
 伸びがあるのでマダイがフックを吸い込みやすいです。フックがマダイの口に刺さり始めても、マダイが違和感を感じずおさえ込んでくれます。そのとき伸びたラインが縮もうとするその力がフッキングパワーとなります。だから、フッキング率がUPします。
 しかも、PEのときほどフックの形状等に神経質にならなくても大丈夫!
 さらに、ラインがタメを作ってくれるので、やりとり中、ポンピングしてもバラシにしいです。

C フォール姿勢が良くなり、よく喰う。
 PEは軽くて沈みにくいので、ボトム付近でヘッド前面を釣り人側に引っ張って、ヘッドのフォール姿勢が崩れやすいです。対して、フロロは重いので、ヘッドのフォール姿勢がほとんど崩れません。フォール姿勢が良いというバイプレーンの長所がさらに際立ちます。結果、フォール中のアタリや巻き上げてすぐのアタリも多くなります。マダイだけでなく、青物や根魚にも効果があります。

D リトリーブでも今まで食わせられなかったマダイが食う。
 フロロはPEと比べ、魚に気づかれにくいラインです。透明かつ光の屈折反射がほとんどないということに加え、水切れが良く、糸鳴りがほとんどないので魚に警戒されにくいです。
 さらに大きいのが、フロロの特性である、「伸び」です。これによってマダイがトラップを仕掛けてきたときに、そのトラップが効いたフリをすることがてきるため、マダイがしめしめと思い、食ってきます。
 たぶん、これだけでは訳が分からないと思うので次回以降詳しく解説しますが、とにかくこれがフロロを使って見つけた、一番の大発見でした。

 <短所>

@ フォール中のアタリが分かりにくい。
 フロロラインにするとヘッドがボトムまで良い姿勢のまま、きれいにフォールしていきます。だからバイト数がUPします。そして魚がバイトしてきた瞬間、バイプレーンの穴は傾斜がついているので、ヘッドがスムーズに前方へスライドします。フロロラインにするとPEラインよりも、これがさらにスムーズになります。魚が違和感を感じにくいので、しっかり鯛ラバをくわえてくれやすくなります。
 ここまでは良いのですが、魚が違和感を感じにくい=釣り人も変化を感じにくいことになります。つまり、アタリがなかなか感じ取れなくなるのです。その結果、着底後、リトリーブに入って、初めて魚が食っていたことに気付くということが度々あります。
 「長所は短所にもなりやすい」典型的な例です。

A 根魚に根に入られやすくなる。
 @に近い項目になります。
 お客さんに起きた例で解説すると…鯛ラバが着底して巻き始めたら、根掛かりのように動きません。ラインを引っ張って外そうとしたら、やがて巻けるようになりました。上げてみたら、ハタが釣れていた、ということがありました。きっと着底直前にハタが食い、そのまま根に入り込んだのでしょう。
 これが着底直前ではなく、巻き始めで、魚が食ったことが即、分かったとしても、大型の根魚ならば、ラインに伸びがあるだけに、根に入られてしまう可能性があるでしょう。

B 根掛かりの際に困る。
 ラインが伸びるだけに、PEと比べ、根掛かりを外しにくいです。そして、外れずに切れた場合、ほぼ間違いなく、リーダーとメインラインとの結び目付近から切れます。そうなると再度リーダーを結び直さなくてはならず、大変ですし、そのせいで、時合を逃してしまう可能性もあります。

C 着底時のオーバーランに注意する必要がある。
 フロロはPEと比べ、ボトムまで鯛ラバのヘッドが勢いよく沈んでいくうえに、スプール馴染みが悪いので、ヘッドが着底した瞬間、ラインがオーバーランしやすい(軽いバックラッシュ状態になりやすい)です。

D ラインの絶対的な強度にやや不安がある。
 ラインの水切りをよくし、ラインが一直線になるようにするためには、ラインを極力細くする必要があります。ということで、私は6LBを使用しました。それで68cmのマダイと67cmのワラサが獲れましたが、やはり慎重・正確なやりとりが要求されます。

 フロロラインには、以上のような短所がありますが、それでも私は、先に上げた長所の方がはるかに大きいと思うので、これからもバイプレーンでの速巻き、浅場攻めではフロロラインを使っていく予定でいます。

 次回以降は、今日書いたことの中で、キーポイントになる箇所を掘り下げて、詳しく解説していきます。


フロロラインを試したわけ   9月19日

 予定していた順番を入れ替えます。9月4日に鯛ラバでフロロラインを試し、大発見したことを書きます。
 もう少し後に書く予定でしたが、早く知りたいと思われている方が大勢みえるでしょうし、私も皆さんに早くお伝えしたいので…。

 伊良湖シーバスでも、ミノーを泳がす釣りにフロロを提唱し、市販品に満足できるものがなかったので、ヒグチ釣具店オリジナルのフロロラインまで作った私らしい、と思われる方がいらっしゃることでしょう。
 誤解のないよう、最初に断わっておくと、私はフロロ好きというわけではありません。この場所(状況)でどのルアーが最適か?そして、そのルアーを生かすために、どのラインが最適か?常にそういう観点でラインを決めています。その結果、「フロロが最適」となる場合がある!というだけのことです。海の釣りでPEを使うことは多く、青物狙いのときはほとんどPEです。バスフィッシングでも、かなりの割合でPEを使っています。

 多くの人が、伸びが無く感度が良いからとか、細くて丈夫でウエイトのあるルアーがよく飛ぶからという理由でPEラインを選択するようになりました。その結果、オフショアやショアシーバスのゲームは何から何までPEラインが使われるようになりました。今やそれが「当たり前」となり、皆何も考えることなくPEラインを選択しています。その結果、PEラインで扱いにくいルアーは排除されるようになりました。サーフにおけるフローティングミノーゲームの衰退がその1つです。
 そういうのはおかしいと思います。釣り人の都合ばかり優先され、釣れるルアーを上手に使っていこうという考えになっていないからです。

 話しを鯛ラバに戻します。

 バイプレーンは特性を理解して使えば、よく釣れる鯛ラバです。アタリが多く出るし、フッキングも決まりやすいです。
 でも、今年の夏、使っていて、難問に直面しました。
 アタリが有ったとき、フックが掛かり切らず抜けてしまうことが度々あったのです。例年ならここまでフッキングが難しくならないのに…。
 今年は、浅場での速巻きでしかなかなか食わない。フッキングスピードを優先させてロッドを硬くしたり竿先を下げたりして釣ると、アタリが有った瞬間にフックが抜けてしまう。
 かといって、柔らかいロッドを起こしてためをつくっていると、中途半端な掛かりになってしまい、ファイト初期にバレてしまう。
 フックを替えるなど、いろいろ試してみましたが、どれもイマイチでした。

 そこで考えたのが、以前から気になっていたメインラインをPEからフロロにする!です。
 私が伊良湖シーバスでフロロを試している感覚からすると、たとえシーバスゲームよりも重い80gのウエイトを巻くにしても、30m程度の浅場なら、ほとんど問題なく使えるのではないか?
 そして、肝心のフッキングはラインの伸びがフッキングパワーを損なわずにタメをつくってくれて、うまくいくのではないか?そう考えたのです。

 フロロラインは比重があり、水切れが良いため、潮の影響を受けにくいです。そのため、ラインが真っ直ぐ張った状態でルアーを安定して泳がしてくれます。こうした特性は、従来のヘッドには合いませんが、バイプレーンには合うはずです。
 それで、フッキングが良くなるなら、使わない手は無い!そう思いました。


ヘッドを替える目安   9月14日

 前回紹介したような各パターンをきちんと把握して釣りができていれば問題はないのですが、なかなか難しいことだと思います。
 なにせ、目に見えないけっこう水深のある場所で起きていることですから…。私でも、釣り船の船長さんでも、難しい。だから、状況をつかみきれていないことも多々あるはずです。
 操船に関わっていない釣り人が状況をなかなかつかめないのは当然です。

 あなたが遊漁船に乗って鯛ラバをしていると想定して…やっていることが正しいのか?不安になったとき、どうしたらよいのでしょう?

 次の 項目を頭に入れて釣りをすると、釣果があがりやすいと思いますので、ヘッドを替える際の参考にしてください。

@ 従来のヘッドで釣れない時、バイプレーンに替える。
 以前、このページで書いたように、種々の理由から、ほとんどの船長さんが、従来のヘッドでよく釣れるように操船されます。
 でも、どこへ行っても、前回の図のAかBのパターン、つまりバイプレーンパターンにしかならないときもかなりあるはずです。
 そんなときに、従来のヘッドばかりを使っていても効果がありません。
 従来のヘッドから従来の別のヘッドに替えても、似たり寄ったりのものがほとんどなので、ローテーションする意味があまりない場合が多いです。
 対して、バイプレーンは、泳ぎの姿勢が大きく異なるので、替えることで釣果が大きくUPする可能性が生まれます。
 釣れない!状況もよく分からない!ここから…釣れない!=時合が来ていないとあきらめるのでなく、状況に合っていない不正解なことをしているのかもしれない?と考えて、不正解の逆をすると正解になるのでは?という発想で釣りすることが重要です。

A 体感で見極める。
 前にも書いたように、バイプレーンは、ヘッドを泳がせて釣る鯛ラバです。
 良い状態で泳がせると、プルプルという心地良い感触が手元に伝わってきます。この感触が伝わってくるときは、概ね、釣れます。
 そういうときは、巻き上げてくる際の感触が、ずっとほぼ一定になります。
 逆に、巻き始めや巻いてくる途中で何か違和感を感じるときは、何かが違う!と判断したほうが良いでしょう。
 よくある例として…
 巻き始めてから、手元にテンションが乗るまでに時間がかかる。
 巻いている途中で、手元に伝わるテンションの強さが変わる。
 ヘッドが泳いでる感じが無くなるゾーンがある。
 上げてくる途中でラインの角度が変わる。
 以上のような症状を感じた場合は、バイプレーンのウエイトを替えたり巻きスピードを変えたりするか、従来のヘッドに替えるなどの対応をしてみてください。

B 大原則に従う。
 体感で正確にとらえられるのが一番なのですが、皆がいつもそれができるわけではありません。
 そんなときに役立つのが大原則!これを頭に入れておき、従うと効果的です。
 例えば…海が荒れているとき、当然、ヘッドを一定のテンションでスムーズに動かせなくなります。そんな日、バイプレーンはお休みです。
 とりあえず、主な大原則を表にしましたので、ヘッド選択の参考にしてください。

  状況      ヘッドの種類          バイプレーン               従来のヘッド
 海の荒れ  荒れると泳ぎが不安定になるので良くない  荒れていても影響が少なく、使える場合が多い
 風の強さ・風と潮とのずれ  風は弱く、潮と向きがずれていないほうが良い  向きがずれていたほうが横に引けて良くなる場合もある
 船の移動スピード  ゆっくりのほうが巻く釣りが展開できるので有利  速いほうが横に流す釣りがしやすいので有利
 海底の地形  かけ上がるか、平坦が得意、凸凹にも対応  下っていくか、平坦が得意、凸凹には対応不能
 水深  浅いほうが良い場合が多い  深いほうが良い場合が多い

 何度も書いているように、ラインをしっかり張ってヘッドを泳がせられるときはバイプレーン!それがうまくいかないときは従来のヘッド!です。
 上の表の1つ1つを忘れてしまっても、これさえ覚えていれば、だいたいは対応できます。
 ラインの角度については、バーチカルに近ければ近いほどバイプレーンが良い確率が高いのですが、釣り人の近くでラインがバーチカル状態になっているからといって、底のほうでも同じ状況になっているとは限りません。気をつけてください。
 ある程度の水深まで沈める釣りでは、その瞬間に目で見えることだけで判断するより、ボトムから表層まで巻いてくる間の連続的な体感や、表に示したような大原則をもとに判断することのほうが重要です。
 また、大原則について、表に示した項目(状況)がよく分からないときは、素直に船長さんに聞いて、教えてもらうといいです。
 船の移動スピード、風と潮の向きのずれ、海底の地形の変化などは、船長さんに聞かないとなかなか分からないことですから!

簡単な使い分けの極意   9月6日

 一昨日、鯛ラバをして、とんでもない大発見をしました。
 その釣果だけは、ヒグチ釣具店HPの「釣果情報」のページに掲載しましたが、何がどう凄いのか?については、全然解説していません。それは、このページでやるべきことだと思いますし…。

 今は、少しでも早くこのページを進めて、早くその解説をしようと思っています。
 物事には順番がありますので、すみませんが、今しばらくお待ちください。

 前回と前々回の2回に渡って、バーチカルで釣るための要点について解説をしてきました。
 その際、「バイプレーンを使うべき」と述べてきましたので、このページを読まれている方の多くが、「バーチカルに引く場合はバイプレーンで、それ以外の斜めや横に引く場合は他の鯛ラバ」というふうに思われているかもしれません。

 これについては、一部正解なんですが…私が言いたのは、そういうことではないんです。
 既に、このページの6月22日のところで「『魔法』の上手な掛け方」と題してしっかり解説をしています。
 が、使い分けという観点では、イマイチなので、今回はそこを分かりやすく書きます。  

 ようは、縦とか斜めとか横とかいうことではなく、テンションをしっかり掛け、釣りをしている自分の方へ一直線にタイラバを巻く!なのです。
 そういう釣り方をするときは、バイプレーンが良く、そういう釣り方ができないときとか、そういう釣り方をあえてしないときは、他の鯛ラバが良いのです。
 これ1つを覚えておくだけで、釣果が全然違ってきます。

 その代表的な4パターンを具体的に図にしたのが下の絵です。
 白抜き青の矢印が潮の流れ、緑の矢印が鯛ラバの動く方向です。

 Aのパターン  バイプレーンパターン
 普通に沈めて巻くと、ラインが真下に張られてバーチカル状態になるパターンです。この巻き方の場合、バイプレーンが圧倒的に有利になります。

 Bのパターン  バイプレーンパターン
 上潮から底潮へ移るにしたがって、徐々に潮が緩くなるパターンです。この場合、ラインは徐々に斜めになっていきますが、流れのスピードの変化が均一なので、ラインは直線を維持することができます。
 加えて、上潮が極端に速くないため、鯛ラバが横に引っ張られ過ぎることがなく、ラインにテンションをかけての巻きの釣りが普通に成立します。こういうときもパイプレーンが有利です。
 何度か上げ下げをして、どんどんラインが斜めになっていっても、やはりバイプレーンの方が有利です。
 ラインが張っていて一直線になっており、泳ぎの姿勢が良いのでアタリが出やすいです。フックが釣り人の方をしっかり向いていて、魚が食ったときにラインが誘導しやすいため、フッキングも決まりやすいです。

 A、Bの状況では、従来の鯛ラバヘッドを使うとあまりアタリが出ないので、CやDの釣り方を選択することになります。
 潮の流れやラインのたるみを利用して、わざと鯛ラバをなるべく横へ動かす釣り方です。
 釣り人の方へ動かさないことから、フックが横を向いている(釣り人のほうを向いていない)し、ラインにたるみが出やすいので、アタリが出てもなかなか掛かりません。


 Cのパターン  従来のヘッドパターン
 上潮と中潮がある程度効いており、底潮が緩めのときに、少しでもラインのたるみをつくるために、わざと潮上に投げて沈めてやる釣り方です。こうすることで、鯛ラバが沈んでいくうちに、ラインがU字を描くようにたるみます。すると巻きに入ったときに、中潮がラインを横方向に引っ張ってくれるので、ヘッドが釣り人の方よりも横方向へ動きます。
 ようは、シンペンでよくやる水平断面のU字リトリーブを垂直断面の釣りでやるというわけです。
 従来のヘッドだとその方が自然な泳ぎを演出できるので、アタリがよく出るようになります。
 但し、この釣り方は、船のみよしとともの1人ずつ、計2人しか釣りが成立しませんので、正直、公平な釣り方とは言えません。

 Dのパターン  従来のヘッドパターン
 上潮が極端に速く、底潮が遅い場合、鯛ラバが沈んでいく間にラインがどんどん斜めになります。
 この状況で巻きに入ると、超ゆっくり巻かないと、鯛ラバの移動スピードが速くなり過ぎて、マダイが食ってきません。
 そのため、わざと巻きのスピードを緩めて、鯛ラバを横方向へ動かすことになります。
 ヘッドの動きやフックの向きが釣り人の方向ではないので、バイプレーンに適していません。ヘッドが立ってしまい、良い泳ぎにならないからです。
 今現在、遊漁船のどてら流しは、このシチュエーションになる場所をわざと選んで入ることがほとんどです。
 適当にゆっくり巻いているだけで釣れる=誰にでも釣れやすいですし、従来のヘッドではそうしないとアタリが出ないときが多々あるからです。
 でも、ラインが急速に斜めになるため、度々長距離回収を行わなければならず、巻きが苦痛な作業になってしまい、釣りの楽しみが半減するように思います。
 私的には、これは最終手段!であり、安易にこれに頼って欲しくないと思っています。

バーチカルで釣れる時と釣れない時A   9月4日

 上潮と底潮が同調している。潮がほぼ止まっている。そのため、鯛ラバが真下から上がってくる。いわゆるバーチカル状態。一般的には、「マダイがなかなか喰わない」と言われています。でも、そんなことはありません。
 但し、これから書くような釣りをしていると、「バーチカルではマダイは釣れない」という勘違いをすることになります。

@ バイプレーンを使っていない。
 何度も書いている、泳ぎの姿勢の問題です。
 この点で、バイプレーンが圧倒的に良いのですが、他の鯛ラバヘッドがすべて全くダメというわけではなく、そこにも差があります。
 トリプルXやセブンスライドのような真円(円盤型)形状でラインを通す穴がやや下目に開けてあるものなら、食ってくることがあります。
 ティアドロップ型のヘッドと比べ、少しですが、ヘッドが釣り人の方を向きやすく、ラインの段差も少なくて、姿勢が極端に悪くならないからです。
 あと、ティアドロップ型でも、カチカチ玉のように、ラインを通す穴が斜め下方向に開けてあるものも喰わせやすいです。
 但し、これらには、いずれもフォール姿勢(機能)がイマイチという問題があります。
 あと、同じ形状のものでも、材質を鉛からタングステンに替えると、食わせられる場合があります。
 ヘッドが小さくなることで泳ぎの姿勢の違和感が目立ちにくくなるからです。

A 船でマダイにプレッシャーをかけている。
 夏は水深の浅い場所でマダイが良く食うことが多いです。その際、ラインが斜めになる場合は簡単に食うのに、バーチカルになる場合は食わない。
 この原因の1つとして、船が魚にプレッシャーをかけているということが考えられます。
 ラインが斜めになると、ルアーの位置と船の位置にズレが生じるので、必然的にプレッシャーは減ります。
 対して、ラインがバーチカルになる状況では、ルアーの真上に船が来ます。ポイントにゴーッと凄いエンジンを響かせて入らなくても、エンジンをかけっぱなしにしておくだけで、プレッシャーがかかる可能性があります。水が澄んでいれば、日差しがきつい夏の昼間は船体の影が目立ちます。静かな凪の日、浅場だと、船上の足音でさえ、影響するかもしれません。
 但し、これについては、地域差が大きい。つまり、船に対しての警戒心の強さは、マダイの日頃の生活環境で変化すると思いますし、その時のマダイのモードによっても違うと思うので、一概に「こうだ」と決めつけることはできません。しかし、釣果に差が出る要因になりうるということは、意識しておいた方がいいでしょう。

B マダイに鯛ラバを見せ過ぎている。
 同じバーチカルでも、上潮と底潮が同調して動いている場合と、潮がほぼ止まっている場合では、違います。
 鯛ラバを見せ過ぎる危険性が高いのは、潮がほぼ止まっている場合です。
 それで風が無ければ、船がほとんど動いていないことになります。すると、マダイは鯛ラバが上下動しているのを何回も見ることになります。船に大勢の釣り人が乗船していて、全員が浅場で一斉に鯛ラバを上げ下げすれば、プレッシャーはマックスになります。
 そういうときは、四方八方にキャストして斜めに引くとか、一度上まで完全に上げてから落とすなどの策を講じないと食ってくれない場合が多くなるでしょう。
 深い場所へ移動するというもの1つの手です。マダイに鯛ラバを見せる回数が、必然的に減るでしょうから。

C 巻きのスピード・リズムが悪い。
 上潮と底潮がずれている場合は、巻きがいいかげんでもまぐれアタリがあります。潮のスピードのずれが適当に鯛ラバを動かしてくれるからです。
 でも、潮が止まっていると、自分で巻いて誘うしかありません。しかも鯛ラバの移動方向が上下だけになります。その結果、食わせるまでのプロセスがシビアになる場合が多いと言えます。
 加えて、船にとても下手な人が乗っていると、他の人も釣れなくなる確率が、斜めに引くときより高くなりやすいとも言えます。

D 縦に誘うのがあまり効果的ではない場所に入っている。
 この点で一番に考えられるのが地形の問題です。
 はっきりしたことはここでは書きませんが、ようは、状況によって鯛ラバを縦に引いたほうが良い場合と、横に引いた方が良い場合があるということです。
 ブラックバスでは一般化しているこの理論、鯛ラバにもあてはまる場合があるということです。

 今まで「バーチカルではマダイはなかなか釣れない」と思われていた方、上の5項目を頭に入れて、果敢にバーチカル攻めにチャレンジしてみてください。きっとあなたの認識が変わるとともに、新たな世界が見えてくると思います。

バーチカルで釣れる時と釣れない時@   9月2日

 「斜めに引くとよく喰うけど、バーチカルに引くとなかなか喰わないし、たとえ喰ってももショートバイトになる。」
 全国のほとんどの鯛ラバ船の船長さんと、鯛ラバをよくやるほとんどの釣り人がそう思い込んでいます。
 確かに、その通りになる場合が多々ありますし、遊漁船で今まで通りの釣り方をしていると、ほぼ100%そうなります。だから「正解」と言ってもよいのかもしれません。

 でも、厳密に突き詰めていくと、完全に「不正解」です。
 なぜなら、マイボートでバイプレーンを使っているとバーチカルでもよく喰うし、アタリの出方もほとんどショートバイトにならないからです。

 それどころか、以前紹介した昨年の12月の釣行では、バーチカルに引いて、さらにスピード変化をつけてやらないと、喰ってきませんでしたし、フッキングまで持ち込めませんでした。

 夏の釣りでも、私がいつも釣りをしている場所では、どちらかというとバーチカルに近い状況のほうがよく喰います。
 今年の8月、当店(ヒグチ釣具店)のお客さんがマイボートで一番釣られたときも、潮は全体的に緩めで、ラインはバーチカルに近い状況だったそうです。バイプレーンのみで通し、午前中だけで74cmを頭にマダイを13尾キャッチ!!これだけの釣果は、まず間違いなく、その日の伊勢湾でNO1だったはずです。

 遊漁船でも、条件さえ合えば、バーチカルで釣れます。斜めや横に引くよりも、バーチカルに誘ったほうが、よく釣れる場合もあります。
 但し、バイプレーンを使わないとうまくいかないことが多い。それだけです。(理由は何度も書いている通りです)

 

 日頃お世話になっているメーカー ドミクラフト(ムイムイ、リッピー、マーマン等のワームを製造)の石原代表が、5月23日に京都府丹後半島へ出かけられたときのことです。
 当日、遊漁船珀宝丸に乗船、鯛ラバをされましたが、船中激シブでした。おまけに潮が速く、150g以上の鯛ラバを使っても釣りにくい状況でした。
 それが、あるとき、一気に潮が緩み、バーチカル状態になる時間がやってきました。
 石原代表は、バイプレーンを初代バージョンしか持っていませんでした。そのウエイトは115gオンリーです。しかも同ウエイトなら、沈みはNEWバイプレーンよりも遅くなります。
 「でも、今のタイミングなら100mの深さの所でも…」と思い、他の鯛ラバから初代バイプレーンにチェンジ!
 すぐに、上の写真の良型のマダイをキャッチされました。

 

 今ならこれでイケる!すかさず、奥さんに釣れたバイプレーンを渡されました。すると、奥さんもすぐに、写真の良型マダイをキャッチされました。
 直前まで激シブでアタリさえ無かった状況下での連続ヒットに、乗船されていた他の方々は皆、びっくりされたようです。
 しかも、2尾とも、前アタリ無しで「ゴン」と強いアタリが出て、一撃フッキング!そのとき石原代表は、「なるほど、これが樋口さんが言われていたことなんだぁ。」と思いました。そう釣果報告の電話で、語ってくれました。
 やはり流石です。釣りが上手な方は、感性も違いますね。一発でバイプレーンの凄さを感じ取ってしまうんですから!

 ちょうどいいタイミングでバイプレーンを使われていたから、「バーチカルでもちゃんと釣れるんだぁ。」という結論になりますが、誰もバイプレーンを使うことなく、釣りし続けていたら、「やっぱりバーチカルだと釣れないわぁ。」と結論付けられていたでしょう。

 条件とか、やっていることが違うと、「正解」まで変わってきてしまうというか、逆になってしまう。その典型的な例です。
 ある意味、興味深いし、ある意味、恐ろしい。そう言えるように思います。

小売店の役割が問われているA   8月26日

 釣具に関して、上質で有益な「情報」を提供できるかどうか?
 今もそうですが、これからはもっと、小売店にとってその重要度が増すように思います。

 なのに、そうした意識を持ち合わせていない店員さんが多いようにも思います。
 全国を回っていてよく聴くのが「簡単に売れるものがありがたい」という店員さんの声です。
 こういう気持ちでいると、「利便性」のみを考えているお客さんしか来なくなるのでは?
 ネットで簡単に物が買え、それが日に日に普及している今の時代、ジリ貧になるのは当然です。

 釣果優先の風潮が蔓延しているからこそ、余計ネットにお客さんを奪われ、ジリ貧になります。
 良く釣れるルアーを自分だけこっそり使っておいしい思いをしようと考えている人からすれば、小売店は「情報」を奪われる場になりかねないからです。
 だから、それを心配する人は、こっそりネットショップで買います。

 このままでは実店舗の意義が失われてしまいます。

 今からは、お客さんに上質で有益な「情報」を提供し、「あの店に行って得をした。ためになった。」と言ってもらえるような店にしていく努力が必要になると思います。
 そして、それは他のお客さんの情報の横流しではなく、発信源が店員さんであるべきです。

 私が考案したバイプレーンは、それができるか?否か?で売り上げが大きく変わってきます。
 なぜなら、知名度の低いメーカーの商品ですし、革命的なのに外見がシンプルで、その凄さがパッと見だけでは分かりにくいからです。

 お蔭様で、この春、一部の地域で火が付き、その地域の小売店では売り切れ続出になりました。
 地元の小売店で買えなかった人と、こっそり買いたい人がネットに流れ、ネットの売り上げもすこぶる好調でした。

 なのに、ブームになっていない地域の小売店の多くは、ほとんど売れない、または、仕入れてさえいないという極端な状況が生じました。
 もちろん、ブームになっていない地域でも、バイプレーンがよく売れている店はありました。
 でも、それはごく一部!鯛ラバ担当の店員さんが賢く、且つ、良いものを広めることに積極的なお店だけでした。

 ようは、ほとんどの店で、バイプレーンの良さを伝える人が誰もいないので、お客さんに良さが伝わらない。それどころか、お客さんはその存在自体知らずにいる。そんな状況でした。
 これでは悲しいです。

 中には、オフショアのことは、すべて、店が懇意にしている船長さん頼み!船長さん次第!という店もありました。
 釣船の船長さんの多くが、過去の経験にしばられたり、メーカーとの絡みがあったり、多くのお客さんが持ってくるものに合わせることを優先したりするが故に、バイプレーンを肯定しない現実がある中でのその姿勢では、正直、厳しいです。お客さんのためになっていかないです。

 この機会に、小売店の店員さんの方から、何かアクションを起こしていきませんか?
 本当の意味で、釣り人(お客さん)のためになることを前向きに展開していきませんか?

 この機会に、良い一例として、私が接した優秀な店員さんを紹介します。釣り人も他店の店員さんも、参考にされ、役立てていただけたら…と思います。

 1人目は、静岡県掛川市にあるイシグロ掛川店の坂部さんです。今年のクロスツーの御前崎大会でお会いし、その後電話でもお話しをしました。間違いなく賢くて、釣りのセンスの良い方です。鯛ラバの腕はプロ級で、バイプレーンのことも気に入ってくださり、よく売っていただいています。
 「最初、バイプレーンを見た時、特殊な形状をした穴の意味が分からなかったけど、解説を読み、なるほど!と思いました。確かに理に適っています。」坂部さんはそう言われました。
 そして、日々バイプレーンの良さを生かすよう、工夫されて積極的に使われ、バイプレーンの良さをつかんでくださっています。
 近くの方は、一度店を訪れ、鯛ラバの極意、バイプレーンの生かし方を伝授してもらうといいと思います。絶対にためになるはずです。

 2人目は、兵庫県神戸市にあるポイント伊川谷店の宇土店長とスタッフの丹野さんです。大阪フィッシングショーでほとんどの小売店さんが、カタログ集めのためだけにブースに寄られる中、この2人は、ちゃんと展示されている鯛ラバ一つ一つの良し悪しをつかむために回られていました。バイプレーンを使っての私の解説もしっかり聞いてくださいました。そして現在、それを生かして、積極的に販売していただいています。
 聞くところによると、明石海峡のマダイは伊勢湾口のマダイと同様、鯛ラバを長い距離追わない個体が多いそうです。そういう現状からでしょう、宇土店長は、バイプレーンについて「鯛ラバの新たな可能性を感じています。」と言われていました。こういう前向きな姿勢のお店で買われると、プラスアルファが付いてくることが多いように思います。

 3人目は、広島県福山市にあるカスガ釣具の上田店長です。私が6月にお店を訪問したときに、とても熱心にいろいろな質問をしてくださいました。自分を高め、得たものをお客さんに還元していこうという意志を強く感じました。素晴らしいと思います。

 4人目は、愛媛県西条市にある持主釣具店の持主店長です。店長さんはフッキングの仕組みについてきちんと理解されており、従来の鯛ラバの弱点を分かりやすく指摘してくださいました。その説明は、私がするよりも分かりやすいものでした。本当に釣りが上手になりたいなら、釣具の特性をしっかり理解している持主店長のような方が居るお店で買ったほうが良いと思います。間違いが無くなり、スキルが上がりますから!

 以上、紹介させていただきましたが、あくまで代表例として…ということです。他にも素晴らしい方は居ましたし、私が見逃している方も居るでしょう。
 バイプレーン取扱店のうち、訪問できていない小売店さんのほうがはるかに多いので、それらのお店にも同様に素晴らしい店員さんがみえると思います。ご紹介できなくて、申し訳ありません。

 とにかく、私が釣り人に言いたいのは、「同じ商品を買うのだからどこで買っても同じ!」と決めつけてほしくない、ということです。素晴らしい店員さんにアドバイスをもらえば、釣りが上手になると同時に、釣りそのものが味わい深いものになっていくはずですから!!そういうお店を極力ご贔屓したほうが、釣り人(お客さん)自身のためにもなる!!そう思います。

 ほとんどのメーカーが自分の商品の長所しか言いません。
 だから、メーカーの知名度(宣伝)や他の釣り人の購買行動ばかりを頼りにしていると、買おうとしている商品の短所を見逃してしまいますし、マイナーな商品の長所に気づかずに過ぎてしまいます。
 そうならないよう、きちんとフォローするのが実店舗の店員の役割だと思います。
 せっかくいろいろなメーカーの商品を扱っているわけですし、お客さんと対面で接することができるのですから!!

 かといって、数多くの商品が出回っている中、一つ一つの商品の特性をきちんとつかみ、それを口頭でお客さんにきちんと伝えていくということは並大抵のことではありません。知識があっても、接客にかける時間を確保することが難しい場合も多いと思います。
 そこで、私としては、先ず、ポップを有効に活用していただくのが良いのでは?と思っています。

 せっかくですので、私が作ったポップの代表的なもの2つへのリンクを貼りますので、小売店の皆さん、よろしければ、ご活用ください。

 また、ご希望があれば、こちらからいろいろなポップを送らせていただきますし、分からないことは聞いていただければ、お答えします。
 バイプレーンだけでなく、鯛ラバ関係全般の販売にプラスになるように…と思っておりますので、よろしくお願いします。


  ポップ バイプレーンがよく釣れるのはなぜ? (ワード書式ファイル)


  ポップ 魔法の鯛ラバ バイプレーン (ワード書式ファイル)


小売店の役割が問われている@   8月25日

 物品販売のスタイルが急激に変化してきています。
 その流れは、釣具業界も同様です。

 その最たるものが、ネット通販の拡大です。
 本当ならそうした世の変化に機敏に対応していかなければならないのですが、対応しきれていない小売店が多いように思います。

 最初に断わっておくと…
 私は、すべての小売店に、ネット通販をやるよう勧めたい訳ではありません。
 それどころか、お客さんには実店舗に足を運んでいただき、商品を購入していただく!そのスタイルが衰退するということが、あってはならない!そう思っています。

 私が呼びかけたいのは、もう一度お客さんに店に足を運んでもらうための努力・工夫をすべき!ということです。

 バスブームの頃やソルトルアーの市場が右肩上がり頃は、普通に品物を置いておくだけで商売が成立しました。
 でも、今はそういう時代ではありません。

 近隣のライバル店よりも多くの品を置き、安く売ることでアドバンテージを取ったところで、ネット通販との競争があります。
 梱包・送料の負担は無くとも、実店舗を大きく構えているわけですから相当の経費が掛かります。
 品物を売るのが難しい今の時代に、莫大な経費を掛けて安売りをしていたんでは身が持たなくなるのは当然です。

 実店舗には、実際に目で見て、手に取って、商品を比べられるというメリットがあります。
 私は、それってとても重要なことだと思うのですが…今のお客さんの多くは、そうしてじっくり商品を比べるということをしていないように感じています。
 クロスツーのアドバイザーとして量販店さんに伺い、お客様の購買行動を横目で見ていて、そう感じました。

 鯛ラバでいうと、目の前に数多くの鯛ラバが、メーカー別、品名別、ウエイト別、カラー別に並べられているため、一目で自分が買おうとしているものが分かるから!
 それで、ネットよりもスピーディーに買い物できるから!
 そういう理由で量販店で買い物をされているお客様が多いのでは?

 ようは、自分が買おうと思っているものを手に入れる際の「利便性」が重要というわけです。
 どこでも売っているものを買うのに、ネットの方が利便性が高いと思えば、ネットで買うし、実店舗の方が利便性が高いと思えば、実店舗で買う。そういう感じになっていると思います。

 これだけでは、いけません。
 実店舗なら、いろいろな商品をしっかり見てもらい、実際に手に取って、商品を比べてもらうようにもしていかないと、実店舗の良さが十分に生かし切れていません。

 そこで重要になってくるのが、「情報」です。
 次回は、この「情報」について書いていくことにします。

地元の声から思ったことA   8月23日

 延岡市北浦沖はとても良い釣り場です。
 マダイをはじめ、いろいろな魚が釣れます。
 水質がよく、景色もきれいです。
 福丸の小林船長も良い人です。

 でも「なかなか集客が難しくて…」と福丸の小林船長はこぼしていました。
 今現在はまだ、釣り場としてはどちらかというとマイナーな存在で、訪れる釣り人もそれほど多くないようです。
 そこには、地域的な要因がいくつか影響しているように感じました。

 宮崎県延岡市北浦は、近隣の人口が少なく、遠方から釣り客を呼び込みたいところですが…少し北へ行くと大分県、豊後水道がありますし、南には広大な日向灘があります。
 いずれもいろいろな魚が釣れる知名度の高い釣り場です。
 延岡市北浦はその間に挟まれています。

 さらに九州には、他にも優れた釣り場がいっぱいあります。
 しかもその多くが大都市の近くであるというのも大きな特長です。
 例えば、九州一の大都市福岡市は、すぐ北に大ダイ宝庫玄界灘があります。
 近くで大ダイがよく釣れるのに、敢えてアベレージサイズが下がる延岡市北浦まで250km近く車を走らせて出かけるか?となってきます。

 確かに釣れるマダイの型や数、そして釣り場までの距離で考えたら、延岡市北浦は不利です。
 ただ、私は釣りの魅力って、そういう部分だけじゃないと思うんです。

 私は、今回、玄界灘と延岡市北浦沖の2か所で釣りをしましたが、それぞれ甲乙つけがたい魅力があると感じました。
 釣れるマダイのサイズと利便性なら玄界灘ですが、その他の観点で評価したら、延岡市北浦沖が勝っている部分が多々あるからです。

 私は、釣りが釣った獲物のサイズや数だけで語られがちな今の風潮に疑問を感じています。
 そんな私から見れば、延岡市北浦沖は素晴らしい釣り場です。

 何よりもバイプレーンに向いています。潮の効きが緩い場合が多く、ラインが斜めになりにくい(=バーチカルになりやすい)です。何度もこのページに書いているように、バーチカルに近い状況になると、従来の鯛ラバですと、アタリの数が減るし、アタリが有っても乗りにくくなります。 しかし、バイプレーンなら大きな差が生じないことがほとんどです。だから向いています。

 これは釣果や釣りの仕方には関係ないことですが、釣り場の景観が素晴らしいです。港のすぐ近くで釣れるため、リアス式海岸特有のダイナミックな岩壁が目の前に広がっています。
 こういう点も釣りの魅力の1つだと思います。
 釣り場のすぐそばに、さらに景色の美しい場所があるので、お客さんのリクエストがあれば、心の癒しのために、そこへ寄り道することもあるそうです。
 家族や友人で福丸をチャーターすれば、時間の融通だって効かせてもらえます。何も釣りだからと言って朝早く出かけなくてもいいのです。
 いろいろな意味でメリットは大きいと思います。

 今は東九州自動車道ができ、便利になりました。しかも、大分県の佐伯市から宮崎県の延岡市までの区間は無料になっています。(北浦はそのほぼ中央に位置している)
 高速道路を降りて5分足らずで港に着きます。

 港の近くに数件、宿があります。安くて手軽な民宿、高級でありながらリーズナブルな旅館と、選ぶことができます。
 遠方の方は、泊りで来るのもオススメです。
 ということで、是非一度、延岡市北浦へ足を運んでいただければ…と思います。

 ただ1点、注意点として…港に建ったばかりの立派なレストラン&土産物店があり、便利なのですが、夜間〜早朝は営業していません。(トイレは随時利用可能です)
 そして、高速道路を降りてから港までの区間にコンビニが1軒もありません。ということで、釣り場での食料の確保は前もって早目にしておいてください。

 それでは、今回お世話になった福丸さんのHPリンクを再度貼らせていただきます。

    福丸ホームページ  

 ※ 6月16日付のブログ「バイプレーン」に今回の釣行が掲載されていますのでご覧ください。
   福丸さんには、既に4月、釣りビジョンと地元ケーブルテレビとのコラボ番組 「ここほれワイワイを訪問」〜延岡沖でマダイ釣り!〜の撮影でも大変お世話になっていました。
   強烈な寒の戻りがあり、超激シブの中、バイプレーンでマダイが釣れましたのも、小林船長並びに番組関係者皆様のお蔭です。感謝しております。
   小林船長はバイプレーンの良さをよく理解してくださっていますので、皆様、是非一度、福丸さんをご利用いただけたら、と思います。

 それから、宮崎県、大分県でバイプレーンを扱ってくださっている小売店様を紹介します。是非、ご利用ください。

   宮崎県 延岡市 ポイント延岡店  
     ※ 今回の実釣会に参加してくださった壬生さんがお勤めです。バイプレーンの在庫は置いていませんが、注文すれば取り寄せてくださいます。
       壬生さんは、実際にバイプレーンを使われて、その特長をつかまれていますので、役に立つお話しも聞けると思います。

   宮崎県 日向市 フィッシングエース
     ※ 「ここほれワイワイを訪問」〜延岡沖でマダイ釣り!〜の際、大変お世話になりました。
       ご当地で最もよく使われる80gを在庫してくださっています。

   大分県 大分市 ing(アイ・エヌ・ジー)
     
※ 一般エサ釣りだけでなく、ルアーコーナーもとても充実しています。
       ソルトルアー担当の斉藤さんはとても頼りになる店員さんです。
       バイプレーンは、現在80gと100gを在庫していただいています。

   大分県 大分市 釣具のまつき大分光吉店
     
※ 大分県の老舗釣具店の支店です。
       バイプレーンは、現在80g、100g、120gを在庫していただいています。  

   大分県 別府市 釣具のまつき別府本店
     
※ 大分県の老舗釣具店の本店です。
       バイプレーンは、現在80g、100gを在庫していただいています。

   大分県 日田市 釣具のまつお
     ※ 内陸に位置し、ルアーはブラックバスがメインでしたが、最近は鯛ラバにも力を入れ始め、
       バイプレーンもかなり揃っています。
       是非、海へ向かう道中にお立ち寄りください。

地元の声から思ったこと@   8月14日

 延岡市北浦沖での実釣会、それなりの成果を上げて無事終了しました。
 何よりも、福丸の船長、小林さん、地元の有力ショップ、ポイント延岡店の店員、壬生さんにバイプレーンが釣れること、特に他の鯛ラバではなかなかアタリを出しにくい潮が緩い日(完全バーチカルになってしまう日)でも、マダイに口を使わせられるということを実感してもらえたのが大きかったです。
 さらに、バイプレーンのフッキング性能の良さ(速く掛かる、少ない力で掛かる)も味わってもらえました。これも大きな成果だと思いました。

 しかし、それで、バイプレーンが急激に売れるようになるか?というと、簡単にはいかないようです。
 まだまだクリアしていかなければならない課題がいろいろある。そう感じました。

 一番大きな問題、それは外道エソの多さです。エソはほとんどの釣り人から敬遠される魚なので、ブログにはまず登場してきません。だから、こんなにもエソが喰ってくるとは…知りませんでした。
 私は10年以上鯛ラバをやっていますが、マダイを狙っていてエソが釣れたことは一度もありません。青物やマゴチを狙うときにエソはよく釣れますが!!
 伊勢湾口では、それくらいマダイが釣れる場所とエソが釣れる場所は違います。そのイメージが強いので、九州で釣りをして、びっくり!でした。

 しかも、延岡のエソはBigです。リーダーからごっそり切られることも多いそうです。ヘッドをタングステンに替え、小さくすれば、尚更です。
 だから「この地域では、高価なタングステンのヘッドはあまり売れない。少しでも安い鉛製のヘッドが喜ばれる。」そう壬生さんが小売現場の実情を教えてくれました。
 うなずけます。

 玄界灘では、エソのサイズは小さくなりますが、数が多いですし、加えてサバフグも多く、結果、リーダーからごっそりは少ないにしても、ネクタイやフックの損傷はかなりです。

 こういう現状を踏まえ、壬生さんから「価格がもっと安くならないですか?」という要望をいただきました。
 価格帯でいうと、バイプレーンは、安い鉛製とタングステン製のほぼ中間になりますが、これでは高いので売りにくい、ということでした。

 釣りをする前だったので、エソの猛威を知らなかった私は、その要望に対して「価格を下げるのは無理です。」と、壬生さんに即座に答えました。

 今、物作りの市場は、ヒット商品のコピー商品であふれかえっています。釣具業界は特にそういうものの比率が高いです。
 ヒット商品のそっくりさんだから開発経費は掛からないし、中国や東南アジアで生産するのだから、結果、激安販売できます。

 でも、バイプレーンはそういう製品ではありません。
 開発にびっしり1年半かけ、実用新案まで取得しています。
 マダイがよく喰い、フッキングが良く、バラシも少ない、いろいろな意味で今までの鯛ラバとは異次元!高性能で画期的な製品です。

 そして、国産です。
 これは、加藤精工(クロスツー事業部)がバイプレーンを形にしてくれたということがありますが、と同時に、できるだけ国内産業を大事にしたいとか、アイデアや技術が安易に海外に流出してほしくないという私の思いもあります。

 さらに、もう1つ!大手メーカーの鉛製鯛ラバの中に、大して良いとは思えないし、中国製であるにも関わらず、バイプレーンよりも高い価格設定のものがあり、しかもそれが全国的に売れているという現実があります。
 これは鯛ラバに限ったことではなく、いろいろな釣りで言えること!そんな珍現象が釣具業界では度々起きています。

 私は納得がいきません。
 知名度ありきではなく、本当に良い物を欲している釣り人だっているはずです。
 そういう人たちにバイプレーンの良さを実感してもらえるようにと、私は日々頑張っています。
 そのためには、時間や手間に加え、経費もかかります。
 だから、これ以上安くできないです。

 但し、壬生さんがおっしゃられることは、ごもっともです。現地で釣りをしてよく分かりました。そして、何よりも釣り場の現状を踏まえたお客さんの要望からきているものです。
 だから尊重したいです。歩み寄れる部分は歩み寄りたいです。

 現在バイプレーンは、フック・ネクタイとのセット販売しか行っていません。何度も書いているように、そうしないとバイプレーンのフッキング性能を体感する前に、従来のヘッドと同じようなフック・ネクタイのセッティングをされ、バイプレーンの良さが消されてしまう公算が高かったからです。

 でも、今後バイプレーンの特性が多くの釣り人に認知されたら、その段階で、ヘッドのみの販売もしていこうと思っています。
 また、フックについては、既に、もりげんから純正品と同じフックをシーハンターに縛ったもの(セブンスライド交換パーツ対応)を販売していただく準備が出来ています。
 当初、今夏の発売を予定していましたが、諸事情から来春まで延期し、鯛ラバシーズンの開幕に合わせることなりそうです。 

 バイプレーンはセブンスライドの交換パーツが使えますし、これは既に多くの釣り人が愛用していると思いますので、ヘッド、ネクタイ・スカート、フックが3分割になり、一部だけの交換が可能になります。
 エソにフックをやられたり、サバフグにネクタイをやられた場合の交換が楽で且つ経済的になります。

 なるほどと思える要望には、できる限りで対応していきたい、そう考えていますので、よろしくお願い致します。

 

延岡北浦沖での実釣会   8月8日

 ドテラ流しをしているものの、潮が緩く、風も無いため、船が全く動かない。その上、釣りができる時間は短い。
 延岡市北浦沖での実釣会は、かなり厳しい条件が揃った日になりました。

 でも、こういう難しい日こそバイプレーンの真価が発揮されやすい日でもある!そう思いつつ、釣りを始めました。

 それと、心強かったのが、ゲストの存在です。
 この日、一般のお客さんはみえなかったのですが、船長さんが「せっかくだから…」と気をつかい、ポイント延岡店の店員、壬生(みぶ)さんを呼んでくださいました。
 いろいろなジャンルの釣りをされる方で、腕も確か!小売店の側からみたバイプレーンの評価も聞ける!
 ありがたかったです。

 「みよしで釣りをしてください」と言われた船長さんに対して、「いや、ともでお願いします」と無理やり私がとも、壬生さんが中央で釣りをさせてもらうことにしました。
 その理由は、いろいろあるのですが、少人数で釣りをする場合のキーは、船の揺れの影響をなるべく受けないように釣りがしたい!ということでした。
 バイプレーンを使う時は、他のヘッド以上にテンション変化をさせないよう、しっかり巻きたいからです。

 でも、この日は、沖へ出ても船が全く揺れません。ともに位置した意味が全くありませんでした。

 バイプレーンは80g、日差しがきつく、水がきれいということ+前日一番良かったということでフォロライムチャートのカラーを選択し、釣りを始めることにしました。
 が、しばらくの間、2人ともアタリゼロ!

 水深30m少々のところで船が全く動かないのだから、鯛ラバが毎回同じところを上下しているだけです。
 バイプレーンの場合、他の鯛ラバと違い、上下に誘うこと自体に問題はないのですが、さすがに同じ場所を上下しているだけでは…。

 そこで四方八方へキャスティングして、探る範囲を広げてみることにしました。
 そうこうしていると壬生さんに魚がヒット!いいサイズのホウボウでした。

 その後も壬生さんには、たまにアタリがあるのに、私には何も無し!
 おかしいと思い、船長さんに、「すみませんでした。やっぱり船のみよしと中央で釣りをしましょうか?」と頭を下げました。
 船長さん曰く「潮の効きが悪いと、シャロー域では、船のエンジン音や船の影や船による水流変化の影響か?とも側のほうが良くない場合がある」とのこと。
 この日は、そのケースだったのかもしれません。船長さん、申し訳ありませんでした。

 アタリが続かないのでポイント移動。少し沖(水深40m台)へ…。
 立ち位置を前へスライドさせて釣りを再開!
 潮も効き出し、少しいい感じになってきたような…。
 すると、壬生さんがまた掛けました。またも良型のホウボウでした。
 少しすると、私にもアタリが出始めたのですが…
 リーダーをガサガサにされたり、噛み切られフックが無くなったりとなかなかうまくいきません。
 巨大エソが食っているに違いないとのことでした。
 事実、後半に壬生さんがエソを釣り上げましたが、60cm近くありました。
 延岡沖ではこれがアベレージ!大きいものは70cmを超えるそうです。
 前日に釣れた30cm台の玄界灘のエソとは別の魚種と思えるほどBigです。

 その後、ようやく壬生さんに本命らしきアタリが!
 上がってきたのは期待通りの本命、50cm台のマダイ!
 しかも、上唇センターへ即フッキング!バイプレーンのフッキング性能の高さを実感してもらえる掛かり方でした。



壬生さん、50cm台のマダイをキャッチ♪

ヒットルアー バイプレーン 80g フォロライムチャート  ネクタイ・フックはノーマル仕様


 これで波に乗るか?と思いきや、続きません。

 さらに沖へ船を進め、水深60m台を流すことに…。
 しかし、ここも不発!

 あっという間に残り時間が1時間を切ってきました。

 そこで私が「バイプレーンは根魚にも効果的なので、根魚が狙えるポイントがあるなら、試しにそちらへ行きますか?」と提案!
 私がマダイを釣ることに固執するのではなく、皆にバイプレーンの良さをより実感してもらえる確率が高い方を選ぶことにしました。

 根魚ポイントに入ってしばらくすると、私にアタリが…そしてフッキング!よっしゃ!と思っていたら、途中で痛恨のフックアウト!
 「何だったんでしょう?」と船長さんに問うと、「いやぁ、上げてみないと何とも…」という返事。
 確かにその通り!私的には、根魚というよりもアジっぽい引きで…途中で口切れして外れたような…。

 さあ、いよいよ残り時間がわずか!どうしましょう?
 「帰りながら最後にもう一度、さっき壬生さんがマダイを釣られた場所に入りますか?」と私が再提案!
 そうすることになりました。

 すると、ようやく私にマダイっぽいアタリと引き具合!
 引き具合から有りえないとは思いつつ、巨大エソだったらどうしょうと、不安になりながらやりとりを続けていると、じはらくして魚が…
 上がってきたのは壬生さんが釣られたのとほぼ同サイズ、50cm台のマダイ!
 短時間勝負+かなり厳しい状況の中、最後になんとか本命をキャッチし、めでたく実釣を終えることができました。
 お蔭様で、バイプレーンの実力を壬生さん、船長さんに実感していただくこともできました。



ラストで、私も50cm台のマダイをキャッチ♪

ヒットルアー 同じく バイプレーン 80g フォロライムチャート  
        ネクタイ・フックは少しだけ替えました

強行軍で延岡へ   8月7日

 当初、6月13日に福岡玄界灘で、そして1日あけて6月15日に宮崎県延岡市の北浦沖で実釣の予定でした。
 それが天候の関係で、玄界灘釣行が翌14日にスライド!結果、2日連続で釣りをすることになりました。

 普通に2日連続なら何も問題ないのですが…14日は午後便でした。
 そのため、福岡市姪浜港を出たのは、午後8時頃。
 翌日は午前便だったので、すぐに延岡まで車を走らせないといけませんでした。
 しかも、福岡市から延岡市までの距離は270km以上!とりあえず、予約してある延岡市のホテルに着かなければ…。
 懸命に車を走らせ、ホテルに着いたのは、午前様、0時30分頃でした。
 さらに、翌日の出港場所まで、ホテルから車で1時間弱かかります。

 こういう展開になるのが、ある程度分かっていたので、翌日お世話になる福丸の小林船長に相談したところ、「出港を遅らせましょう」とご配慮いただき、助けられました。
 但し、「昼前には、帰港したい」ということで、釣りのできる時間がだいぶ少なくなりました。

 ポイント移動時間等を考えると、釣りができる時間は正味2時間程。それで有益な結果が得られるのか?

 「こちらは、潮が動かず苦戦することが多いです。」という船長さんの言葉通り、当日は、潮が緩い上に、無風で、船が全然動かない、かなり厳しい状況になりました。

玄界灘で実証したフッキング性能   8月2日

 玄界灘でバイプレーンの実釣会に参加してくださった方から「体験したことのない、強いアタリがいきなり出るのはなぜ?」というお声をいただきました。
 いつもこのページを読まれ、バイプレーンを愛用されている方の多くは、既に理解し、体感もされているので、当然のことと受け止められるでしょうが…。
 バイプレーンに馴染みのない方が使われると…長い間、他のヘッドを使って鯛ラバをやり込んできた人ほど、その差が衝撃的で最初はびっくりするようです。

 実釣会の日、玄界灘の大鯛のアタリが強烈すぎて、いきなり訪れる衝撃でリールのノブから指が離れてしまうという出来事が続出しました。
 もしも全員、リールのノブから指が離れなかったら、この日の釣果はさらに倍近くになっていたはずです。
 但し、これは釣り人のせいではなく、現在市販されているリールでは、こういう事態になっても仕方がない!そう感じています。
 特に鯛ラバに慣れた人ほど、等速でスムーズに巻こうと、3本の指で軽くノブを持ってハンドルを回します。
 すると、いきなり強いアタリが来たときに、手の大きな男性ほど、ノブから指が離れやすいのです。
 今までの鯛ラバ用リールは、そういうアタリを想定せずに設計されてきました。
 それくらい玄界灘の大鯛のくわえ込みが強烈だったと同時に、バイプレーンのフッキングの性能が良過ぎたと言えるでしょう。

 竿頭だった荒木さんは、一度もノブから手を離さず、しっかりとフッキングを決めました。ラインの太さに加え、それが好釣果をもたらしました。あっぱれでした。

 荒木さんがしていたのは、竿で行う合わせの動作ではなく、大鯛がバイプレーンを押さえこんで、手元に強い衝撃が伝わった時に、そのまましっかり巻きこむ!でした。
 それだけで、一撃フッキングが完璧に決まりやすいのが、バイプレーンなのです。

 上の写真は、荒木さんがバイプレーンで釣られた最大魚、83.5cmの大鯛のフッキング状態を写したものです。

 短い方のフックが上唇のセンターに、そして、長い方のフックがエラブタ前部(目の下)に掛かっているのが分かると思います。
 これは魚が釣り人の方を向いている間(反転する前)に掛けている証拠です。
 バイプレーンは、このように、1本が上唇のセンター付近に掛かり、もう1本が口以外の箇所に掛かることが多いです。
 こういう掛かり方だとやりとりの最中にバレにくいです。だから、理想的なフッキングと言えます。
 その割合が、他のヘッドと比べて格段に高いです。

 「魔法のようだ」と感じるほどのフッキング性能は、そういうところに現れてきます。
 この魔法を上手に掛けるコツについては、このページの6月22日に、取り上げていますので、参考にしてください。

 何度も呼びかけていることですが…再度、付け足しのお願いをしておくと…
 鯛ラバをやり込んできた人ほど、バイプレーンの良さを殺してしまう選択をしがちです。
 先ずは、荒木さんのように、何もいじらず、純正品のままで使ってみてください。
 (写真の大鯛は5尾目にキャッチしたものなのでワームをチョン掛けしていますが、それまでの4尾は完全純正品で釣っています。)
 そのほうが、「いきなりガツン」と来る確率が高くなりやすいですから!
 フックやネクタイを替えたり、フックにワームを付けたりする工夫は、「いきなりガツン」を数回(最低でも一度)体感してからのほうが、絶対良いです。

 もしも、純正品を使っているのに、いつまで経っても、「いきなりガツン」と来ない人は、何か釣り方がズレていると思ったほうが良いです。
 一番可能性が高いのが、釣船の船長さんが他のヘッドにしないと釣れにくい場所に船を入れている!です。
 そういう状態だと、他の人と同じことをしているのに、バイプレーンへのアタリが激減しますし、アタリが有っても、「いきなりガツン」と来ない上に、掛かりにくくもなります。

 船長さんの個性(持っているもの)は一人一人皆違います。それが釣り場選定や操船方法の違いとなって現れます。
 だから、バイプレーンの良さを体感したい方は、先ず、バイプレーンに合った船を選定することが重要です。

 船選びのコツですが…
 @ バイプレーンを高評価している船長さんの船を選ぶこと!

 ですが、バイプレーンは、まだメジャーな存在ではないので、バイプレーンの利点を全く認識していない船長さんがほとんどだと思います。
 そんな中でも、やはり合う合わないの差が大きく出ます。
 A 実績や経験は全く無意味・無関係。実績や経験が乏しい船の方が良い場合が多い。(過去に縛られない可能性が高いから)
 B 特定のメーカーとつながりの深い船は避けたほうが無難。
 B 「工夫」とか「テクニック」と称して、特別なコツを伝授したがる船長さんの船は避けたほうが良い。
 C 釣り人の考えを素直に受け止めてくれるタイプの船長さんの船が良い。
 D 釣れないお客さんがいたときに、先ずは船長自身に足りない点があったのでは?と考えられる謙虚な心を持った船長さんの船が良い。

 以上、私が思いつくことをあげてみました。
 これはあくまで、バイプレーンの良さを発揮させるために…という観点から捉えたものです。
 ねらいが違えば、良い船の基準も当然変わってきます。
 そして、最終的な船の良し悪しは、あくまで釣り人が個々に決めるものだとも思います。

 では、最後に、玄界灘実釣会に参加してくださったお客さん二人のインスタグラム投稿写真・文を紹介します。
 是非、アクセスしてご覧ください。

   清島さんのインスタグラム

    ※ 動画付きで、すばらしい出来栄えです。撮られていた記憶が無いのに、荒木さんが掛けた大鯛とのファイトのサポートをしながら、
     何故か?バイプレーンのフッキング性能の解説をしている私が写っています。
      (メイン写真の上にカーソルをもっていくと右端に矢印 〉が出るので、クリックすると、動画が見られます)

   樋口達也さんのインスタグラム

    ※ 私と同じ苗字の樋口達也さん。ユーモアたっぷりの文章がとてもイケています。バイプレーンが悲惨な結末にならなくて良かったです。
      どういうことか?は、読まれてのお楽しみ♪

 そして、お世話になった風仁丸さんのHPリンクを再度貼らせていただきます。これからもバイプレーンが登場してくるカモ?なので、よろしければ、気にかけていていてください。
 尚、バイプレーン実釣会の釣果等は6月14日のブログに詳しく載せてくださっています。
 また、翌6月15日もバイプレーンで大鯛がよく釣れ、その日のブログに紹介されています。

    風仁丸ホームページ(ブログ)

 繰り返しになりますが、実釣会にご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。

フッキングにおけるヘッドの重要性と今後…   7月19日

 とある鯛ラバ船の船長さんのブログに「最近、ショートバイトが多いので、その対策として作ってみました。」とフックをしばったものの写真が掲載されていました。
 確かに、ショートバイト対策として、フックは重要なのですが、実はそれと同等か、それ以上にヘッドが重要なのです。

 でも、残念ながら、全国のほとんどの船長さんに「フッキングに関して、ヘッドの選択が重要」という認識がありません。
 バイプレーンのフッキング性能を評価してくれている全国のごく一部の船長さんを除き…。

 ひょっとしたらヘッドで違うのかも?という認識を多少もたれている方もいるのでしょうが、なかなかそれを確かめてもらえません。
 いろいろ大人の事情があるみたいです。
 それも仕方がないのかも?と思いつつも…
 「試してみますから…」と返事をいただいたので、自腹を切ってサンプルを大量に送ったのに、まともに試してくれない(実は試す気が全くない)ことも多く、空しくなることが度々です。

 私は今、こうしたギャップに一番頭を悩ませています。

 なぜなら、有効に機能するシチュエーションが、バイプレーンだけ他の鯛ラバと違うからです。

 今まで解説したように、従来のヘッドはどれも、鯛ラバを横か斜めに引くよう、演出してやらないと、なかなか喰わないし、フッキングも悪いです。
 それが故に、年季の入った船長さんほど、潮の流れが従来のヘッドに適している場所(上潮と底潮が複雑にずれている場所)を選び、そこにしか入らないようにしている場合が多いです。
 そういうところでないとマダイが食わないというのは、従来の鯛ラバの世界なのに、ほとんどの人が過去の経験に縛られ、それが唯一の正解だと思い込んでいます。

 そういう船長さんばかりだと、いつまで経ってもバイプレーンの真価が発揮されません。

 多数派(他のヘッドの愛用者)を大切にするのは当然のことだと思うのですが、鯛ラバ釣りの進化のためにも、そして、鯛ラバ釣りに前向きな釣り人のためにも、「今はこういう状況だから、バイプレーンが有効だと思うよ」という声掛けくらいはできる船長さんであって欲しいと思うのですが…。
 なかなか今までの世界から抜け出せない船長さんが多いように思います。
 ひょっとしたら、それは船長さんの問題というよりも、今の世の中が船長さんたちをそうさせてしまっているのかもしれません。

 そういう現状を踏まえた上で、私に何ができるのでしょうか?

 @ 私のこと、バイプレーンのことを素直に理解・納得してくれたり、賛同・協力してくれたりする船長さんと共に歩むこと。そして、釣り人へも、第一にそういう船長さんの船へ乗船するようにすすめること。

 A @のような船長さんが身近にいない場合は、今までの経験や世の多数意見に縛られず、いろいろな場所を攻める船長さんの船への乗船するよう、釣り人にすすめるとともに、釣り人が、頃合いを見計らってバイプレーンを投入する。それができるよう、釣り人を育てていくこと。

 B マイボートを持っている釣り人に、バイプレーンの積極的且つ正しい(有効な)使用を呼びかけていくこと。

 以上、3点を対応策として考えています。

 自分1人でどれだけできるのか?
 大したことはできないと思いますが…頑張りたいです。

 自分が有名になりたいからでも、他人の上に立ちたいからでも、お金を儲けたいからでもありません。
 コーダルフィンホールが実現するダブルスライドシステムが画期的で、とても有効な機能であると思える以上、考案者としては、それを搭載したバイプレーンの素晴らしい世界を、1人でも多くの釣り人に体感してもらいたい。
 ただただそう思うのです。
 それが、私にしかできない社会貢献であり、天が私に与えてくれた使命でもあると感じています。

ディープ域ではどうなのか?   7月18日

 今回の玄界灘での鯛ラバは、近海で、水深53m程の場所が舞台でした。水深については、私が日頃攻めている場所と大差ありませんでした。
 では、これが水深100mを超えるような場所になると、どうなのでしょうか?

 既に6月7日、 「どてら流しでディープ域を攻める時の対応策」というタイトルでこのページに書いていますが、今回の玄界灘釣行で新たに分かってきたことがありますので、今日は、6月7日の内容に少し捕捉と修正を加えることにします。

 6月7日に書いた他の鯛ラバに差をつけるバイプレーンの有効な使い方は3つ…

 @ 潮がとても緩い(ほぼ止まっている)時や上潮と底潮が同調しているときに使う。
 A 潮がやや緩い時や上潮と底潮が少しだけずれているときに、あえて皆よりも重いウエイトを選択し、よりバーチカルに攻める。
 B 潮がマズマズ効いている時に、あえて皆よりも軽いウエイトを選択し、最初からラインをかなり斜めにして誘う。

 これらのうち、今後吟味しなければいけないのが、Bです。

 この釣り方が、とても有効な場合があるということが、玄界灘でよく分かったのですが、水深が100m近く、もしくはそれ以上になると…
 @ 釣りが難しくなる。
 A 効率が悪くなる。

 これら2点が大きな問題点となってきます。

 先ず@ですが、着底が分かりづらくなります。
 徐々にラインの角度を斜めにしていくのならいいのですが、いきなり斜めにするとなると、100mの水深では、着底したのか?どうか?が分かりにくいです。
 底質が硬い場所ならまだしも、砂地や泥地となると難度かさらに高くなります。
 
 さらに、底付近のレンジの把握が難しくなります。
 底から5〜15mがマダイのヒットゾーンだと仮定して…そのレンジを正確にリトリーブするのが難しくなります。
 水深50mの場所での底から5〜15mなら、難度はさほど高くならないのですが…100m、しかもラインが斜めとなると…。

 そして、Aですが…
 ウエイトが軽いと最初のフォールに時間を割かれます。
 着底してからのリトリーブで浮き上がりが速く、ヒッドゾーンに入るまでが短時間で済む反面、ヒットゾーンを早目に通過し(外れ)やすいという難点もあります。結果、またすぐにクラッチを切ってフォールさせなければなりません。しかも、すぐに着底がとれなくなり、鯛ラバ回収のタイミングが早まります。
 水深50mのところなら、度々回収していてもさほど苦にならないのですが、水深100mで着底がとれないとなると、200m以上ラインを出しているでしょうから、回収の手間とロスタイムがハンパないです。

 潮が効いている時の水深100mでも、バイプレーンのメリットはあるのですが、ディメリットのほうがどちらかというと大きくなりやすいというのも事実です。
 ですから今の私の考えとしては、潮が効いている(上潮と底潮がずれている)水深の深い場所では、皆よりも軽いウエイトのバイブレーンを選択しないほうが無難!そう思っています。
 同じウエイトにしても、浮きが速いということが分かってきましたので、ならば、無理に軽いウエイトにして、釣りにくくしたり、効率を悪くしたりする必要は無い!からです。

 最後に、水深が深い場所でのどてら流しの核心部分について、再度…
 「底取りが大事」とよく言われることについて、異論はないのですが、だからといって、鯛ラバのヘッドデザインを底をズリやすい形にするというのは安直すぎると思います。
 玄界灘釣行で見えてきたように、早く底付近から離すことが重要になる場合もあるわけですし、それは水深100mのディープ域でも当てはまる場合があるはずですから!

 しかし、今現在、どのメーカーもこの安直な方向に流れているように感じます。
 その理由は明快!釣り人が少しでも楽で快適に釣りできるようにしないと商品が売れないからです。

 その考えすべてが間違いとは思いませんが、やはり一番大事なことは、魚の側(魚に近い方)から考えていくということ!
 バイプレーンの開発に関しては、それがヘビーウエイトモデルであっても、私が今までずっと叫び続けてきたその理念を大切にしていきたいです。
 そのためにも、これから開発していく予定の200gは、短所をできるだけ消しつつも、バイプレーンだけが持つ長所は失われないようにデザインしていきたいです。

玄界灘での新たな発見 その3   7月12日

 PE(ダイニーマ)ラインは、細くしても丈夫で、伸びが少なく感度が良いので、現在は一部の釣りを除き、道糸の最もポピュラーな素材として幅を利かせています。
 但し、フロロ、ナイロン、エステルと比べ、軽くて水流の影響を受けやすいラインです。
 船釣りでディープ域を攻める際は、通常それが欠点となりやすいため、たとえ高価でも、少しでも細くて強い製品を選ぶ人が多いです。
 私も同じ認識をもっていました。

 でも、玄界灘での実釣会で、その認識が覆されました。
 時によって、わざと太めの号数を選択するのも「あり」なんだ!そう変わりました。

 さらに、バイプレーンだからこそ、それが生きるということも分かりました。

 どういうことか?というと…
 この日、ラインが斜めになっている状態でリトリーブすると、他の鯛ラバと比べ、バイプレーンは浮き上がりが速いということが分かったのです。
 沈みが遅いわけではないのに、浮き上がりだけが速いのです。

 それは、バイプレーンにしかないボディの形状によるもので、2つの大きな理由がありました。
 (その理由については、ここでは書かずに伏せておきますが…。)

 で、太糸がこの特長をさらに顕著なものにしていたのです。

 先月の玄界灘では、これが長所となって機能しました。
 下図は、それを示したものです。

 同時に鯛ラバ(ルアー)を投入し、同じような感じて釣りをすると、しばらく経ってからのラインとルアーの角度・位置は上の絵のようになります。
 ※ 図の訂正箇所  トラフグ → サバフグ です。
 ※ あくまで釣行当日のイメージ図です。数字等がピッタリ合っているとは限りませんし、必ずこの絵のようになるわけでもありません。

 そして、今回の玄界灘釣行でキーになったのが、次の3点!

@ 潮がよく効いている最中は、ラインがかなり斜めに出ていないとアタリが無い。
  (この理由はとても難しいので、またの機会にじっくり解説したいと思います)

A 底付近をズリ過ぎると先に外道(サバフグ、エソ)が食ってしまう。

B マダイは、外道が食ってくる少し上の層でベイトを捕食しようとしている。

 これら3点を、上の絵で見ていくと…

 ラインが最も先に斜めになるのが、PE1.5号にバイプレーンをセットしたものです。
 これは、PEの太さが浮力を増幅している+バイプレーンのボディ形状が奏功しているからです。
 斜めになればなるほど、釣り人からルアーまでの距離が遠くなるので、ラインの影響力が増します。
 そして、他と比べ、ヘッドの沈みがどんどん遅くなり、浮き上がりがどんどん速くなります。
 だから、ラインが斜めになっても、着底から巻き上げに移った際、底付近をズルこと無しに、上がりやすくなります。結果、鯛ラバを、マダイの喰うゾーンに早く到達させることができます。

 逆に、最もラインが斜めになりにくいのが、PE1号に他のヘッドをセットしたものです。
 ラインが斜めになると、ヘッドによって多少の違いはありますが、どれもバイプレーンと比べ、浮き上がりを抑えるつくりになっているため、底付近をずっていく感じで少しずつ上へ上がっていきます。
 PE1号の場合、ラインの浮力が影響する度合いが、PE1.5号と比べ、かなり少なくなるため、余計に底をズリやくなります。
 何度か鯛ラバの上げ下げを繰り返し、せっかくラインが斜めになってきて、ここから…というところで、底をズリ過ぎるため、マダイが食う層に到達する前に、下の層に居る外道のサバフグやエソがバイトしてしまう確率が高くなります。

 以上、PE1.5号+バイプレーンのセッティングが、外道を避けてマダイを獲るために有効な方法であると、ご理解いただけたことでしょう。

 先月の玄界灘釣行では、船のおおともに清島さん、ともから2番目に私、ともから3番目(船の中央)に荒木さんの順でした。
 当日、釣りをしていて、ラインがややとも側に流れていた(みよし側が先に進んでいた)ので、普通なら、荒木さん → 私 → 清島さん の順で鯛ラバがポイントを通過する確率が高いのですが、荒木さんだけがPE1.5号を使っていたため、ラインが本人から遠くの位置へ出ていることが多くなっていました。
 そのため、私と清島さんのほうが、先にポイントを通過する場合が多かったはずです。
 一見、私と清島さんに有利に働くことが多いように感じますが、この日は、マダイが喰う前に、サバフグとエソの猛攻を受けることになりました。
 そして、男性2人が外道の魚影を薄くしたところを、後から荒木さんのバイプレーンが通過していく!そうなっていたようです。

 荒木さんが釣りウマなのは確かなのですが、釣果に大差が着いたのは、こうした状況もかなり影響していたに違いないと感じています。

 同じような状況に出くわしたら、皆さんも、一度、太PE+バイプレーンを試してみてはいかがでしょうか?
 他の人が外道の猛攻に苦しむ中、1人だけマダイ爆釣を体験できるかもしれせん。

 気づきにくいちょっとしたことで釣果に大きな差が出る、釣りってそういうことが多いです。
 難しいですが、それが釣りの奥深さでもあるし、すごく楽しい部分でもあるように思います。

 鯛ラバをしていて、常にサバフグやエソのような外道を避けて、マダイのみを釣っていくことはほぼ不可能でしょうが、バイプレーンを上手に使い、その確率を上げることならできるのでは?
 そんな可能性を感じた玄界灘釣行でした。

 加えて、いつもとは違う場所で、いつもと少し違う釣り方をする。周りの人に協力してもらい、何人かで試してみる。
 そうすることが、自分の視野を広げる上でとても大事だということを再認識した釣行でもありました。

玄界灘での新たな発見 その2   7月5日

 好釣果をあげることができた玄界灘での実釣会。
 そこで得たのは、立派なマダイだけではありません。
 バイプレーンを販売していくうえでプラスになる大きな発見がありました。

 6月21日、このページに書いたように、地元アングラーの方々は、バイプレーンを初めて使われて、いくつかの疑問「なぜ?」を感じていました。
 「バイプレーンってどうしてよく釣れるの?」
 「どうしてあの釣りガールだけ、やたらマダイが釣れるの?」
 「体験したことのない、強いアタリがいきなり出るのはなぜ?」
 こんな感じでした。
 不思議がる皆さんの表情を見て、「魔法の鯛ラバ」というキャッチフレーズが思い浮かびました。

 1つ目の疑問、「バイプレーンってどうしてよく釣れるの?」と3つ目の疑問、「体験したことのない、強いアタリがいきなり出るのはなぜ?」については、ヘッドとネクタイの一体感とか、ラインが一直線に近い状態になるという面からすでに何度も解説しています。
 バイプレーンを愛用されている方の多くは、そのことを理解しているでしょうし、既に「よく釣れる」「一撃でフッキングが決まる」という実感も持たれていることでしょう。だから、ここでの解説は割愛します。

 ということで、今回は…
 私さえも「なぜ?」と思えた「どうしてあの釣りガールだけやたらマダイが釣れるの?」という2つ目の疑問を解明していこうと思います。

 玄界灘での実釣会で、私のすぐ左隣(船中央の位置)の釣りガール(荒木さん)と私は、同じ100gのバイプレーンを使っていました。
 しかも巻きスピードもほぼ同じ、ネクタイやフックの設定(形・長さ・カラー)まで同じでした。

 そうなると、ほとんどの人がヘッドのカラーに着目するかと思います。実際、荒木さんは、フォロ ライムチャートを使い、私は、ベタ塗りのマットカラーとグローカラーをメインで使用していましたので、大きな違いはありました。だから、それがある程度影響していたのかもしれませんが…。
 こうしたカラーの違いを論じるときには、他の要素が全く同じということが前提の上で論じないとダメだと思います。
 なぜなら、カラーは食いに影響を与える要素の重要度としては下の方である場合が多いからです。この点について、釣りが上手な人の意見はほぼ一致しています。

 では、なぜ?ヒグチ釣具店でオリカラを積極的に展開しているのか?つじつまが合わないのでは?と思われる方もいるでしょう。
 これは、御当地(私の地元)で、そのカラーが一番釣れるシチュエーションがあるだろうと思えるからなんですが、そのカラーでないとダメ!!というわけでは無く、私としては、釣れる確率を少しでも上げるための最終手段的に考えています。
 だから、地元でよく釣れると思えるカラーで、しかもノーマルカラーに無いカラーしかオリカラにしていませんし、世間でよく売れているルアーだからと言ってオリカラをリリースすることもしません。
 先ずは、地元でよく釣れるルアーのみ!!これが大前提です。

 すみません。話しが逸れましたので、戻します。

 ということで、ヘッドカラーの違いの前に、釣りにもっと影響を及ぼしそうなところに何か違いは無かったか?考えました。
 すると…ありました!!

 私と荒木さんとの大きな違いは… 
 ラインの太さでした。

 当日、私をはじめ皆、1号を使っていたのに対し、荒木さんは、レンタルセットを使用。1.5号が巻いてあったのです。
 レンタルセットで細糸だと、どうしても玄界灘の大鯛とのやりとりの際、ラインブレイクの不安がつきまといます。ならば、操作性は多少損なわれても…という船長さんの配慮からそうされていました。

 この事実を釣りの途中で知ったのですが…釣りをしているうちは、とにかく、自分も釣らねば…と思うがあまり、冷静に深い思考・判断ができません。
 私は、さらに逆のことをしてドツボにハマっていくのです。
 起伏の無い場所でのどてら流しは、「底取りが重要」という定説をもとに、発売したばかりの高比重(比重1.4)のラインを試しだしたのですから…今思うと自分のバカさ加減に笑えてきます。

 そんな私ですが、船を降りてから、その日1日のことを思い浮かべていると、次から次へ「そうだったのかあ!」と正解が頭に浮かんできます。それも私の個性です。

 私は、夜、この日の釣りの記憶を辿りました。
 船長さんの「はい、どうぞ」の合図で、皆一斉に鯛ラバを投入。ほぼ同時に着底していました。なのにいつの間にか、荒木さんのバイプレーンだけが他の人よりも遠い位置に出ていたような…そのことに気がつきました。
 待てよ!途中から右隣りの清島さんがセブンスライドを使っていたけれど、それはどうだったか?私のバイプレーンよりも遠い位置に出るのが少し遅かったよなぁ。
 そうかあ、それで、釣りの途中で荒木さんが「1度目はいいんですが、2度目、3度目になっていくにつれて、着底がすごくとりづらいんですけど、どうしたらいいんでしょう?」と私に質問したんだぁ。

 この日、バイプレーンが大活躍したわけ、荒木さんがダントツの釣果をあげたわけは、こうだったのです。

 先ずは、海が穏やかで、風もさほど強くなく、潮の流れとほぼ同じ方向に船が流れていた。そして、潮の効きがとても素直だったということです。
 これらはすべてバイプレーンの優位性が発揮されやすい条件です。なぜなら、ラインを一直線にし、しっかり泳がせやすいからです。
 だからこそ、1.5号という太糸が成立し、さらに爆釣につながったのです。

 これがもしも条件の悪い海だったなら、少しでも細いラインでないとダメです。太糸だと操作が上手くできず、バイプレーンを使ってのゲームそのものが成立しなくなるからです。

 では、なぜ?太糸が爆釣につながったのか?
 考案者の私でさえ気づかずに過ぎてきたバイプレーンの凄さが、生かされたからなのです。

 次回は、この新たに発見したバイプレーンの持つ凄さについて説明していきます。

玄界灘での新たな発見 その1   7月4日

 昨年から全国各地を回り、バイプレーンを使って試釣を行っています。
 すると、ほとんどの人が出かける前に「今後バイプレーンが売れるためにも、釣れるといいですね。」と言ってくれます。
 その言葉に、愛情を感じ、とてもありがたいなあ、と思うと同時に、私としては、そこで満足するのではなく、一歩先を目指したい!そうも思うのです。

 昨今、どのメーカーも発売時期を考えて新製品の試釣に出かけます。その時、必ず、全国各地から情報を入手し、なるべく簡単かつ確実に大物が釣れる場所を選択します。
 当然のごとく、良い結果は出ます。そして、その結果を新製品のPRに使います。
 でも、それってどうなんでしょう?例えば、その新製品が、ルアーだとして…その釣果が、そのルアーの本当の実力なんでしょうか?

 私が、いつも釣りをする際に一番心がけているのが、「新たな発見をするための釣りをする」ということです。
 新たな発見をすると、そこから新たな成果と課題が浮き彫りになってきます。
 良い商品を開発し、皆さんに使っていただいて、より釣りを楽しんでいただくためには、それが重要だと思っています。

 6月17日にも書いたように、6月14日の玄界灘での鯛ラバ釣行では、とても価値のある新たな発見がありました。
 正直、かなりラッキーだったと思います。
 最初6月13日を予定していましたが、北西風が強くなる予報で出船できなくなりました。普通なら中止になるところですが、偶然次の日の午後、出港予定が無かったということと、運よく、私が2日間、福岡で宿泊する予定を組んでいたということで、1日スライドすることができたのです。
 お蔭で、釣行日は、バイプレーンに適した穏やかな海になりました。もしも、前日、荒れた海の中強行していたら、船長さん、他のお客さんにバイプレーンの良さを味わっていただくことができなかったでしょう。バイプレーンは荒れた日に弱いからです。

 さらに試釣会ということで、船長さんが、とてもすばらしいお客さんを集めてくださいました。1日スライドしたために、急遽続けて仕事を工面し参加してくださった方もみえました。
 こうして私に協力してくださった方々に、心から感謝し、今後、微力かもしれませんが、そのご厚意に応えていきたいです。

 では、風仁丸での玄界灘、鯛ラバ釣行の釣果報告を…。

    
釣りガール荒木さん、                  すぐに2尾目をヒット!!
先ずは60UPをキャッチ!!              しかも70台へサイズUP♪

    
清島さん60台後半をキャッチ!          私は、外道(エソとサバフグ)の猛攻に
バイプレーンとセブンスライドの両方を       大苦戦!後半になんとか1尾キャッチ!
使ってくださったおかけで、いろいろ        伊勢湾口ならマズマズのサイズだが、
見えてきました。(セブンで2尾)           玄界灘では、これで小ぶり!!
それから…清島さんと船長さんとの         外道が多かった理由については、
いじり合い、サイコーにおもしろかったです♪   また後で!
釣り+いろいろ勉強させていただきました♪

   
私と同じ苗字の樋口達也さん、         樋口達也さんと一緒にみえていた女の子も
バイプレーンの個性にとまどい、         負けじと良型マダイをキャッチ♪
苦戦しつつも、最後には、しっかり特長     福岡の女性、二人ともなかなかの
を掴み、マダイをキャッチ!!           釣りウマ!です!
彼もいろいろな鯛ラバを適度にローテ
してくださったので、参考になりました。
紅牙カレントブレイカーでマハタを
キャッチ!
地元の常連さん、やはり上手です♪
帰路での熱心な質問も嬉しかったです。

 
荒木さん、3尾目は、さらにサイズUP!     そして、船長さんは、操船の合間にサクッと80UPをキャッチ♪
79cmを捕獲♪                     やっぱ、流石です♪

 
荒木さん、小鯛をはさんで、最後5尾目は…      マダイが巨大すぎて、100gのバイプレーンがやけに小さく見えまーす (^O^)
なんと!83.5cm、ド迫力の大マダイ♪       
ダントツの釣果で締めくくりました♪ (^O^)       
重すぎて、持ち上げ不能 (*_*)              

  
夜の港で、荒木さん、再度83.5cmを持ち、           私が愛知県から来たということで、クーラーに収まりきらない
 喜びの記念撮影♪                          大マダイを積み重ね、シャチホコ仕様に!!
                                       めでたし、めでたし♪ \(^o^)/

 僚船から激シブ(最終釣果が1日便で船中5尾)が伝えられた中、半日便で二桁釣果に、誰よりも船長さんがご満悦でした♪

  主な  ヒットルアー  バイプレーン 100g (船長さんは120gでした)

       カラー    フォロ ライムチャート (一番ヒット数が多かったです)

               フォロ ゴールドレッドGB (これもマズマズでした)

 ※ 私は他のカラーも使ってみましたが、良くなかったので、後半、フォロ ゴールドレッドGBに替え、マダイをキャッチしました。
   ちなみに、竿頭の釣りガール荒木さんは、バイプレーン100gのフォロ ライムチャートのみを最初から最後まで巻き倒し、
   サイコー(83.5cmを頭に70cmUP3尾、合計5尾)の釣果をあげてくれました♪
   しかも、最後にワームをチョン掛けしただけ。4尾はワーム無しの完全ノーマル仕様でした。

「魔法」の上手な掛け方   6月22日

 それでは、バイプレーンを使い、「魔法」を上手に掛けるコツを書いていくことにします。

 最も重要なコツは… すべての場面で 他の鯛ラバよりも、テンションを強めに掛けて使う! です。

 これさえ心がければ、かなりの高確率で「魔法」が掛かり、他の人が獲れないマダイまでもキャッチすることができます。

 「テンションを強めに掛ける」ためのコツを具体的に書いていくと…

 @ ヘッドの重さで迷ったら、重めのヘッドを選ぶように!

 A 潮上に投入しない!(潮上に投入しすぎるとラインがたるみます。バイプレーンは、ヘッドとネクタイが離れないようにフォールさせた方が良いのです。)

 B 着底した瞬間を逃さず、すぐに巻きだすように!

 C バイプレーンがしっかり泳ぐスピードで巻くように!(上手に泳がせれば泳がせるほど、心地良いプルプル感が伝わってきます。)

 D 他の鯛ラバを使う時よりも、竿先を鯛ラバの方向に向けて巻く(かなり一直線に近い状態で巻いた方が良い場合が多いです。)

 以上、5点に気をつけてください。難しいテクニックなど何一つありません。

 @〜Dがしっかりできると、どてら流しの際、潮がよく効いているときは、フォールスピードを隣りより少し速くしても、他人より早くヘッドが自分から離れ、遠い位置まで出て泳ぐ、いわば場所をワープしたかのような不思議現象が起きます。
 すると、フォール時もリトリーブ時もマダイのアタリが増えます。
 潮が緩くて、バーチカルに引く状態が続きやすいとき、他の鯛ラバだと第一投入のときしか喰わないことがほとんどなのですが、バイプレーンは、フォールとリトーブを繰り返していてもアタリが出やすいです。
 そして、潮が緩い時でも速い時でも、リトリーブ時は、いきなり「ゴン」という強いアタリが手元に伝わって、即フッキング!いきなりファイトが始まります。
 そうなったら、上手に「魔法」が掛けられた証♪おみごと!めでたし!めでたし!です♪

 ただし、「魔法」を掛けにくいシチュエーションがあります。
 それを紹介すると…

 ・海が荒れている時。

 ・風が強かったり、風の向きと潮の向きが大きくずれたりしている時。

 ・潮が複雑に効いている時。

 ・ラインを張って泳がせようとすると、隣りの人と絡みやすくなる時。

 ・水深がすごく深い所、水深がどんどん深くなっていく所

 つまり、ラインをしっかり張ってバイプレーンをしっかり泳がせる、これができないときは、うまく「魔法」が掛けられません。
 そういうときは、あきらめて、他のヘッドを使ってください。

 あと、注意点としては、余分なことをしすぎない!です。
 例えば…
 意図なくフックを針先がねむっている(カーブポイント)タイプに替えるとか、
 自分から掛けてやろうと、ロッドのためをつくり、アタリがあった瞬間にアワセにいくとか、
 そういうのが良くないです。

 フックやネクタイを交換する場合も、先ずは、最初にセットで付いているタイプに近い感じにされることをオススメします。
 具体的に言うと、フックはとても鋭いストレートポイントで軸が強いもの(もりげん 超人ヒラメ孫針)、ネクタイは短めが良いです。

 以上、試して、上手に「魔法」を掛けてください。

なぜ「魔法」?   6月21日

 今回の旅は、釣り(実釣テスト)だけでなく、小売店さんへの営業も大きな目的でした。
 岡山県、広島県、福岡県、長崎県、熊本県、大分県、愛媛県の小売店さんを回りましたが、バイプレーンの売れ行きが鈍い小売店さんがほとんどでした。

 正直、意外でした。クロスツー事業部への注文の多さ。いくつかの店舗での入荷してもすぐに品切れになる状況。ネットショップでの好調な売れ行き。最近は、そういうプラスの面だけを感じることが多かったからです。

 どうして、店舗、地域によってそんなに大きな売れ行きの差が出るのでしょう?
 その最大の原因は、福岡の小売店さんから指摘された、クロスツーというメーカーの知名度の無さのようです。
 考えてみると、東海地区は、クロスツー(加藤精工)の御膝元!そして、私(ヒグチ釣具店)の名前も知れ渡っています。
 でも、そこから距離が遠くなるほど認知度は低くなります。そのことはある程度、意識していたのですが…現実は、想像よりも厳しかったということです。

 実際、福岡で風仁丸さんに乗船したときも、よく鯛ラバをされる方ですら、クロスツーというメーカーを知りませんでした。当然、バイプレーンのことも知りません。
 これだけ、バイプレーンが東北地方や東海地方で実績・人気が出ていても、その情報が全く伝わっていないのです。

 どうも情報化の時代だからこそ、その量が多すぎて、皆が、手に入れる情報を最初から取捨選択するようになってしまっているように感じます。
 毎日同じメーカーのHPや、同じ人のSNSしか見ない。それで手一杯だから、それ以外のマイナーな情報を探すなんて気にならないのでしょう。

 さらに、小売店さんを訪問させていただいてびっくりしたことがありました。
 それは、私の目から見ると、本当に「革命的」と思える鯛ラバはバイプレーンだけなのに…「鯛ラバ革命」と大々的に謳った巨大なポップを掲げているメーカーがあったことです。
 それ以外にも「圧倒的な進化」というような言葉が使われていたり…。

 でも、現在の実際の鯛ラバ市場を見ると、フックの数を増やしたり、フックをフッ素コートにしたり、フックにキラキラするワームや匂いと味を加えた生分解ワームをつけたり、ワンタッチでヘッドやフックやネクタイが交換できるシステムにしたりと…確かに「変化」はあるものの、とても「革命」とは呼べないものばかりであふれかえっています。

 だいたいして、フックの数を増やしたり、生分解のワームを付けたりする「変化」を皆さんはどう思いますか?
 確かに、少しでもバラシを減らしたり、バイト数を増やしたりするための「工夫」ではありますよねぇ。でも、こうした形(手立て)の「変化」って「進化」でしょうか?
 逆に、フックの数を減らしてもバラシにくくなったとか、ワームを付けなくてもバイト数が増えたなら、ルアーとして「進化」しているんだろうなあ、って思えるんですが…。

 皆が安易に「革命」とか「進化」という言葉を使っている昨今、無名のクロスツー バイプレーンが同じ言葉を使っても、誰も注目してくれないのは当然!!
 「異次元」という形容ですら、青森でしか効果を発揮していないこの現状をどうしていったらいいのか?

 バイプレーンには、見た目が、他の鯛ラバよりもかっこいいとか、穴の形状が変わっているとかという、外見上の特長があります。今回、それら外見上の特長が、ルアーとしての性能の凄さに繋がっているという事実を、ユーザーまでなかなか伝えきれていないことに気づきました。

 伝えにくいのを逆手に取る、ぴったりな言葉は無いのか?そう考えていて、ふと浮かんだのが「魔法」です。

 先日の玄界灘釣行で、慣れていないレンタルロッドの釣りガールがその日初めて使うバイプレーンで次々にマダイを掛けていく様子を見て、皆が「なぜ?」って思いました。男性陣の中には途中、「この鯛ラバ、女性専用?」って口にしていた方もみえました。
 考案者の私ですら、えっ?って思っていました。釣りが終わり、後でよく考えてみたら、なあるほど!と、その女性がよく釣れた理由が分かってくるのですが…。
 そうそう、毎日のように、ほぼ同じ場所に船を出している船長さんですら、「どうしてあの子だけボコボコ釣れるの?」「どうしてバイプレーンってこんなに釣れるの?」って思っていたようです。

 とにかく、バイプレーンには、他の鯛ラバと違う力がある。だからこそ皆、釣れる理由が分かりにくい。不思議に思える。
 これって正に「魔法」のよう♪なのでは?
 皆の声を聞き、表情を見て、そう思いました。

 私は今まで、バイプレーンが釣れる理由を最初に、合理的に説明し、理解してもらってから使ってもらおうというアプローチを主にしてきました。
 今回の釣行を通して、それだけでなく、「魔法」の掛け方だけを伝え、マダイを釣ってもらうことで、不思議な世界を体感してもらうことも大事にしていく!
 いや、そちらのほうを重視する!!そう考えを変えました。

 ということで、次回は上手に「魔法」を掛けるコツを書いていこうと思います。
 お楽しみに♪
 

魔法の鯛ラバ バイプレーン   6月17日

 昨日まで、九州方面へ出かけていました。5日間の長旅でした。しかも車で!!連日、体力の限界への挑戦という感じでした。今からさらに疲れがどっと出そうで怖いです。

 でも、苦労した分だけ収穫がありました。すべてがうまくいったわけではありませんが、それがかえって良かったです。
 今後どんどんうまくいくのでは?という感触を感じましたので!!
 すべて、お世話になった大勢の皆様のお蔭です。皆さんとの出会いに心から感謝したいです♪

 自分の船ならほぼ確実に釣れるんですが…
 直前の遊漁船、御前崎釣行(クロスツーの大会)が散々だったので、今回はイヤなイメージを引きずったままの遠征でしたが…。
 いやぁ、バイプレーンの凄さに改めてびっくりしました。

 慣れない場所に行って、船長さんとの呼吸を合わせながら、様々なお客さんに使ってもらう、そういう釣りをすることで見えてくることって多いですね。
 考案者の私が1年間以上使い続けていても見逃していたことを気づかせてくれるんですから!!

 今回も凄い発見がありました。

 バイプレーンは、バーチカルに攻める時なら圧倒的威力を発揮するけれど…
 ラインをどんどん出していくドテラ流しの釣りは…?

 自分もドテラ流しをするけれど、地形や潮流を読んで、タイミングを計ってピンポイントを攻める釣り!
 対して、今回の福岡県玄界灘は、御前崎沖のようなフラットの地形がメインで、広範囲を流す釣り!
 全然違います。だから、思い切り不安でした。

 ところが、御前崎で乗った時とは正反対の好釣果。水深がほぼ同じ、船の流れ方もほぼ同じ。一見すべて同じに同じような釣りで、バイプレーンを使い、デカマダイがボコボコ♪
 正直、私は、またもや不調で、釣れてくるのは外道ばかり!マダイは1尾だけだったのですが…それでいいんです。
 隣りの釣りガールがバイプレーンを使い続けてくれて、超絶の釣果をあげてくれました♪
 さらに、慣れた男性陣がバイプレーンと他のヘッドをバランスよく使い分けてくれました。
 そして、最終的には、バイプレーンで全員安打♪
 嬉しかったです。

 お蔭様で、とんでもない新しい発見があり、確信しました!!

 私は、生みの親として恥ずかしくなり、バイプレーンに「ごめんな」と謝りました。
 バイプレーンにとんでもない凄さがあったのに、今まで、それに気付いてあげられなかったからです。

 今まで、私は、バイプレーンのことを「革命的な鯛ラバ」だと主張してきました。
 それは間違えではないのですが…ぴったりでもないような気が…。
 もっとお似合いの形容は…?…?
 そうだ!! 「魔法の鯛ラバ」
 これだ!!と思いました。

 続きは、次回……お楽しみに♪

どてら流しでディープ域を攻める時の対応策   6月7日

 今日は、5月11日の内容の続きです。

 「どてら流しでディープ域を攻める」このスタイルが、いつの間にか、タイラバの世界でメジャーな釣り方になってきました。
 正直、どてらで流さず、スパンカーを張り、エンジンをかけ、船を立てて、完全バーチカルな釣りをしてもマダイはけっこう釣れると思うし、そのほうが釣りがしやすい!とも思います。
 そんなことを書くと、また、いろいろな人から否定されそうですが…私はそう思っています。

 但し、条件があります。バイプレーンを使うこと!!
 何度も書いているように、従来のヘッドで完全バーチカルに攻めると、ヘッドとネクタイとの間に水流のずれが生じ、アタリが遠退きます。さらに運よくアタリがあったとしても、ヘッドがフッキングのジャマをします。ディープ鯛ラバ゙で使用するヘッドは当然大きくて重たいものになります。そうなるとますますそのディメリットが顕著になります。
 決して、真下から真上に巻き上げるのが悪いわけではありません。ヘッドの構造・形状に問題があるからなのに…釣れないから、真下から真上に巻き上げるのがよくないと決めつけられてしまいました。

 その結果、現在、釣り業界の大勢は、ヘッドを進化させるのではなく、釣り方をどてら流しにし、ラインをどんどん送り出して鯛ラバを横に流す(引く)ことで対応するという流れになっています。
 そんな中、バイプレーンは登場しました。
 この状況は、バイプレーンにとって思い切りアゲンストです。
 でも、仕方がありません。バイプレーンだけが特殊機能を持った異質な鯛ラバヘッドです。しかもまだマイナーな存在です。そんなヘッドに合わせた操船をするということは、船長さんからすると出来かねることです。
 だから、当然、従来のヘッドに合わせた操船をします。それが今流行の「どてら流し」なわけです。

 では、100mを超えるようなディープ域のどてら流しの釣りでバイプレーンを使うと釣り負けるのでしょうか?バイプレーンの活躍の場はないのでしょうか?

 いや、そんなことはありません。
 但し、使いどころが肝心です。皆が釣れている時に、バイプレーンで同じことをすると、まず間違いなく釣り負けます。5月11日に書いたような状況になるからです。

 では、どう使ったら良いのでしょうか?
 皆が釣れないときに使うか、皆と違う使い方をする!
と効果的です!
 具体例を書くと…

 @ 潮がとても緩い(ほぼ止まっている)時や上潮と底潮が同調しているときに使う。
 何gを使ってもほぼ真下へ沈んでいく、このタイミングは、従来の鯛ラバヘッドが最も苦手とするシチュエーションです。このときこそ、バイプレーンを投入し、真下から真上へしっかり巻いて誘うことで、周りよりも釣果を伸ばせる確率が高まります。流れは関係ないので、ウエイトは水深を第一に考えて選択するわけですが、バイプーンの場合、リトリーブ時については、ウエイトの選択がアバウトでも喰ってくることが多いですし、フッキング率も良いです。あまり従来のヘッドのヒットパターンに縛られず、使いやすいウエイトをいろいろと試してみてください。巻きのスピードについても同様です。

 A 潮がやや緩い時や上潮と底潮が少しだけずれているときに、あえて皆よりも重いウエイトを選択し、よりバーチカルに攻める。
 例えば、通常160gを使う場所で潮がやや緩んできたので、皆がラインを斜めにするためにウエイトを120gに落としたとき、あえてウエイトを160gのままで、ヘッドのタイプのみ、従来のヘッドからバイプレーンに替えるという対応です。
 当然、皆よりもラインの角度はバーチカルに近くなります。そこがキーです。他のヘッドですと喰わなくなる確率が高まりますが、バイプレーンならアタリを引き出せることが多いです。加えて、皆よりも手前を先に探れるので、より有利になる確率が高まります。どてら釣りだから、船は潮に対して真横を向いてに流れるので、ウエイトが隣りと違っても、隣りとお祭りすることはほとんどありません。
 一番問題になるのが、船長さんに嫌がられないか?です。船長さんにもいろいろなタイプの方がいますから…。プライドが高く、指定通りの釣りをさせたがる船長さんの船ではやらないほうが賢明かもしれません。

 B 潮がマズマズ効いている時に、あえて皆よりも軽いウエイトを選択し、最初からラインをかなり斜めにして誘う。
 例えば、皆が160gを使っている時に、120gに替えるという対応の仕方です。沈みが遅くなるので…遠くに着底するから、皆よりも先に遠くのポイントを探ることができるか?といえば疑問ですが…あまり巻かなくても、泳ぎの姿勢がよくなるため、バイプレーンの欠点は目立たなくなります。結果、他のヘッドとほぼ同数のバイトを引き出せるはずです。
 それだけならせいぜい互角までですが、バイプレーンの場合、フォール姿勢が良い!掛かったマダイをバラしにくいというメリットがありますので、その分だけは優位になるはずです。
 こちらも一度試していただきたいですが、この釣りが成立するのは、水深100m位まで!になると思います。それよりも深くなると、200m以上ラインを出しても、バイプレーンは満足のいく姿勢で泳いでくれません。
 加えて、かなり手返しが悪く、忍耐力の必要な釣りになるように思いますので、それが楽しいか?と問われると、返事に困る部分もあります。

 あと、皆が200gを超えるようなスーパーヘビーウエイトを使って釣果をあげていて、そのウエイトでないと釣りが成立しないくらいスーパーディープ(水深120m超)で、かつ、潮の流れのずれができている場合、バイプレーンではお手上げです。素直に他のヘッドを使ってください。
 但し、今後、釣り船が、エンジンをかけ、船を立てて釣らせてくれるように変わってくるかもしれませんし、私の方でも、横引きにうまく対応できるディープスペシャルモデルのバイプレーンの開発・販売を考えています。そうなれば、さらにバイプレーンの活躍の場が広がるはずです。
 実現するよう、全力で取り組んでいきたいです。

実釣&営業で九州へ   6月5日

 昨年は青森へ行きました。今年は、逆方向への長距離遠征(出張)を…と考え、6月12日(月)〜16日(金)に、九州へ出かけることにしました。
 九州は瀬戸内と並んで、鯛ラバの巨大市場がある地域と聞いていますが…市場規模に反して、バイプレーンが最も広まっていない地域の1つです。

 九州の方々にも、バイプレーンの良さ・凄さを味わってもらいたい!素直にそう思っています。

 せっかくなので、途中、行きに岡山や広島の小売店さんを、そして帰りに愛媛や香川の小売店さんをごく一部になると思いますが、訪問するつもりでいます。
 短期間で九州全域を回ることはできないので、今回は北半分にしぼりました。それでも、今回もハードな遠征(出張)になりそうです。

 で、今回は、釣り船に2回乗船する予定です。2船ともちょっとしたご縁がもとで、今回お世話になることになりました。

 6月13日(火)  福岡県 福岡市西区 姪浜漁港より 朝5時頃出船  風仁丸  加茂英樹船長(090-1198-8640)  風仁丸ホームページ(ブログ)

 6月15日(木)  宮崎県 延岡市北浦町 北浦古江港より 朝7時頃出船  福丸  小林健志船長(080-2754-6816)  福丸ホームページ  

 この鯛ラバ道をご覧の皆さん、もしも、ご都合がよろしければ、当日、私と一緒に鯛ラバを楽しみませんか? 2船とも当日は、鯛ラバ中心の1日便です。
 鯛ラバはいずれも80g・100gをメインに使用するようです。それくらいのウエイトのバイプレーンをたくさん持って行きます。ご希望があれば、この日は特別に無料でお貸ししますので、是非、お試しください。万一切れても無料で次のバイプレーンをお貸しします。
 それから、バイプレーンの効果的な使い方についても、よろしければお話ししますので、よろしくお願いします。
 尚、申し込みをされる方は、船長さんの携帯へ連絡し、予約してください。
 また、私に質問されたいことがありましたら、私(樋口弘実)の携帯(090-1410-5281)へ遠慮なくご連絡ください。

 それから、2船の近隣で、バイプレーンを販売してくださっている釣具店を紹介しますと…

 風仁丸の近隣が   福岡県 福岡市 ポイント香椎店 
               福岡県 福岡市 ポイント姪浜店(出船場所のすぐ近く)  になります。

 福丸の近隣が    宮崎県 日向市 フィッシングエース  になります。

 その他のバイプレーン販売店については、このページに既に紹介されておりますので、ご確認ください。

販売店追加、WEB通販、オリカラ   5月17日

 バイプレーンの販売店がさらに増えました。今回は新たに導入を決められた小売店のみを紹介させていただきます。

※ 北から順に
 秋田県秋田市     D.LOOP
 岩手県盛岡市     上州屋盛岡上堂店
 神奈川県横浜市    キャスティング横浜港北店
 静岡県浜松市     イシグロ浜松入野店
 愛知県豊川市     イシグロ豊川店
 愛知県岡崎市     イシグロ岡崎大樹寺店
 和歌山県和歌山市   マルニシ和歌山インター店
 長崎県諫早市     かめや諫早店

 どうしても、近くに販売店が無い場合や欲しいウエイト・カラーが欠品している場合、WEB通販をご利用されるのも1つです。

 ※ 但し、来週には、ある程度、バイプレーンの出荷が予定されていますが…。

 今回は、WEB通販をされている小売店のうち、既に昨年から精力的にWEB通販を展開されてみえた2店舗を、先ず紹介させていただきます。

  鯛らばねっと  バイプレーン120g@のページに飛びます。他のウエイト・カラーをご覧になりたいときは、
             ページ中ほど左端の「ストア内検索」に「バイプレーン」と入力して、検索してください。
             60g〜160gまで通常カラー全8色取り扱っていただいておりますが、売れ行き好調のため、
             5月17日現在は、欠品が多いかと思います。
             来週頃、ある程度入荷すると思いますので、できましたらこまめに検索してください。

  バスメイト 80g

  バスメイト 100g  こちらは80gと100g、2ウエイトのみの取り扱いとなっております。
               欠品さえなければ、カラーは豊富に揃っているはずですが、5月17日現在は、欠品が多いかもしれません。

 バイプレーン販売店様へ … お店のオリカラを考案し、販売してみませんか?♪

 下に示したのは、できたてホヤホヤの、ヒグチ釣具店(バイプレーン考案者の店)のオリカラです。

 バイプレーンが全国的に品薄の中、当店のオリカラをこのHPに掲載することに、抵抗がありましたが、来週には、全国の小売店様からいただいた4月ご注文分のバイプレーンの大部分が出来上がってくる予定だということと、このオリカラは2月末にすでにクロスツー事業部に依頼してあったものであるということから、あえて掲載することにしました。

 私の思いとしましては…私の店以上に、バイプレーンを力売していただいている全国の小売店様に、積極的にオリカラを展開していただきたいです。
 全国の大勢の釣り人に、最高のわくわく感を抱きながらオリカラバイプレーンを使い、マダイを釣っていただきたいです。
 そうして、釣り人、小売店、船長、皆がバイプレーンを通して、より幸せを感じていただけるよう、全力で取り組んで参りたいです。

 私の店が今回、オリカラを展開することにしたのは、その先陣を切ることで、少しでも多くの小売店様に後に続いていただくためでもあります。
 バイプレーンの全国発売を決めた以上、自分の店よりも全国各地の小売店様優先、という思いでいます。

 ということで…オリカラをご希望される小売店様がございましたら、是非、クロスツー事業部か私へご連絡ください。

 尚、オリカラをお受けするかどうかの最終判断については、私とクロスツー加藤社長との協議の上、決定することとなっております。
 それから、発注から出来上がりまで、最低2か月程お時間をいただくことになるかと思います。ご承知おきください。



  伊良湖菜の花    ピカ球(ピカキュウ)    釣るトラの赤

一直線に近づけることの重要性   5月11日

 鯛ラバの「本質」って何でしょう?
 私は、重たくて硬いヘッドと軽くて柔らかいネクタイが一体化するよう上手に演出することで疑似餌として優秀な性能が発揮される、そこにあると考えています。

 それを実現するために、最も重要になるのが、リトリーブ時に、なるべく、竿先からフックまでのラインが一直線に近い状態になるような使い方をする!です!
 既に何度も解説しているように、これを実行することによって本物のベイトに似るので、バイト数がUPします。
 と同時に、直線的=フッキング効率が良くなるので、フッキングしやすくなります。それが、速く掛かる!少ない力で掛かる!正確にしっかり掛かる!となって現れます。

 但し、ここで気をつけないといけないのが、「フッキング効率が良い状態なら、必ず食いも良くなりやすい」と言えるのですが、「食いが良くても、フッキングが良くなるとは限らない」と言う点です。

 これを、重たいヘッドを使い、なるべく真下に沈め、上潮と底潮の流れのスピードの差を利用して、リールを巻かずに横に引くパターンで、もう一度、前回の絵を使って解説すると、次のようになります。

 絵上、従来の鯛ラバの場合、ヘッドとフックの角度のずれが小さいので、泳ぎが本物のベイトらしくなり、食いは良くなります。ところが、竿先からヘッドまでのラインとヘッドの中を通るラインとの間に大きな角度のずれが生じているので、フッキングが悪くなります。

 一方、絵下、バイプレーンの場合、、ヘッドとフックの角度のずれが大きく、それぞれが起こす水流にずれが生じるので、食いが悪くなります。だから、たまにしかバイトがありません。
 さらに、ようやくバイトがあっても、乗りが悪くなります。
 マダイがネクタイを下に押さえ込んでくれれば、フッキングするのですが、まずそういう喰い方をしません。
 魚は、往々にして、ベイトを逃がさまいと、動いて行く方向の逆方向へ押さえこもうとするからです。
 つまり絵でいうと横(右側)へネクタイを押さえ込むので、バイトが有った瞬間に速巻きをしてヘッドを上に上げてやらない限り、ヘッドとフックとの角度のずれが大きなままになります。だからフッキングがとても悪くなります。

 ということは、この釣り方だと、バイト数が多くなる分、従来の鯛ラバの方が有利にはなるけれど、それでもフッキング効率が悪いわけだから、あまり良い釣り方とは言えません。
 じゃあ、どうしたら良いのでしょう?
 答えは単純です。ヘッドを少し軽めにし、竿先からヘッドまでのラインの角度をもっと斜めにしてやるのです。
 そうすれば、従来のヘッドでもバイプレーンでも、竿先からフックまで、ラインが一直線に近くなるため、食いもフッキングも良くなります。

 最近、ディープ域を攻めるのに、どてら流しを選択し、巻きをゆっくりにすることで、わざとラインをどんどん出す釣り方がブームになっていますが、これは、従来の鯛ラバヘッドの場合、そうすることで釣果がUPするという、船長さんたちの今までの経験から導き出されたものだと、私は考えています。

わずかな違いが大きな違い!   4月29日

 前回の続きです!

 「重めのヘッドを使い、ほぼ真下に沈め、そのまま潮に乗せるだけ(巻かずに横方向の動き)で誘う」が、どうして、バイプレーンの使い方として最悪!になるのでしょう?

 前々回は、「重めのヘッドを沈め、バーチカルにゆっくり巻いて誘うと、他の鯛ラバでは獲れないマダイが獲れる!」と書きました。

 わずかな違いのような気がしませんか?なのに、なぜ?一方は最悪!一方は最高!になるのか?分かりますか?
 多くの人が分からないと思います。だから分からなかったからといって、悲観しないでください。「鯛ラバ道」の読み返し&実釣での試し、でレベルアップを図ればいいんです!
 逆に、これがすぐに分かる人は、かなり優秀です。水中のルアーのイメージがつかめている証拠なので、良い釣果をあげる確率が高いです♪

 すみません横道へ逸れました。
 では、謎解きを…
 それは…
 @ たとえゆっくりでも巻いているか!全く巻かないか!の違いがあるからです。
 A 潮が緩いか!潮がきついか!の違いがあるからです。

 同じようにほぼ真下にラインを垂らしていても、@、Aの2つの違いで、水中のルアーの姿勢や動きが全く変わってくるのです。

 上の絵を見比べてください。バイプレーンのラインの向きとヘッドの向きはほぼ同じなのに、ネクタイの向きだけが大きく異なっています。これがキーになります。

 絵左が4月20日に書いた、バイプレーンしかできない激シブ攻略法です。潮が緩いのでヘッドが軽くても重くてもほぼ真下へ沈みます。そこから上へ巻き上げるので、ネクタイはラインに引っ張られ真っ直ぐ上へ上がっていきます。その際、バイプレーンだけは、どんな重さ(サイズ)のヘッドをどんなスピードで巻き上げても、ヘッドとネクタイの水流が一体化したこの姿勢を維持します。ラインがフックまで一直線に近い状態になっているので、食いが良いし、フッキングも良いです。

 それに対して、絵右下が最悪のパターンです。 
 潮が効いている(上潮と底潮である程度流れに差がある)状況で、なるべく真下へ落とそうとするわけですから、当然、重め(大き目)のヘッドになります。
 巻かずに流していても、ヘッドの重さでぶら下がるので、ヘッドは絵左とほぼ同じ向きになります。他のヘッドと比べ、バイプレーンはヘッド前面がライン(釣り人)の方へしっかり向くように設計されているからです。
 ところがネクタイだけは横を向きます。流れがあるところで巻かずに鯛ラバを横方向に流しているので、軽くて柔らかい材質のネクタイは横を向くわけです。

 こうなると、進行方向(横向き)で、ヘッドとネクタイとの間に平行な水流のズレが起きます。バーチカルに攻めた時、他のヘッドで起きた縦向きの水流の平行なズレとほぼ同質のズレになります。
 一方、絵右上に示した従来の鯛ラバは、ヘッドがラインの方を向きにくい(横を向きやすい)ので、巻かないことが幸いし、ヘッドとネクタイが一体化して泳いでいるように見えます。
 その結果、マダイは、バイプレーンの方を偽物だと見破ります。当然アタリば激減します。

 バイプレーンならどんな釣り方をしても釣れると思い込み、自分にとって一番楽な釣り方を選択したために、ドツボにはまってしまった典型です。

 どんな優れたルアーにも、弱みはあります。ルアーフィッシングをする際は、どのルアーであれ、そのルアーの持つ強みを生かし、かつ、弱みを出さないような使い方をすることが重要です。
 そのためには、個々のルアーの特性をよく理解し、水中での泳ぎ具合をきちんとイメージしながら操作することが重要です。

バイプレーンの強みと弱み   4月26日

 全国各地で春のマダイの乗っ込みが始まってきました。バイプレーンでの釣果も概ね好調♪その影響で売り上げも右肩上がり!特に青森県では、60g・80gの軽量モデルが、店頭に並んだ瞬間に即完売になるぐらいの状況になっています。通販サイトの売り上げも好調のようで、特にこの軽量2ウエイトは、通販サイトも早い段階で完売になってしまいます。人気沸騰は、とてもありがたい話しです。

 ですが、そのため、東北の方が、60g・80gを手に入れるには、お店の入荷情報を頻繁に確認するか、お店に足しげく通うか、または、サイトには出していないけれど、通販OKで、しかも店頭に在庫が残っているお店を探すしかない状況になってしまっています。とにかく生産が追いついていません。嬉しい誤算で、ご迷惑をお掛けして大変申し訳ありません。
 ちなみに、私の店(ヒグチ釣具店)の60g・80gについても、今は東北への出荷を優先するということで、そちらへすべて送りましたので、現在、在庫はゼロです。
 しばらくは、一部地域で品薄状態が続くかと思いますし、場合によっては、他の地域、他のウエイトについても、同様の状況になる可能性があるかと思いますので、ご承知おきください。本当に申し訳ありません。

 よく売れている=多くの方が使われる、ということです。ヘッドは優秀なはずですので、普通に考えると、それだけ釣果が上がりやすくなります。
 そうなればさらに喜ばしいんですが…バイプレーンだけが、従来の鯛ラバヘッドと長所・短所が異なる点があるので、間違った使い方をされないか?心配になります。
 一番怖いのが…そのルアーの特性を知らず、すべて従来の鯛ラバのイメージのまま使われる。結果、「釣れないじゃないか!」と悪評が立つというパターンです。

 そうならないよう、もう少し解説をさせてください。

 バイプレーンの良さを一言で言うと、「ジグと遊動式鯛ラバの良さのいくつかをあわせ持っている」ということです。これを覚えておくと、間違いがなくなるし、多彩な攻めができるようになるので、より良い釣果が得られやすくなります。

 ジグの良さ、遊動式鯛ラバの良さのうち、バイプレーンも持っている項目をあげていくと…

 ◎ ジグの良さ
 巻くとルアーが釣り人の方を向いてリアルに泳ぐ。
 フッキング効率がよいため、大きく丈夫なフックが使える。(速くしっかり掛かりやすい)
 横に引いても、斜めに引いても、縦(バーチカル)に引いても、食わせられる。

 ◎ 遊動式鯛ラバの良さ
 いろいろなベイトを演出できる。
 硬いヘッドによる水押しの強さでアピールする。
 柔らかなネクタイはゆっくり巻いてもアピールするため、スローな釣りにも対応できる。
 遊動式なのでフォール時の乗りが良い。
 遊動式なので掛けてからのバラシが減少する。

 バイプレーンは、上に示したジグの良さと遊動式鯛ラバの良さをあわせ持っています。
 そのため、それぞれを上手に組み合わせることで、今まで、ジグでも、鯛ラバでもできなかったことができるようになりました。その最たる例の1つが、4月20日に綴った内容です。
 だから「異次元の鯛ラバ」「革命的な鯛ラバ」と言えるわけです。

 但し、そんなバイプレーンと言えども、良いことばかりではありません。他のルアーにあるように、バイプレーンにも、「弱点」というか「向き不向き」があります。
 長所を生かすことは当然重要です。と同時に、弱点があらわにならないよう、気をつけて使うことも大切です。
 今から、その弱点も包み隠さず書いていきますので、使う際には、気をつけてください。

 ◎ 従来の鯛ラバの弱点(バイプレーンには無い)
 バーチカルに引くとマダイに偽物だとバレやすい。ゆっくり引くと特に偽物だとバレやすい。
 バーチカルに引くとフッキング能力や追い喰いさせる能力が大幅に低下する。
 フォールかリトリーブか、いずれかのみを重視せざるをえない。(両方を理想の形にもっていけない)

 これらの欠点については、バイプレーンでは払拭されていますので、ご安心ください。

 で、ここからが問題です。

 ◎ すべての鯛ラバが抱えている弱点(バイプレーンにもある)
 マダイが、イワシのように直線的で細かな波動を出すベイトを意識している時はジグの方が有利になる。
 ヘッドとネクタイとで、比重と硬さが違いすぎる。それがマダイの誘いに悪影響を及ぼすことがある。(特に海が荒れている時)
 ヘッドとネクタイが分かれているため水流が一体化しないことがある。それがマダイの誘いに悪影響を及ぼすことがある。
 水流が一体化しないと、フッキングにも悪影響を及ぼす。

 斜めや横に引いているときにスピードを緩めるとすぐに沈む方向へ、動きの向きを変えてしまい、食いに悪影響を及ぼす。
 船の動きと潮の動きのずれが大きくなると、水押し(抵抗)が強くなり過ぎて、食いに悪影響を及ぼす。

 バイプレーンを使う際は、上にあげた6項目のうち、赤字で示した3番目と4番目の項目を特に気をつけてください。
 それ以外は、弱点が生じるシチュエーションが従来の鯛ラバと同じなのですが、赤字で示した3番目と4番目の項目は、逆パターンになるからです。
 そのため、従来の鯛ラバの感覚でバイプレーンを操作していると、知らず知らずのうちに、やってはまずいこと=マダイの喰いや乗りが悪くなることをやってしまっている場合があります。

 最も起こしやすい間違い例が…
 重めのヘッドを使い、真下に沈め、そのまま潮に乗せるだけ(巻かずに横方向の動き)で誘う。
 です!!

 どうして、それではまずいのか?については、次回説明しますが、もしもその前にバイプレーンを使ってマダイ釣りをする機会があるようでしたら、すぐ上の赤字の釣り方をしないように気をつけてください。
 間違った使い方なので、ほぼ間違いなく、他の鯛ラバよりも釣れなくなりますから!!

バイプレーンにしかできない世界   4月20日

 今、世の中に数多くの鯛ラバが存在する中で、バイプレーンにしかできないことがいくつかあります。
 その最たる例が、良い姿勢で泳ぎながらフォールし、かつ、良い姿勢で泳ぎながら上がっていく。それができるということです。フォールとリトリーブの両方で理想に近いことができるのは、数ある鯛ラバの中でバイプレーンだけです。
 それは、コーダルフィンホールという特殊形状の穴(実用新案登録済み)を採用し、ラインがダブルスライド(前後+上下にスライド)するようにしないと実現できないからです。

 このダブルスライドシステムがもたらす利点を上手に使ってやることで、鯛ラバの世界はさらに広がっていきます。

 遊漁船を営業されている船長さんが「今日は潮が動かなかったから、マダイの喰いがシブい!アタリが少なかったし、たまにアタってもシブいから、喰い込むまでいかない!どうやっても釣れない!」という感じて、ブログに書いているのをよく見かけます。でも…船長さん達には申し訳ないですが、私はそのある程度が船長さん達の勘違いだと思っています。すべて…とか、ほとんどが…とまでは言えないでしょうが…少なからず勘違いだと…。

 実は、私も昔は、一部を除き、船長さん達の言われる通りだ!と思っていました。でも、異次元の鯛ラバ、バイプレーンを形にしたことで、ずいぶん今までとは違った視点で物事をとらえることができるようになりました。その結果、今まで世間で「正しい」とか「当たり前」と思われていたことの中に、実は、「そうではない」ことが、かなりたくさんあるんだと分かってきました。

 潮が緩くてアタリが出ない時の打開策として「キャストして斜めに引いてやると良い」と、多くの船長やプロアングラーが提唱していますが、私は、これもほぼ勘違いだと思います。
 確かに少しシブい程度の状況なら、それも「正解」と言えるかもしれませんが…それ以上の激シブ状態になったら「バーチカル(真下から真上)に引いてやった方が喰う場合が多い」と私は考えています。
 シブい時は、「少しでも巻きにスピード変化をつけるとアタリが出ないし、アタリが有ってから少しでもスピードを変えると追い喰いをしてこない」についても同じです。激シブの時こそ「スピードに変化をつけるべき」と、私は考えています。実際にそれを試し、何度も好結果が出ているので!!

 どうしてそういう大きな違いが出るのか?というと、バイプレーンを使い込んでいるか?いないか?の違いがあるからです。
 バイプレーンを使い込んでいかないと正解にたどり着かないのです。

 では、私が昨年の12月12日に実践したことを例に解説していくことにします。

 この日は、すでに冬をむかえ、魚の動きはかなりスローな状況になっていました。そんな中、アタリが出たのは、潮が緩い時間帯。水深は29m〜35mの辺りでした。地形は、ややかけあがっているものの傾斜は緩やかで、根もさほどきつくなく、全国のマダイがよく釣れる一般的なポイントとさしてかわりがないような場所でした。
 ふつうこういう状況なら、60gか80gのヘッドを選択し、思い切りキャストしてゆっくり斜めに引くというのが一般的でしょう。
 でも、私はバーチカルに近い状態にしたかったし、ある程度効率よく探りたかったので、100gを結び、一切投げず、そのまま落とし込む釣りを選択しました。
 当然、60gや80gよりも早く着底します。そこからが問題です。フォールが速いならリトリーブも速くするのがふつうですが、季節を考慮して、あえてゆっくりめに巻きました。すると一瞬だけ、ネクタイだけを軽くくわえるようなあま噛みのアタリがあります。一瞬ですし、フックが口に入っていないのだから、当然乗りません。
 で、その後、スピードをさらに遅くし、超スローに巻いていると2秒後位にしっかりとしたアタリがあってフッキングするというパターンでした。

 このような展開でしか喰わない場合、他の鯛ラバですと、同じスピードで沈めて、同じコースを同じ角度で巻くことはできますが、マダイをキャッチすることは、ほとんど不可能です。
 マダイをキャッチするまでに3つの課題をクリアしなければならないのですが、他のヘッドですと、それをクリアしていくことが物理上できないからです。
 そのことを絵や写真を交えて、解説していこうと思いますので、絵や写真を見ながらイメージを膨らめてください。イメージ力を高めると釣りが上手くなりますから!
 今まで述べてきたことと重複する部分もありますが、よろしくお願いします。

 マダイをキャッチするまでに、順番にクリアしなければならない3つの課題とは?

 @ マダイに鯛ラバをあま噛みさせる = 最初のアタリを出させる

 A 獲物(鯛ラバ)の様子をうかがっているマダイを再度追い食いへと導く

 B フッキングを決める 

  

 バイプレーン以外の鯛ラバは、先ず@でつまずきます。鯛ラバを偽物だと見破られやすいからです。
 上へ上がっていくときの姿勢がベイトのそれと違います。左の絵を見てもらえば分かるように、鯛ラバが真上へ動いているのに、ヘッドの前面が向かっていく方向を向いていません。そのためネクタイも横から出ます。穴の後ろ出口の位置が高いので、余計に不格好さが際立ちます。
 不格好なだけではありません。この絵の姿勢のまま上へ上がっていくので、ヘッドとネクタイが起こす水流が、絵の矢印↓のように、平行にずれたまま動いていきます。本物のベイトならヘッドの水流の後ろを、ネクタイの水流が一直線に重なりながらついていくはずです。
 活性が高いときのマダイならいざしらず、じっくり吟味し、ゆっくり捕食する激シブ時のマダイには、「偽物だ!」とバレてしまいます。

 それに対して、バイプレーンは、真ん中の写真や右の絵のように、ヘッドの前面がほぼ進行方向を向きます。だからネクタイも横へ出ません。しかもダイブルスライドシステムが機能し、ネクタイがヘッドの後方中央部の辺りから出ます。(他の鯛ラバは後方上部から出る。)
 この状態で上へ上がっていくので、ヘッドが起こす水流とネクタイが起こすの水流にもほとんどずれがありません。だから「偽物だ!」とバレにくく、最初のアタリを誘発することができます。

 次にAについてですが…
 他のヘッドでは、うまい具合に@をクリアしたとしても、Aまで行きません。
 どうしてか?というと、@の段階で、ものすごい違和感がマダイに伝わってしまうからです。
 左の絵のような感じで上へ上がっていくわけですから、ヘッド前方のラインと後方のネクタイ・フックが同じ方向で、かつ、かなりテンションがかかった状態で進んでいきます。すると、魚がネクタイをくわえた時(@の時)、すぐにフッキングさせようとする力が自動的に働きます。
 このときに問題になるのが、水流でも見られた、位置のずれです。難しい物理原理は後で説明するとして…ようは、従来のヘッドですと、ヘッドの重みが違和感として魚に伝わりやすくなるのです。だから、マダイが追い喰いしなくなります。

 これに対してバイプレーンは写真のように、ヘッド前方のラインと後方のネクタイ・フックとの位置のずれがほとんどないので、マダイがくわえた時に、ヘッドの重みがスッと抜けやすいです。だから違和感も感じさせにくく、追い喰いを誘発することができます。

 最後にBについてですが…
 実は、激シブ状況では、@〜Bの中で、これが一番難しいです。だから、@、Aをクリアできないヘッドでは、Bをクリアすることは到底できません。
 12月12日、激シブ対策として、私はフックを、フッキングスピードを重視するいつもの「もりげん 超人ヒラメ孫針」ではなく、フッキングスピードはやや遅いものの少ない力で掛かりやすい「がまかつ サーベルポイント」に替えて臨みながら、5尾かけて3尾もバラしてしまったのです。夏や初秋では考えられない出来事です。
 超遅く巻かないと本アタリが出ないので、超遅く巻かざるをえない。でも超遅く巻くと魚の動きとの間にスピード差がないのでうまく掛からない。そして、相手は超敏感タイプのマダイなので、掛かりそうになると、すぐに頭を振ってフックを外そうとする。
 晩秋は、こんな状況が続いたので、一緒に乗船されたお客さんは、いつもなら簡単にマダイをキャッチされる上手な方ばかりでしたが、皆、私以上に苦労されていました。

 でも、こうした課題を克服してようやく手にした1尾は、簡単なときの10尾よりも価値がある!私はそう思います。
 バイプレーンを使い、テクニックを駆使しないと獲れない1尾ですし、他の誰もがギブアップし、マダイ釣りをあきらめてしまったときに獲った1尾なのですから!

 今シーズンからは、バイプレーンでしかできない世界の素晴らしさを、あなたも体感し、新たな感動・深い感動を味わってください。

バイプレーンが青森県で威力を発揮!   4月18日

 順番的には、もっと後に書く予定でしたが、昨日(4月17日)、青森県陸奥湾口平舘海峡から嬉しい知らせが届いたので、そのことについて解説していくことにします。

 昨年7月にお世話になった釣船ブルーウッズさん(大谷船長)のお客さんを乗せての今シーズン初マダイで、早速バイプレーンが威力を発揮しました。
 この日の平舘海峡は、ジグなら、でかマダイがよく釣れたのですが、鯛ラバへの食いはイマイチでした。

 お客さん3人が別々の鯛ラバを使用していたのですが、バイプレーンを使用していた方にだけ、マダイがガツンとヒット!見事でかマダイをキャッチすることができました。他の鯛ラバを使用していた方には、アタリが無かったか、アタリが有っても、1度のあま噛みだけで終わってしまったそうです。

 どうして、そういう違いが起きたのでしょうか?単なる偶然でしょうか?
 「絶対!必然だ!」とまでは言えませんが…そういうことが度々起こります。だから、今回の平舘海峡での釣果も、単なる偶然では無い確率が高いように思います。

 私がそう考えるのは、昨年、伊勢湾口で私だけ、12月になってもシャローでマダイが釣れたからです。もちろん使っていたのは、バイプレーンです。他の鯛ラバを使っている人は、口々に「10月半ば以降、どこをさぐっても、鯛ラバで、まともなサイズが釣れなくなった。チャリコしか釣れないから、マダイを狙うのをやめた。」と言っていました。
 でも私がバイプレーンを使うと、夏や初秋に釣れた場所と同じところで、まともなサイズのマダイが毎回釣れるのです。昨年は、30回程伊勢湾口に出ましたが、マダイがボウズの日は1度もありませんでした。12月の釣行で、釣れたのは40cm+30cmと小ぶりでしたが、その日、全部で5尾掛け、その中に、バレてしまいましたが、明らかに60cmは超えているだろうと思われるのもいました。
 だから、11月・12月になるとシャロー域にまともサイズのマダイは居ないというのは思い違いだし、鯛ラバで釣れないというのも思い違いです。

 ではなぜ、バイプレーンを使うと11月・12月なっても、シャロー域でマダイが釣れるのか?
 それは、昨日、大谷船長がブログに書いてくださったように、「マダイの喰いがジフイ時こそ!バイプレーン!!」と言えるからです。
 バイプレーンだけが、激シブの時でも、マダイに口を使わせ、そして乗せてしまう力を持ち合わせているからです。
 次回は、どうしてそう言えるのか?そこを分かりやすく解説していこうと思います。

 

  4月17日 青森県陸奥湾口平舘海峡 釣船ブルーウッズさんにて お客様が 
  バイプレーンを使って でかマダイを見事キャッチされました♪ \(^o^)/

  ※ ワラサもキャッチされています。

   当日の様子がもっと知りたい方は、下をクリックして、ご覧ください。

   釣船ブルーウッズさん(センシュ船長)のブログ

バイプレーンによる釣果とテレビ放送   4月8日 

 先日、釣りビジョンと九州宮崎県延岡のケーブルテレビ「ワイワイ」とのコラボで、桜ダイを狙う番組のロケが行われ、バイプレーンが使われました。当日は、水温が一気に3℃下がり、近くで釣りをしていた釣船がどこも、ほとんどアタリ無しの超激シブ状態に陥るという絶体絶命のピンチの中、ロケが進行しました。で、結果は……以下の日時に放送されますので、番組放送をお楽しみに♪

  釣りビジョン  「ここほれワイワイを訪問」〜延岡沖でマダイ釣り!〜
   
   新 4月23日(日)  21:00〜
   再 4月24日(月)   8:00〜 
   再 4月25日(火)  24:00〜
   再 4月26日(水)  19:00〜
   再 4月27日(木)  17:00〜
   再 4月28日(金)  11:00〜
   再 4月30日(日)  17:00〜



 それから、御前崎を中心に、各地の釣船でバイプレーンにより、良い釣果が出始めていますので、良いサイズのマダイとバイプレーンが写ってい画像を紹介させていただきます。



京都府 丹後半島沖にて  釣船 PRECIOUSさん 藤原船長



福岡県 玄界灘にて  釣船 秀幸さん 平岡船長 



静岡県 御前崎沖にて  釣船 華丸さんでの釣果



静岡県 御前崎沖にて  釣船 太平丸さん 岡本船長



静岡県 御前崎沖にて  釣船 波丸さん 伊村船長



そして、クロスツー加藤社長自ら 3月末に
御前崎 波丸さんの船にて
 70cmUP  5kgクラス をバイプレーンらしく前アタリ無しの一撃で仕留めました!
(この日の釣行の詳細は、クロスツーのHPとFBにてご覧になれます)

『即掛』を上手に決めるために A   4月6日 

 今日は、『即掛』を決めるために気をつけないといけないことをさらに付け足ししていきます。

 先日は、フックについて解説しましたので、今回はネクタイについてです。

 ネクタイを替えることで「食う」「食わない」の差が出ることは、よく語られますが、「食い方」や「掛かり方」に差が出ることまでは、あまり語られません。でも実は、この点が重要なのです。

 ルアーフィッシングをしているとき、よくある勘違いとして、ショートバイトが頻発する際に、いつもルアーを細くて小さく動きの弱いものにチェンジしてしまうというのがあります。それが必ず間違いというわけではないですが…。いつもそうしてしまうのは大問題です。なぜなら、ルアーをそのように替えると、魚はエサのサイズや動きに合わせて、さらに吸い込みや押さえ込みを弱くすることが多いからです。結果、余計にフッキングしにくくなります。
 鯛ラバもルアーフィッシングなので、同じことが言えます。だから、一撃でしっかりフッキングさせる『即掛』を狙うなら、ネクタイは強くしっかり動くタイプのほうが有利になる場合がほとんどです。

 具体的な対策例をあげていくと…

@ 太めのカーリーテールにする。ハヤブサのドラゴンカーリーあたりがオススメ!
A ネクタイの本数を増やす。細めのストレートネクタイなら3本位までOK!
B ネクタイを短めにする。ネクタイが一番動く部分のすぐ上にフックがくるようにする。

 以上3つがあげられます。
 @とAは上の解説から分かると思います。Bは、マダイにフックの辺りを狙わせるための手段です。スカートが長いとマダイがどこを狙うべきか?という焦点がボケるのと、一撃で食おうとせず、何回かに分けて食おうとしてしまうからです。
 とにかく、上記の@〜Bをうまく組み合わせることで、フックがしっかりと吸い込まれ、強く押さえ込まれやすくなるはずです。
 @やAの場合、ネクタイがフッキングのジャマをしやすくなるので、大きめのフックが適しています。バイプレーンだからこそできる芸当です。
 そして、Bの場合も、バイプレーンなら、ヘッド気配を消すために、ネクタイを長くしないとアタリが出にくかった従来のヘッドのような心配は要りません。
 ということで、是非、お試しいただけたら…と思います。

 

 左の写真は、『即掛』を決めようとする際に、相性の良いハヤブサのドラゴンカーリーです。製品のままだと長いので、私は、テールの先っぽを写真のようにカットし、形を整えるというアレンジをしており、お客さんにも、それを薦めています。
 右の写真は、『即掛』用ストレートネクタイバージョン。これがオリジナルモデルで、ネクタイは短めの設定です。さらに、マダイがフックの辺りをしっかり押さえ込んでくれるよう、ネクタイを3本にしてアピール力を増すようにしました。但し、現在は、フックにワームをチョン掛けされる方が増えたのでネクタイの数を2本にしています。この点の解説については、日を改めて…。

 

 純正品にも、『即掛』に適したフック(もりげんの超人ヒラメ孫針)が使われていますが、ネクタイの長さは『即掛』を決めるための理想的な長さよりも若干長めにしてあります。これは、全国で一般的に売られているものと比べて、あまりに短い仕様にすると、釣り人に違和感を与え、買ってもらえなくなるからです。
 それに、ネクタイを付け足して長くするのは難しいけれど、短くするのだったら、ハサミで切るだけで簡単にアレンジできるからでもあります。
 ということで、純正品でのフッキングがイマイチと感じた人は、先ずは、ネクタイを短くカットしてみてください。
 私は、上の左の写真のように、長いネクタイの方を、ペンで黒く線を描いたところでカットすることが多いです。すると上の右の写真のように、太さを変えずに簡単にショートカットモデルが出来上がります。あくまでこれは一例にすぎません。各自の裁量でいろいろと工夫してみてください。

バイプレーン 販売店   3月24日 

 お蔭様で、バイプレーンの販売店がかなり増えてきましたので、再度更新します。今、分かっている範囲でのバイプレーンを販売された履歴のある小売店様と、1ヶ月以内に入荷予定のある小売店様になります。是非、下記の小売店様にて、バイプレーンをお買い求めくださいますよう、よろしくお願い致します。

※ 北から順に
 青森県青森市    そふえ釣具
 青森県青森市    上州屋青森店
 青森県八戸市    まべち釣具店
 宮城県名取市    上州屋名取店
 福島県郡山市    コバヤシつり具
 茨城県つくば市   キャスティングつくば店
 東京都大田区    バスメイト
 東京都府中市    キャスティング府中店
 神奈川県高座郡   キャスティング寒川店
 山梨県甲府市    上州屋甲府昭和店
 長野県松本市    バンバン松本店
 静岡県静岡市    かめや清水店
 静岡県焼津市    イシグロ焼津店
 静岡県掛川市    かめや掛川店
 静岡県掛川市    イシグロ掛川店
 静岡県袋井市    かめや袋井店
 静岡県御前崎市   フィッシングつり道場
 静岡県浜松市    東海つり具
 静岡県浜松市    山内釣具
 愛知県豊橋市    フィッシング遊豊橋店
 愛知県田原市    ヒグチ釣具店
 愛知県西尾市    イシグロ西尾店
 愛知県岡崎市    マンボウ
 愛知県長久手市   インザストリーム
 愛知県長久手市   フィッシングドラゴンズ
 愛知県名古屋市   イシグロ鳴海店
 愛知県名古屋市   マルハン
 愛知県名古屋市   フィッシング遊名古屋南店
 愛知県名古屋市   上州屋名古屋中川店
 愛知県名古屋市   ルアーフライショップ上飯田
 愛知県瀬戸市     エース
 愛知県春日井市   フィッシング遊春日井店
 愛知県稲沢市     やすや稲沢店
 愛知県あま市     かめや愛知美和店
 岐阜県高山市     千疋屋
 三重県津市      いとう釣具店
 三重県松阪市    水谷釣具
 滋賀県栗東市    道楽箱栗東店
 京都府舞鶴市    黒鯛釣具
 京都府京都市    トライ本店
 大阪府大東市    道楽箱大東店
 大阪府藤井寺市   道楽箱藤井寺店
 大阪府摂津市    フィッシングエイト アネックス
 大阪府堺市      鯛らばねっと(あおりねっと)
 兵庫県尼崎市    マックス武庫川店
 兵庫県神戸市    ポイント伊川谷店
 兵庫県姫路市    カンパイ姫路本店
 和歌山県新宮市   紀南釣具センター
 岡山県岡山市    つり具のわたなべ
 岡山県倉敷市    オーシャン玉島店
 広島県福山市    カスガ釣具
 広島県竹原市    青崎釣具店
 香川県高松市    香西釣具店
 香川県高松市    岩田釣具店
 香川県高松市    釣具TOM
 香川県丸亀市    牛田釣具店
 愛媛県西条市    持主釣具店
 愛媛県松山市    フレンド松山本店
 愛媛県松山市    長戸釣具店
 福岡県福岡市    ポイント香椎店
 長崎県長崎市    かめや長崎戸町店
 長崎県対馬市    つしま商品工房
 大分県日田市    釣具のまつお
 熊本県熊本市    山本釣具センター
 宮崎県日向市    フィッシングショップエース
 鹿児島県霧島市   浜崎釣具店

 上記の小売店については、私が把握している範囲で記載させていただきました。ひょっとしたら、落ちがあるかもしれません。お気づきになられましたら、小売店様でも、ユーザー様でも構いませんので、私(ヒグチ釣具店 0531-32-1138)までご連絡ください。よろしくお願い致します。
 近隣に入荷しているお店がない場合でも、クロスツーの商品を扱っているお店ならどこでも取り寄せ可能だと思いますので、問い合わせてみてください。
 それでも、入手が難しい場合は、クロスツー事業部か当店にお問い合わせください。よろしくお願い致します。

雑誌「ソルトウォーター」に掲載!   3月21日 

 バイプレーンが、地球丸発行の月刊「ソルトウォーター」の最新号(昨日3月20日発売の5月号)に掲載されました。
 「2017年春のタイラバ事情を占うNEWアイテム」と題した特集の中で紹介されています。
 新作タイラバ紹介のページ(120ペーシ)の下段に載っています。
 是非、ご覧ください。

 但し、一部記載内容に訂正がありますのでお知らせします。

  誤 サイズ=60〜140g  →  正 サイズ=60〜160g

  誤 価格=1360〜1620円+税  →  正 価格=1300〜1620円+税


 以上です。よろしくお願い致します。

『即掛』を上手に決めるために @   3月20日 

 今日は、『即掛』を決めるために気をつけないといけないことを付け足ししていきます。

 『即掛』は、アタリが有った瞬間に掛けてしまう掛け方なので、掛け方の上手下手については、ほとんど関係ないことが多いです。
 一番重要なのは、ヘッドとフックの選択です。先ずヘッドに関しては、バイプレーンが絶対的に優位ですので、バイプレーンを選択してください。
 次にフックですが、これも純正品で採用されているストレートポイントフックが私が知る限り、最も刺さり込みのスピードが速く、かつ、鋭い針先のカーブポイントフックに迫るくらい、少ない力で刺さっていき、なおかつ、強度も十分なフックです。
 私は、このページの昨年6月4日に以下のように綴っています。

 そこで、私は、刺さりの良い針をいろいろと探しました。そのうち、これが一番だろうと思える針を見つけ、ラバラバの針をそれに交換して使うようになりました。結局、その針を今でも『即掛』の針として、継続して使用しています。探し当ててから数年が経過しましたが、未だにその針を超える針は見つかっていません。もちろん、発売される針すべて1本1本試しているわけではありません。でも、どう考えても、その針を超えそうな針が無いので、そのまま使用しています。それくらいその針の出来は優秀なのです。

 それが、バイプレーンの純正品に採用されているフックです。今までその名称を伏せてきましたが、公開していくことにします。
 今まで名前を伏せてきたのは、第一にマネされるのを防ぐためです。マネをするだけならまだいいのですが、この業界、マネをしておいて、あたかも自分が考案したかのような表現で売り出すメーカーや小売店があります。それは心外です。
 第二に間違った使い方をされ、「だめじゃないか」と言われるのを防ぐためです。従来のティアドロップ型ヘッドのようにリトリーブ時のフッキング性能が劣ったヘッドと組み合わせて使われると、そういう勘違いの悪評が広まる可能性があります。
 でも、バイプレーンが全国に広まりつつある今、ユーザー様のことを考えると…。
 小売店さんからも、「お客様が使っているフックが傷んだとき、交換用のフックを示してもらわないと、バイプレーンをススメにくい!」という声が上がるようになってきましたし…。

 上の写真、もりげんの『超人ヒラメ孫針』がそれです。サイズが、S、M、Lの3種類ありますが、バイプレーンの純正品に使われているのは、SとMです。Sが60gと80gに使われていて、Mが100g〜160gに使われています。個人で替え針を作成する場合の目安にしてください。それから、『超人ヒラメ親針』というのもあるのですが、形や大きさが全然違いますので、間違えないように気をつけてください。

 このフックには、もりげんの『超人シリーズ』独自の針先、『二段尖頭』が採用されており、これが最大の特長になっています。
 パッケージ裏の絵からも分かるように、針先からバーブのすぐ下までを細くしてあり、そこからフトコロまで再度テーパーがつけてあります。速いスピードで奥まで一気に刺さりやすく、刺さり込んでしまえば、軸が太いので大物でも安心なのです。

 上の写真で、右隣りに置いたアケミチヌもかなり鋭い針先なのですが、見比べると、針先からフトコロまでの形状(細さ、バーブまでの距離、テーパーのつけ方)の違いがよく分かると思います。

 フトコロまでのテーパーが二段になっている『二段尖頭』は、もりげんの特許です。加工が難しく手間がかかるので、価格が高いです。『超人ヒラメ孫針』バラ針1袋の場合、Sが10本入り、Mが8本入り。小売定価は税込み324円。Mですと1袋で鯛ラバ4個分しかできないので、1個につき、フックの材料費だけで81円のコストがかかる計算になります。繊細な針先を保護しなければならないので、小袋のみ、大袋(徳用)は一切ありません。だから、必ずそれだけのコストがかかります。そうして計算していくと、たぶん、鯛ラバでよく使われている最高級クラスの「がまかつ サーベルポイント フッ素コート」よりも若干高くなるのでは?と思います。
 正直、市販品にここまで高価なフックを付属させている鯛ラバは、なかなか無いのでは?だから、針先の加工を見落として、見た目のフックの大きさや軸の太さだけで、刺さりが悪い!と勘違いして、使わないというのは、超もったいないです。まあ、往々にして、付属のフックというのは、安いオマケみたいなフックがついているので、それらと同じように考えてしまうのも分かりますが…。

 私が特に気をつけて欲しいのは、鯛ラバをやり込んできた人です。豊富な経験からご自分のスタイルを作られているが故に、いつもと違うものを遠ざけやすくなりがちですから!
 せっかくバイプレーンの「速く掛ける=即掛」性能に合わせ、それを生かすフックがセットされているのに、「俺はこれが一番信頼できるから!」という理由で、ティアドロップ型ヘッドでいつも使っているフックにすり替えてバイプレーンを使い、それだけでおかしな評価を下すことのないようにしてほしいです。

 皆さん、しばらく、いつも使っているフックをやめて、このフック(純正品)をバイプレーンにセットして使い続けてみてください。自然相手ですから、うまくいくときばかりではありません。でもしばらく試しているうちに、必ずや新しい発見と出会えるはずです。

4つの掛け方 その1 『即掛』(そくがけ) … 初級者〜上級者向け   3月18日 

 長らくお待たせしました。バイプレーンを使っていいだく際に、釣り人の皆様に提唱したい「4つの掛け方」を1つ1つ順番に解説していくことにします。

 その1番手として、今回は、私が手作りしているフック&ネクタイの名前にもなっている『即掛』(そくがけ)を解説します。
 これを最初に解説することにしたのは、最も、バイプレーンの凄さ、魅力、可能性を、どなたにも感じてもらいやすい掛け方だからです。しかも、初級者から上級者まで楽しめる掛け方です。

 どういう掛け方かと言うと、その字の通り、即座に掛ける(一撃でフッキングを決める)というものです。
 難しい、準備やテクニックはさして要りません。バイプレーンに純正品のネクタイ&フックをセットして、リーダーに結び、使っていただくだけです。純正品には、前もってハード玉がセットされていますので、お客様の方で準備するものは、これといって何もありません。
 釣り方もいたって普通。いつもの鯛ラバの使い方と同じです。
 それでいて、リトリーブ時、アタリが有った瞬間に「ドン」と乗って、フッキングが完了!!となります。要は、釣り人がどうこうではなく、バイプレーンと純正品のネクタイ&フックに秘められている超高速フッキング性能によって、一撃で仕留めるという方法なのです。

 気をつけることと言えば、柔らかい竿を使っている際のロッドの角度位でしょうか!竿先をかなり下に向けて巻くようにしたほうがいいです。柔らかい竿を水平にして(上めに向けて)巻くと、マダイがフックをくわえ、抑え込んでも、竿がベリーやバットまで大きく曲がり、素早いフッキングを妨げてしまいます。
 後、ロッドを下に向けて『即掛』を狙うときは、ドラグの設定が重要になります。キーはゆる過ぎず、きつ過ぎず!です。ロッドを下に向けていると、ドラグが滑りやすくなるので、あまりにドラグがゆるいとフッキングがしっかりと決まる前に、ドラグが滑ってしまい、中途半端なフッキング状態でファイトが始まりやすいです。そうなると大抵は、すぐにバレてしまいます。かといって、きつ過ぎると、大きい魚が来たときにラインブレイクする可能性があります。通常、ストレートポイントフックはその名の通り針先が真っ直ぐなので、カーブポイントフックと比べ、刺していくスピードを速くできるのですが、フックを刺していくのにパワーが必要になります。だから、通常、ドラグは強めが良いのですが、純正品のフックは、針先が特殊な形状をしているため、一般的なストレートポイントフックと比べ、少ない力で刺さります。しかも刺さり込むスピードが速いので、大マダイが食ってくると、いきなり「ドン」とすごい衝撃がくることが多いですし、その直後、すぐにファイトが始まりやすいです。ここでのラインブレイク回避を念頭に、ドラグ設定をするようにしてください。

 この『即掛』は、誰でも楽しめる掛け方です。なぜならフッキングミスを減らしやすいからです。特に、鯛ラバをやっていて、ガジガジというアタリが有ったときに、思わずびっくりアワセをしてしまいがちな人には、うってつけです。大概は、アワセる間もなく一気に掛かりますから。今まで隣りで見てきて、その掛かりのスピードの速さ故、巻いていて、何の前触れもなくいきなり来る重み(衝撃)に、思わずびっくりするという人が多かったです。

 別にバイプレーンやストレートポイントフックを使わなくても、いきなり「ドカン」と乗るときは確かにあります。でも、その頻度、確実性が違います。そして、決定的な違いは、そのスピードの速さです。大きなマダイが最も食いやすい潮が緩みかけた時に、バーチカルにリトリーブしてみてください。他のヘッドでこの誘い方をすると、ヘッドとテールとの水流のずれがはっきりしやすく、スレたマダイはなかなか口を使ってくれませんが、バイプレーンにはよく食ってきます。このときに大マダイが横から鯛ラバを食いに来ると、いきなり衝撃が伝わって掛かります。今まで鯛ラバをやり込んできた人でもびっくりするくらいに!!

 正直、今まで鯛ラバをやり込んできた人ほど、鯛ラバの概念が変わるというか、可能性の広がりを感じるはずです。伊勢湾口のように、どのように巻いてもアタリが単発で終わりやすい場所では、一撃で仕留められる『即掛』は、大きなアドハンテージになることが多いですから…。
 そう、『即掛』はどうしてもびっくりあわせをしてしまい、うまくフッキングさせられない人のためだけのものではないのです。それは、大マダイを狙って仕留めたい「ここぞ!」というときにこそ、最も威力を発揮する掛け方なのです。だから、『即掛』が決まり、大マダイを仕留めたときは、見事、狙ってホームランを打った時のような、爽快感が有ります。ガジガジガジと連続するアタリを巻きながら上手に乗せきったときや、アタリが有って自分から掛けに行ってうまく掛かったときとは、質は違うけれど……。

 ルアーを替えずして状況の変化へ幅広く対応していけるポテンシャルがバイプレーンには秘められています。是非、その力を、皆さん1人1人の手で生かし、ルアーフィッシングの醍醐味を満喫して欲しいと思います。

ヘッドに食い込まないセッティングを!   3月9日 

 レミオロメンの『3月9日』を聴きながら、この文を打っています。何度聴いてもいい歌です。PVに出ている堀北真希、可愛いですよねぇ。惜しまれながら、早々に芸能界を引退なんですよねぇ。私なんてかなりの歳だし、多くのメーカーさんから、ずーーーーと煙たがられているけど、釣具業界から引退する意志、ゼロです。バイプレーンが可愛く思えますから…。マダイを狙っているときはもちろん!店に陳列されているのを見ても!前に置いて酒を飲んでいても!

 すみません。いきなり横に逸れました。本題に入ります。
 12月29日に、バイプレーンにおけるフックセッティングの注意事項を書きましたが、その内容以外にも、セッティングで気をつけていただきたいことがあります。バイプレーンの特長、ダブルスライドがスムーズにいくようにしてほしいということです。
 そのためにも、ネクタイやラバースカートを固定している箇所やラインの結び目が穴に食い込まないセッティングをしてください。方法がいろいろありますので、紹介します。

 <ヘッドにシーハンターを通し、ヘッドの前方でリーダーと結ぶタイプ>
 @ 純正品のように玉(ハードタイプ)を通す



 上の写真のように、シーハンターに玉を通してから、シーハンターをヘッドに通します。



 上の写真のように、前方からリーダーを引っ張ると、ライン(シーハンター)がきれいに下へスライドします。玉は穴の中に入り込まず、且つ、居座りの良いものを使ってください。
 大きさ、形、材質が関係してきます。適正なものでないと、バイプレーンの優秀な機能が十分に生かし切れない可能性がありますので、ご注意ください。
 下に例を示しておきましたので、参考にしてください。



上の写真の上段
TOHO 発光玉ハード タイプ8H 4号 … シーハンター8号〜20号位まで幅広く対応します。バイプレーンの純正品は、シーハンター10号にこれがセットされています。

上の写真の中段
TOHO 発光玉ハード 3.5号 … シーハンター8号に最適。10号まで使用可能。私は自分でフックをセッティングするとき、シーハンターの8号とこれを組み合わせることが多いです。

上の写真の下段
TOHO ピカ・ビーズ S型 … シーハンター8号に適合。10号になると通しにくい。

 発光玉は、ハードタイプなら、短時間発光タイプ(8Hの表示が無いもの)、長時間発光タイプ(8H)のどちらでも、スライドの具合は変わりません。光り具合を考えてお好みの方を選んでください。夜光発光ではなく、キラキラ光らせたい場合は、ピカ・ビーズのようなビーズ玉をご使用ください。また、いずれの場合も「光り過ぎるのは、ちょっと…」と思われる方は、玉の表面に色を塗って光りにくくするという裏ワザがあります。ご参考までに…。

 A セブンスライド交換パーツ等を使用する



 セブンスライド交換パーツは、単品でも売られていますが、ジャッカルのビンビン玉やハヤブサの無双真鯛によく使われています。お持ちの方も多いはずなので、そちらを流用していただいても構いません。
 ネクタイ・スカート部とフックが分離するので、一方のみの交換が可能になり、便利です。釣果を最優先したいなら、@のタイプのほうが最適ですが、フックのみが傷んだり、スカートのみが傷んだりした場合でも、すべてを交換しなければならないので、多少もったいないです。その点、このパーツを使えば、「もったいない」も解消されます。
 装着の際は、上の写真の様に、パーツの丸っこい方が、ヘッド側、平らな方が、フック側にくるようにセッティングしてください。
 セブンスライド交換パーツには、「赤」と「黒」がありますが、最適なのは、細糸用でコンパクトな「赤」(写真のもの)です。シーハンター10号まで使えます。
 他社の交換パーツでも使えるものはあるでしょうが…私が知る限りでは、セブンスライド交換パーツの「赤」が一番良いです。交換の利便性ばかり追求したものは、パーツが大きくなり、居座りが悪いです。その結果、トラブルが増加したり、フッキングが悪くなったりすることが多いです。
 どうしても、他の交換パーツを使いたいとお考えの方は、スムーズにスライドするか?居座りは良いか?を確かめてから、ご使用ください。

 <ヘッドにリーダーを通して、ヘッドの後方でリーダーを結ぶタイプ>
 B 玉(ハードタイプ)を通してから結ぶ



ヘッドにリーダーを通して、そのまま直にソリッドリング等に結ぶと、下へスライドして行くときに、上の写真のように、リングが穴の中に入り込むことがあります。不具合とまでは言えませんが、理想的なスライドにならず、釣果にマイナス影響を及ぼす可能性があるので、できましたら@のように、途中にハード玉をはさんでいただきたいです。



 その際ですが、リーダーの結び目の傷みが心配な方は、上の写真のように、バード玉を通してから、ウキゴム(写真で使っているのは「細」の太さのもの)を小さく切って装着し、リーダーの結び目をウキゴムの穴の中へ隠すようにします。このときに注意しないといけないのが、結び目の切り落とす部分(ヒゲ)の長さです。長いと邪魔になりますが、フロロリーダーの場合、短か過ぎるとファイト中にスッポ抜ける危険性が生じます。ということで、ノットをつくる際は、リーダーを湿らせてゆっくり締め込む+結びの端(切るヒゲ側)をしっかり引っ張る、で、ほどけにくくしてから、ちょっきりではなく、ウキゴムとほぼ同じ長さ位、ヒゲを残してカットするといいと思います。



 上の写真は、出来上がりの例を示したものです。ピカ・ビーズを通し、さらに間にウキゴムをはさむと写真のような感じになります。ちなみに、この写真のスカート・ネクタイ・フックは、トリプルXの純正品です。それをバイプレーンで使われる場合の参考にしてください。
 スカート・ネクタイの代わりに、最近流行のタコベイト(イカベイト)を使う場合は、ビーズ等が無くても差し支えないことが多いと思いますが、確認をしてからご使用ください。タコベイトがあまりにも小さくて柔らかいとヘッドの穴に食い込む可能性が生じますし、あまりにも大きいと居座りが悪く、スライド幅も小さくなる可能性がありますので、気をつけてください。
 他のパターンも考えられると思います。とにかく、どの場合も、スムーズにスライドするか?居座りは良いか?を確かめてから、ご使用ください。

 以上、@〜Bのうち、私は@とAを多用しますが、バイプレーンファンの中には、Bを好まれる方もみえます。
 とにかく、ご自分のスタイルや好みを大事にしつつ、バイプレーンの良さを殺さないように心掛け、鯛ラバを楽しみながら、釣果を伸ばしていただけますよう、願っています。
 

ネット・雑誌への掲載   3月6日 

 バイプレーンが、名古屋キープキャストでの注目品として、3月3日に、ネットのルアーニュースRに掲載されました。
 また、3月20日頃発売になる雑誌「ソルトウォーター」5月号の『鯛ラバ特集」の中で、パイプレーンが紹介される予定になっています。当店でも販売します。是非、お買い求めの上、ご覧ください。
 それから、昨秋の発売以来ずっと、静岡県御前崎で、バイプレーンが好調です。釣船の太平丸さん華丸さんと、クロスツーのテスターでもある伊村さんが4月から営業を開始する波丸さんで、良い釣果があがっています。今後もバイプレーンが度々登場すると思います。
 下のリンクバーをクリックしてご覧ください。

       ルアーニュースR 革命的 新発想タイラバ「バイプレーン」(クロスツー)に大注目

       御前崎 釣船(鯛ラバ船)  太平丸 ブログ

                         華丸 ブログ

                         波丸 ブログ

名古屋キープキャストの反省   3月1日 

 先日の名古屋キープキャストでの鯛ラバ講習会。当日は、メインステージでダイワの中井一誠さんが鯛ラバのトークショーを開く時間と完全にバッティング。にもかかわらず、狭いブースに大勢のお客様、しかも顔なじみの方から初めてお目にかかる方まで、各方面の方々にお越しいただき、本当に心から感謝申し上げます。
 私としましては、実物(鯛ラバ)に加え、フリップで絵や写真を用意するなど、十分な準備をしていたつもりでしたが、反省すべき点が山ほどありました。
 先ずは、ご視聴いただいたお客様に、快適な時間を提供できなかった点です。私が乗るお立ち台を用意していなかったばかりに、全員立った状態ですと、後ろの方に実物や絵が見えない。講習会を始める時間になって初めてそのことに気付き、急遽、前の方には、座っていただきました。そのため、前の方は、大変、視聴しずらかったことと思います。さらに、当日、予想していたよりも会場全体がうるさく、大きな声の私でも、後ろの方が聞きづらいと思い、急遽、本部でマイクを借りるよう申請しました。しかし、拡声器しか用意できないということで、結局、拡声器を使っての解説になってしまいました。マイクと比べると、どうしても聞きづらかったことと思います。
 時間も長くなってしまい、クロスツーのスタッフの1人から「皆さん、牢獄に閉じ込められているような感じになっていましたよ。」というきつい言葉まで出ました。ブースのデザイン、設営方法も含め、あらゆる方面から見直しをしなければ…と思いました。と同時に、ご視聴いただきましたお客様に、心からお詫び申し上げます。
 但し、内容に関しては、「分かりやすかった」「ためになった」「へえーと思えることがあって良かった」「バイプレーンを使うと釣れる気がしてきたので、プレミアムショップで限定カラーを買います」等、概ねお褒めの言葉をいただきました。ありがたい限りです。
 あと…お客様の1人から、講習会での私の話し方も含めて、もっと、ときめき(ワクワク感)があるといいのでは?という貴重なご意見をいただきました。
 一見難しい注文です。男性が大勢集まっている前でです。かわいい女の子が登場するならいざ知らず、いかついおっさんの私が立つわけですから…。そこで私が下ネタトークをしてウケを狙っても、本末転倒。ひんしゅくをかったり、シラケたりするだけです。
 でも、よくよく考えてみると、私が無理してネタづくりをしなくても、バイプレーンそのものに、ときめき(ワクワク感)があります。意見をくださったお客様からも、さらに貴重な言葉をいただきました。「他のヘッドを見ても顔がない。使っていても、ただのオモリとしか感じない。だけど、バイプレーンには、かっこいい顔がある。そして、ちゃんとしたルアーの1つとして釣りを楽しむことができる。」と!!
 今まで、私は、バイプレーンの持つ機能の優位性=「よく釣れる」ばかりを推してきましたが、ときめき(ワクワク感)こそ、私が真っ先に伝えべき、バイプレーンの特長だったのかもしれない。そう思えてきました。

名古屋キープキャストでは…   2月15日 

 先日、フィッシングショー大阪を終えたばかりなのに、今週末は、名古屋キープキャストです。めまぐるしいです。
 名古屋キープキャストですが、19日(日)はどうしても都合がつかないので、18日(土)のみの参加となります。申し訳ありません。
 ですが…18日(土)は、クロスツー加藤社長のはからいで、私が鯛ラバ講習会を開くことになりました。ありがたいことです。がんばります。
 クロスツーブースにて、午後2時からの開催になります。早くブースにお越しになった方から、良い場所を選択できます。また、ブース内のスペースには限りがありますので、時間に余裕をもって足をお運びくださいますよう、お願いします。

  題目 「鯛ラバの真実」 これであなたも鯛ラバ名人  時間 20分 程度

  内容  ・バイプレーンに搭載されているダブルスライドシステムって…?
       ・バイプレーンの特長@ フッキングが決まりやすく、バレにくいのは、なぜ?
       ・バイプレーンの特長A よく釣れる、大物が釣れるのは、なぜ?
       ・鯛ラバのウソ・ホント
        ・フックやネクタイのベストセッティングとフッキングテクニック
       ・トリプルXは不朽の名作!
       ・釣果をUPさせる究極の極意! 鯛ラバの上手な使い分け


 だいたい以上のような内容を予定しています。(但し、状況により一部変更するかもしれません。)鯛ラバをされる方はもちろん、されない方にもためになる話しをするつもりですし、初級者から上級者まで楽しんでいただける内容を用意します。また、今回初公開ネタも盛りだくさんですので、お楽しみに♪

※ 一般の釣り人はもちろんのこと、小売店さん、メーカーさん、釣船さんのご視聴も大歓迎ですので、よろしくお願い致します。

フィッシングショー大阪を終えて   2月15日 

 4つの掛け方を解説していく前に、2月3日〜5日までの3日間、ほぼクロスツーブースに常駐していたフィッシングショー大阪の感想について書いていこうと思います。
 感想を一言で言うと、今出来上がっている鯛ラバの常識を覆すのは、予想していたよりもはるかに「難しい」ということです。
 先ず、お客さんの流れ!とにかく大手メーカーのブースに人が殺到していました。しかも、来場者のほとんどが、リール→ロッド→その他の順に品定めをしていたように感じました。
 何度も書いているように、「魚に近い方から重要」なはずなのに、来場者が注目する順番は、逆になっていたのです。
 クロスツーのブースは、2大メーカー、ダイワやシマノとは別の館にありましたし、一番奥の隅に位置していました。そういうこともあってか?ブースまで来て下さる人の数が、思ったりよりも伸びませんでした。また、せっかくブースの前を通りかかっても、ルアーのみの展示だったからか?展示品を見ることなく、素通りしていく人やカタログのみを購入して立ち去って行く人も大勢いました。
 私は、ポスターにバイプレーンをセットしたボードを用意し、サンドイッチマンになって呼び込みをしていました。そして、ボードを眺めているお客さんがいると、積極的に話しかけるようにしました。そのかいあって大勢の方にバイプレーンを紹介することができました。
 その際、驚いたのが、鯛ラバはやっているけど、まだバイプレーンのことは知らない方が多いということ!知名度不足は否めない。大手メーカーの鯛ラバは、大して優れているとは思えないものでも注目され、よく売れています。バイプレーンを広めるためには、バイプレーンの凄さを知ってもらうとともに、クロスツーの知名度も上げていかないといけないのでは?そう感じました。
 また、「バイプレーンのことを知っているし、使ってみたいとも思っているんだけど、行きつけの店に置いてないんですよ。」という声も多くありました。釣り人へのPRとともに、小売店に置いてもらえるよう、しっかりと営業をしていく必要性も感じました。
 それから、来場者にバイプレーンの解説をした際のことですが…初心者の方ほど納得し、感激されて「是非、早く試してみたい」と言われる方が多くみえた反面、上級者ほど、私の話しに対して懐疑的な方の割合が高かったです。
 特に、瀬戸内海で鯛ラバをされている方から「小さいヘッドの方が釣れますから、今更、鉛製のヘッドは…」と消極的なご返事をいただくことが幾度かありました。「確かに今までのヘッドですと、小さいタングステン製のヘッドのほうが、よく釣れます。でもそれは小さいから釣れるというよりも、小さいヘッドだと水流のずれが目立ちにくくなるから釣れる場合が多いはずです。」と説明しても、なかなか理解してもらえません。それもそのはずです。鯛ラバの世界で今まで、水流のずれに着目している人は、私が知る限り1人もいなかったからです。なにせ、今まで水流のずれが起きにくいヘッド自体が無かったのですから、そういう発想自体が生まれてこないのです。「小さい=釣れる」となるのは当然です。
 つまり、瀬戸内海で鯛ラバをしてきた人からすると、大きな鉛製のヘッドが小さいタングステン製のヘッドにとって代わったことは、鯛ラバの進化の1つであり、とても重要なこと。そして、完全に確立されたことなのです。それをもう一度「実は鉛製ヘッドでもよく釣れる」「デカいマダイは鉛製のバイプレーンのほうがよく釣れる」と言ってもらえるようにしていくのは並大抵のことではありません。
 でも、私は、くじけず、浸透していくよう、働きかけていきたい、そう思っています。

4つの掛け方を提案!   1月30日 

 私は、今年、バイプレーンを皆さんにより楽しんでもらうために、4つの掛け方を提案していきたいと考えています。
 最近、「掛けにいく鯛ラバ」がブームになりつつありますが、私は、これに関するセールスのしかたに疑問を感じています。なぜなら、フックはほぼ従来通り、ヘッドにいたっては、全く進化無しの状況で、「アワセずに巻いて乗せていく鯛ラバはもう古い。積極的に掛けていくのが最新の鯛ラバだ」と叫んでいるからです。
 私は昨年の2月22日に「店主の主張」のページに次のように書いています。

 画一的な方向ばかりではないけれど、同じくどんどん過激なものが増えているものの一つに鯛ラバロツドがあります。いつの間にか鯛ラバロッドに「乗せ調子」と「掛け調子」という差別化が生まれるようになりました。まあ、これ自体を完全に否定するわけではないですが…現状、バイプレーン+即掛以外、鯛ラバ自体の性能がイマイチなせいで、スッポ抜けが多発しているのに、掛けにいってより高確率でマダイを掛けることができるのでしょうか?ブラックバスみたいにワームをハムっとくわえたままでいてくれる魚ならいいけれど、鯛ってそういう魚じゃないし、鯛ラバってそういう釣りじゃないでしょ。だからアワセを入れにいってもスッポ抜けることが多いんですよね。それ、分かっているのでしょうか?まあ、偶然針先が刺さり始めている時に、偶然アワセを入れて、うまい具合にフッキングするということはあるんでしょうが…それって、掛けにいったから?腕がいいから?成功率2・3割でそれはないですよねぇ。普通なら。でもこの業界、普通じゃないから、成功した2割・3割のシーンだけ映像で流せば、「進化」「革命」になるんですよね。

 魚に近い方ほど重要なはずなのに、そこをないがしろにして、新たな釣法を提唱し、NEWロッド・NEWリールを売ろうとする。私はそういうのはおかしいと思うんです。だから、私は、状況に応じてバイプレーンの良さを最大限に生かすフックシステムを先ず考えた上で、掛け方に変化をもたせる。その提案をすることにしました。
 前回「フックセッティングの奥深さ」を取り上げたのも、その導入的な意味合いがあったからです。

 それで…私が提案していく4つの掛け方とは…
@ 『即掛』(そくがけ) … 初級者〜上級者向け
A 『直掛』(ちょくがけ … 中級者〜上級者向け
B 『かわし掛』 … 中級者〜上級者向け
C 『二度掛』 … 上級者向け

以上です。それぞれがどういうものなのか?については、大阪フィッシングショー明けに解説していこうと思います。予想しながら、今しばらくお待ちください。

 大阪フィッシングショーですが、私は、2月3日(業者日)、4日・5日(一般公開日)の3日間、主にクロスツーブースに居ります。皆さん、是非、クロスツーブースにお越しください。
 ジギンクフェスティバルのときのように、クロスツーブースで、私が「鯛ラバ講習会」を開催するかもしれません。クロスツー社長によると「成り行き次第」だそうです。
 ともあれ、お越しいただければ、バイプレーンをご覧になれますし、私が鯛ラバの解説もしますし、鯛ラバに関しての質問もお受けいたしますので、よろしくお願い致します。

フックセッティングの奥深さ   1月29日 

 皆さんは、ポイント部以外の形状がほぼ同じのストレートポイントフックとカーブポイントフックで、魚をバラす確率が変わってくると思いますか?もしも、変わってくるとしたら、どちらがバラシにくいと思いますか?
 この答えですが…実は、やりとり開始時か、しばらくやりとりしてからか、によって変わるのです。
 では、魚とのやりとりが始まってすぐの段階でバレやすいのがどちらで、しばらくやりとりしてからバレやすいのがどちらなのか?分かりますか?
 この正解は、敢えてしばらく伏せておきたいと思います。皆さんに考えてもらうことで、ご自分でいろいろなことを発見する習慣を身に着けてほしいという思いからです。
 ただ、ここではっきりさせておきたいことがあります。一部の鯛ラバ名人がカーブポイントフックを採用するにあたって「カーブポイントフックだとバレにくいから」と言っていますが、それは必ずしも正解ではないということです。
 ポイント部だけの違いでも、そんなに難解なのかぁ?と思われているでしょう。そうなんです。複雑・難解なのです。
 フックには、ポイント部の形状以外にも、フックのカラー、材質、加工の仕方、サイズ、軸の太さ、ベンドカーブの形状、シャンクの長さ、ゲイブの広さ、バーブの位置や大きさ、針先の角度、表面コーティング等、様々な違いがあります。フックをセッティングする際は、できるだけ多くの要素に目を向けて選んでいかなければなりません。加えて、シーハンターをどのように結ぶか?ネクタイとのバランスをどうするか?も重要です。
 考えれば考えるほど、奥が深い。それがフックセッティングの世界だと私はとらえています。
 ちなみに、シングルフックとトレブルフックでは、1本のフック形状・サイズがまったく同じでも、かなり違う刺さり方をするフックになりますので、気をつけてください。

2つに分けて考える   1月29日 

 バイプレーンには、従来のヘッドよりも格段にフッキング効率を高めるという大きな利点があります。私はこの利点をもう少し細かく、「フッキングのスピードが速くなる」と「軽い力でもフッキングする」の2つに分けて考えてみることにしました。
 この2つのうち、「軽い力でもフッキングする」については、絶対的なアドバンテージだととらえました。鯛ラバ用ロッドはその釣りの性格上、通常のジギングロッドと比べて、繊細でしなやかな調子が求められます。なのにマダイの硬い口にフッキングさせなければなりません。ところが、従来の鯛ラバは、せっかく遊動式にしておきながら、穴の形状を工夫しなかったばかりに、固定式と同様にラインが「くの字」になって泳ぐため、バイトがあった瞬間、ヘッドの重みがうまく抜けにくく、フッキングパワーが十分に伝わりませんでした。つまり遊動式のメリットを生かし切れてなかったのです。たがら、フックを 無理やり細く小さくするしかなかったわけです。そうした問題点がバイプレーンでは解消されています。これはどう考えても、絶対的なアドバンテージです。
 一方、「フッキングのスピードが速くなる」についてはどうでしょうか?フッキングスピードが速いと、魚が反転する前にフッキングを決められる確率が高くなります。魚が釣り人の方を向いているのだから、フックがきれいに刺さりやすく、大概はバレにくくなります。
 ただ、状況によっては、フッキングスピードを速くすることが仇になる場合もある。マダイが釣り人の方を向いているときにフックを掛けているのに、かえってバレやすくなる。そんな場合があることが分かってきました。では、どうしたらよいのでしょう?
 ここで私が考えたのは、フックセッティングと掛けていく際の釣り人の対応を替えることで、さらにバラシを減らすという方策でした。
 その中には、あえてすぐに掛けずに、従来のようにガジガジというアタリを出してから掛けていくというものもあります。ようは、「軽い力でもフッキングする」というバイプレーンのメリットはそのまま生かし、「フッキングのスピードを速くできる」というもう1つの売り文句を捨てる。それも、「あり」としたのです。
 それがうまくできれば、「鯛ラバなんだから、ガジガジというアタリと、いきなり合わせないというテクを楽しみたいんだ」と思いをもってみえる上級者の方にも受け入れられる。そう考えました。

課題解決と釣りの喜び   1月27日 

 ガジガジというアタリを出させる前に、あわせる間もなくフッキングを決め、一撃でマダイを仕留めることが、釣りの理想形。バイプレーン+即掛ならそれがかなりの高確率で実現できる。私は、バイプレーン+即掛を販売していくにあたって、当初、そう考えていました。
 そして、そうしたフッキングが実現できるなら、すべての釣り人に受け入れられる、そう思っていました。
 なぜなら、フッキングが簡単でミスも減り、釣果がUPするからです。
 ところが、こうしたバイプレーン+即掛の利点を、いろいろな釣り人に話すと、初心者の方は、すぐに受け入れてくれるものの、鯛ラバをやりこみ、腕に自信があると思われている方の中には、私の話に明らかに嫌悪感を示す方がいました。しかも、それは1人ではありませんでした。
 どうしてだろう?私は、次の3つの思いがネックになっている可能性がある、と考えました。
@ これまでの経験から、そんなことができるはずない。コイツは単なるビッグマウスだ!
A 余計なことをしてくれるなあ。それが正解なら、自分が今まで他の人に言ってきたことが覆され、自分の地位や信頼が危うくなるじゃないかあ。
B そんなことをしたら、アタリが出てから追い続けさせるというテクニックが無意味になる。鯛ラバの楽しみが半減するじゃないかあ。
 これらのうち、@とAは人間性に関する問題です。一方、Bは釣りそのものの楽しみに関わる問題です。だから、しっかり考えていかないといけないと感じました。
 私は、釣具を開発し、釣り人に提供する身として、道具を進歩させ、よく釣れるようにすることが、唯一の目的であると思い込んでいたのです。今まで、フッキングの悪さやバレやすさが鯛ラバのネックになっていたのだから、それが解消されれば、悔しい思いが減るし、何よりもアタリが出るまでのフォールやリトリーブに集中できる。悪いことなんて何もない。そう思っていました。
 でも、それでいいのでしょうか?私は、立場を逆転させ、1人の釣り人としての自分にかえり、問いかけてみました。
 今まで自分が釣りをしてきて、難しいからこそ楽しいと感じてきたことは無かったか?正直、私こそその思いが強い釣り人でした。伊良湖岬西磯でのシーバスは風・波との闘いでした。風が強くルアーが飛ばない。風と波でルアーをうまく引くことができない。やっとの思いで掛け、波をかぶりながらやりとりしても、最後に待ち受ける難関の石積み。数々の困難をクリアしてキャッチした1尾に、この上ない価値を見出してきました。
 もしも、それらの困難がすべてなくなり、いつも快適で確実にシーバスをキャッチすることができたら?苦労したときと同等の喜びが得られるでしょうか?
 課題を解決していくことは重要。でも、何でもかんでも課題を解決すればそれでいいわけではない。釣り人には人それぞれの楽しみ方がある。楽しみや喜びまで奪ってしまう課題解決には問題がある。鯛ラバの開発を通して、そのことを再認識しました。だいたい、バイプレーンの名前の由来にも、単なる動きの「2方向」だけでなく、釣りの楽しみの「2方向」、初心者でも名人でも…簡単で且つ深い味わいを…という私の思いがあるのですから。
 そんな折、全国を釣り歩いて、実際、いくらバイプレーン+即掛でも一撃で掛けられない場合がしばしばあることが分かってきました。そうした私の体験と各地の名人の思いをもとに、鯛ラバの世界の味わいをさらに深めるため、私は、もう一段、道具を進化させるべく、歩み始めました。

バイプレーン 販売店   1月26日 

 今、分かっている範囲で、バイプレーンを販売された履歴のある小売店様を紹介させていただきます。よろしくお願い致します。

※ 北から順に
 青森県青森市    そふえ釣具
 福島県郡山市    コバヤシつり具
 東京都大田区    バスメイト
 東京都府中市    キャスティング府中店
 神奈川県高座郡   キャスティング寒川店
 長野県松本市    バンバン松本店
 静岡県静岡市    かめや清水
 静岡県焼津市    イシグロ焼津店
 静岡県掛川市    かめや掛川
 静岡県掛川市    イシグロ掛川店
 静岡県袋井市    かめや袋井
 静岡県浜松市    東海つり具
 静岡県浜松市    山内釣具
 愛知県田原市    ヒグチ釣具店
 愛知県西尾市    イシグロ西尾店
 愛知県岡崎市    マンボウ
 愛知県長久手市   インザストリーム
 愛知県長久手市   フィッシングドラゴンズ
 愛知県名古屋市   マルハン
 愛知県名古屋市   ルアーフライショップ上飯田
 愛知県名古屋市   フィッシング遊名古屋南店
 愛知県稲沢市     やすや稲沢
 愛知県あま市     かめや愛知美和
 愛知県瀬戸市     エース
 三重県津市      いとう釣具店
 三重県松阪市    水谷釣具
 滋賀県栗東市    道楽箱栗東店
 京都府舞鶴市    黒鯛釣具
 京都府京都市    トライ本店
 大阪府大東市    道楽箱大東店
 大阪府藤井寺市   道楽箱藤井寺店
 大阪府摂津市    フィッシングエイト アネックス
 大阪府堺市      鯛らばねっと(あおりねっと)
 兵庫県尼崎市    マックス武庫川店
 兵庫県姫路市    カンパイ姫路本店
 岡山県岡山市    つり具のわたなべ
 岡山県倉敷市    オーシャン玉島店
 広島県福山市    カスガ釣具
 愛媛県松山市    フレンド松山本店
 福岡県福岡市    ポイント香椎店

 上記の小売店については、私が把握している範囲で記載させていただきました。ひっとしたら、落ちがあるかもしれません。お気づきになられましたら、小売店様でも、ユーザー様でも構いませんので、私(ヒグチ釣具店)までご連絡ください。よろしくお願い致します。
 近隣に入荷しているお店がない場合でも、クロスツーの商品を扱っているお店ならどこでも取り寄せ可能だと思いますので、問い合わせてみてください。
 それでも、入手が難しい場合は、クロスツー事業部か当店にお問い合わせください。よろしくお願い致します。


バイプレーンのフックセッティング   12月29日 

 フックのセッティングは、状況に応じて替えなければいけません。それは当然のことなのですが、私が知る限り、きちんとできている人は少ないです。一流プロと呼ばれる人でもほとんどできていません。どうしてでしょう?
 先ず、分かりにくいからです。自分から遠く、しかも水中で起きている箇所なので、追究心が強く、想像力が豊かな人でないと正解に到達しないのです。しかも、使用タックル(ルアー、ライン、ロッド、リール等)、対象魚、その場所、その日、その時間の状況等、様々な要素を絡め合わせて決めなければいけません。それはとても難しいことです。
 もう1つ、多くの人が、世間の情報・ブームや自分の過去の一部の経験に縛られ過ぎているということがあげられます。それらに縛られていると、違う角度からものが見れなくなり、新しい発想も生まれてきません。
 私が発売前にサンプルのバイプレーンを持って各地の小売店を回ったときも、「これではセットされているフックが太くて大きすぎる」という声を、数店の担当者からいただきました。しかも、鯛ラバをよくされる方ほど、そうしたご意見が多くありました。
 また、発売直後にネットのブログ上で、「ヘッドだけで売ってくれればいいのに…このフックでは…」と、ご自分がいつも使われているフックと並べて写真を撮り、バイプレーンにセットされているフックがいかに、太くて大きいか=使い物にならないのでは?と解説されている方もみえました。
 それらはすべて誤解なのですが、先に書いたような、今の世の中の現状を考えると、仕方がないと思いつつも…あきらめて、何もしないのではいけない、そう思っています。各地の名人や釣船の船長さんや鯛ラバをよくやる店員さんに受け入れてもらわない限り、一般の方へバイプレーンがなかなか普及していかないからです。
 話しを戻します。
 どうして、バイプレーンにセットするフックは、他のヘッドよりも太めで大きめのものが好ましいのでしょう?
@ 他のヘッドだと、フッキング能力が劣っているので、無理やり細くて小さいフックにしないと刺さらないので、そうするしかないが、バイプレーンはそうする必要が無い。
A バイプレーンのフッキング性能の良さを生かすためにも、太くて大きなフックをセットすべき!しっかりと確実に掛けやすくなるし、フックが曲がったり折れたりする危険性もほぼ無くなる。
B バイプレーンはヘッドとネクタイが一体化して泳ぐので、フックを重たくしてもネクタイと同調して動きやすい。
C バイプレーンはヘッドとネクタイが一体化して泳ぐので、フックを小さくしたり、シーハンターを短くすると、ヘッドがフッキングを阻害することがあり、かえって掛かりが悪くなる。
 以上、4つのうち、私が特に気をつけてほしいのがCです。これが一番、分かりにくく盲点になりやすいからです。

 

 左の絵は、先月ギアステーションで紹介したものです。これから分かるように、従来の鯛ラバ(左側)は、ヘッドが進む方向とネクタイの向きがずれています。そのため、偽物だと見破られやすいし、フッキングパワーも伝えにくいです。でも、1つだけメリットがあります。小さいフック+短いシーハンターのセッティングにしても、針掛かりしやすいという点です。これはどういうことかというと、ヘッドとネクタイが分離して泳いでいる感じになるので、マダイがフックの辺りをめがけてチェイスしてきたときに、ヘッドが邪魔になりにくい(フックがマダイの口に入りやすい)のです。フッキングパワーを伝えるのに劣っている従来のヘッドの場合、細くて小さいカーブポイントのフック+短いシーハンターというセッティングにすれば、その欠点を緩和できます。少ない力でも刺さるフック+パワーが瞬時に伝わりやすい短いライン(シーハンター)だからです。但し、多くのディメリットも生まれます。うまい具合にフックの位置をチェイスしてくれないとフッキングしないのです。最初にネクタイの先付近をかじってきてもフックまで食いあがってくれるマダイならいいのですが…。さらにカーブポイントフックが寝てしまうため、ますます針先が口に掛からなくなるので、伊勢湾口に多い、短期決戦型のマダイだとアタリだけで終わってしまいやすくなります。また、掛かっても途中でフックが外れる確率が高くなります。
 左の絵のバイプレーン(右側)の場合、それらのディメリットはほぼ解消されます。例え、右の絵の左側のように、シーハンターを長くしたとしても、ネクタイの一番動くところとフックの位置を合わせれば、マダイがフックの位置を噛みやすくなりますし、ヘッドとネクタイが一体化し、ほぼ一直線に泳ぐので、フッキングパワーが効率よく伝わります。
 それを、今、瀬戸内海などで流行っている、右の絵の右のように、長いネクタイに短いシーハンター、そして小さなカーブポイントフックにすると、一撃でしっかり掛けやすいというバイプレーンの良さが完全に失われてしまいます。下から食うマダイの場合、フックまでの距離が遠くて乗せにくくなるし、横からフックの位置を狙ってチェイスしてきたマダイの場合、ヘッドがフッキングの邪魔をしやすくなるからです。
 ヘッドがフッキングの邪魔をする理由は、今まで何度も書いてきた泳ぎの姿勢だけではありません。バイプレーンの場合、フォール中のバイトを増やすため+フックがラインに抱きつきにくくするため、リアルーフをかなり後ろ+高い位置にもってきています。そして、リトリーブの際は、ラインはスライドしてボディのほぼ中央からから出るようになっています。だから、短いシーハンターに小さいフックの設定だと、横からマダイがチェイスしてきたとき、リアルーフが邪魔になる可能性が高くなるのです。
 お分かりになったでしょうか?従来のヘッドとバイプレーンでは、その特性や形状の違いを踏まえ、こんなにもフックのセッティングを替えなければいけないのです。
 ところが、人は往々にして、1つのことをやりこんだ人ほど、今までの経験を頼りにして物事を決め込み過ぎる傾向があります。そうなると新しいタイプの物や未知の状況に出会ったときに、適切な対応ができなくなる場合がかえって多くなります。その結果うまくいかなかったときに、自分のアプローチの仕方のまずさに気付けばいいのですが、そうできず、物や状況のせいにしてしまう場合が多いように思います。そういう私も、過去に間違った判断をしてしまったことが何度もあります。だから、自分も気をつけていかないといけない。バイプレーンの解説をする度にそう感じています。

私にとっての「海務」は…   12月20日 

 釣り業界における有名人達が口々に同じことを述べると、それが絶対に正解で、「それしかない」「それが最高」とすぐに思い込んでしまう人が多くいます。世の8割〜9割の人がそうではないでしょうか?
 これこそ現代社会(情報社会)の弊害です。自分できちんと判断する(多面的な視点で解析する)こと無しに、断片的な情報のみを鵜呑みにしてしまう。そうした世の状況が釣具の進化を遅らせています。
 鯛ラバは、ガジガジとマダイがかじるアタリが続くもの!マダイの口は堅いんだからなかなか乗らなかったり、途中でバレたりするのは当たり前!ヘッドはできるだけ小さいほうがよく釣れる!フックも小さくて細い方が絶対良い!これらはすべて、今、巷で常識となっていることです。その常識は、すべて正しくもあり、すべて間違いでもあります。
 すでに述べてきたように、アタリが連続してもなかなか食いこまなかったり、よくバレたりするのは、今までの鯛ラバのフックやヘッドの性能が劣っていたり、構造に欠陥があったりしたのが、主な原因です。ということは、性能が劣っているフックやヘッドが当たり前とか、それがベストだと思い込んで使っていたとすれば、正解ととれてしまいます。しかし、もっと優れた性能のものがあることを知っていたなら、不正解となります。
 小さいヘッドのほうがよく釣れる!も、以前、解説したように、同様のことが言えます。
 そして、鯛ラバのフックは小さくて細い方が絶対良い!も同様のことが言えるのです。
 普通なら、他のルアーのフックと比べ、既製品に付いている鯛ラバのフックがやけに小さくて細いことに疑問を持たないといけません。ところが現代人は、そういう感性が磨かれにくい環境の中で暮らしているので、一般化しているものに何の疑問も持たないまま使い続けることが多いように思います。
 素人さんの中には「大きいマダイを釣るのにこんな小さな針で本当にいいの?」と素朴な疑問を持つ人がいるはずです。でも、そうした声は、自称『鯛ラバ名人』によって一蹴されます。「やっぱり素人さんだねえ。じゃあ、試してみれば?ゴツい針じゃあ、だめなことが分かるから!」と!
 実釣するとやはり、小さい針のほうがよく乗ります。すぐにバレてしまうことも少ないです。「なぁ、だから言った通りだろ!鯛ラバにゴツい針は不向きなんだよ!」さらに続きます。「針がゴツいと、針が重たくなるから、ネクタイと同調しにくいし、同調したら、今度はネクタイの動きをじゃましやすいんだよ。分かったかい?」
 もっともらしいお言葉です。+実体験をもとにした証明まで付いています。こうして、鯛ラバの針はどんどん小さくなっていきました。
 でも、それって、ヘッドが釣り人の方をしっかり向かず、ラインが「くの字」になって、ネクタイが横に流れてしまう従来のヘッドでしか試していないときの話しです。ヘッドが従来のものよりも格段にフッキング能力に優れたバイプレーンなら、当然、話しは替わってきます。
 でも、私が「総合力では、この針が一番適しています。」と言うと、自称『鯛ラバ名人』の多くが、鼻で笑います。「こんな針を選択しているようじゃあ、しっかりテストをしていない。だから、何も分かっていない。どうせヘッドも、ろくでもないしろものに決まってる!」そう思っているかのように…。
 現代社会においては、往々にしてあることです。だから、私はそういう判断をする人を、頭ごなしに「悪い」とか「ダメだ」というつもりはありません。でも、それが障壁となって、皆にバイプレーンの素晴らしさが分かってもらえないとしたら、問題です。
 いろいろな釣りの分野において、断片的な情報のみによって出来上がった常識を、時間がかかってでも、修正していくのが、釣り業界における私の重要な役割(海務)の1つだと、思っています。

釣りビジョン「ギアステーション」出演   11月18日 

 とんでもなく忙しい日々が続いていたため、久しぶりの更新です。
 その忙しい中、昨日(17日)、クロスツーのメンバーとともに東京まで行ってきました。目的は、見出しの件、そう、「ギアステーション」の撮影です。
 私は、もちろん『バイプレーン』の紹介担当!!
 司会の松田さんらに助けられ、無事撮影を終えました。

 撮影の2日後にもう初回放送があり、その後、4回放送されます。放送予定を下に記しておきますので、是非、番組をご覧ください。

   11月19日(土) 21:00〜
   11月20日(日) 10:00〜
   11月20日(日) 24:00〜
   11月21日(月) 17:00〜
   11月22日(火) 12:00〜

 釣りビジョンを契約されていない方でも、11月21日以降、「ギアステーション」のホームページから、You Tubeにてご覧になれます。
 よろしくお願い致します。

 12月に入れば、自分に少し時間の余裕ができると思います。それからまた、このページも再度頻繁に更新していきますので、そちらもご期待ください。
 以上、合わせてよろしくお願い致します。

カラーチョイスについて   9月29日 

 バイプレーンには、どのウエイトにも共通の8色がラインナップされています。その中でどのカラーを選んだら良いのか?誰しも悩むところだと思います。そこで、今回は、少しでも、ヒット率を上げるために、状況に応じて、どのカラーを選択したら良いのか?解説していくことにします。

       付属のネクタイカラー ● … レッド  ● … オレンジ

※ 写真 上段 左より

パールピンクオレンジ … 朝イチや白濁時を除く濁り潮に大活躍するアピール系カラー。他人よりも早くルアーの存在に気付かせたいときも効果的なので、第一投入時に積極的にチョイスしたいです。また、ドテラ流しの際、船の進みが速い時や遠くから魚を呼び込みたいときにもオススメしたいです。伊勢湾では、青物にも効果的なカラー。

オレンジレッド … ベタ塗りのベーシックカラー。とにかく確実によく釣れるカラーで、どんなときでも信頼できるのがありがたいです。初代バイプレーンで最も実績が高かったのも、このカラー。どうしても、メタル系やフォログラム系のカラーの方がキラキラしていて好まれる傾向がありますが、だから必ずよく釣れるというわけではありません。マダイは青物と比べ、ベタ塗りカラーが効果的な確率が高いです。

フォログラム ライムチャート … 朝でもよく釣れますが、特に、昼に爆発的な釣果をもたらすことが多いアピール系カラー。最近、このカラーがよく釣れることが分かり、全国的にも人気急上昇中です。

フォログラム ゴールドレッドGB … 人気カラーのベリーにアクセントとしてグローを吹いたカラー。メタルアカキンと配色パターンは共通するところが多いですが、ベースの光り具合にかなりの違いがありますし、グローが効果的な場合は、このカラーになります。青物や根魚にも大変効果的なカラーです。

※ 写真 下段 左より

メタル アカキン … メタルのベーシックカラー。どれか1色で通すとしたら、このカラーが無難です。但し、澄み潮時のシャロー域では、キラキラと光り過ぎてバイトが減る場合もあるので、気を付けてください。

メタル オーシャンブルー … イワシがベイトになっている時、澄み潮の時に強いカラー。はっきり言って人気はありませんが、よく釣れるカラーです。鯛ラバといえば、オレンジかレッドでないと…という先入観を捨てて、是非、一度お試しください。

メタル オレンジゴールド … 超人気、全国どこでも支持されるカラー。アカキンよりも明るめの色調(ゴールドの色が少し薄め)になっています。どちらかというと数釣りで最も威力を発揮するカラーのように思います。

メタル レッドブラック … やや地味目のカラー。イセエビによく似たカラーで、ストラクチャー周りの大物狙いに効くことが多いです。攻め方の基本は、潮が緩いときに、じっくり、ネチネチです。伊勢湾口では、大物率に加えてヒット率も良く、私がお客さんにイチオシすることが多いカラーでもあります。


 以上、カラーごとの解説をしましたが、これは、バイプレーンのフッキングの良さや泳ぎの良さといった物理的特長とは違って、主観的な部分が多くあります。したがって、絶対的なものではではありません。参考程度と考えておいてください。
 カラーは、魚のヒット率を左右する重要な要素になるときもありますし、ほとんど変わらないときもあります。とくかく状況により、様々なのです。
 当店では、シーバス用ミノーやメバル用ワームでオリジナルカラーを展開しています。そのほとんどが、世間一般的にあまり使われていないため定番カラーになっていないけれど、ご当地のある状況下でバツグンの効果を発揮することが分かっている、そんなカラーをオリジナル化したものです。そこには、少しでもヒット率を上げることで、お客さんをより幸せにしたいという私の思いが込められています。
 鯛ラバでは、メタルアカキンのようなカラーは、無難に釣れることが多いカラーですが、皆さんには、「無難」とか「一般的」とか「人気がある」に縛られ過ぎることなく、柔軟な発想でいろいろなカラーを選択していただきたいと思います。オーシャンブルーがアカキンに勝つことも、かなりの確率でありますから…。
 現在ラインナップされている8色は、全国発売を考慮して決めたカラーです。正直、私的には、これら以外にも、是非、こんなカラーがあったら…と思うものがあります。そういうカラーは、クロスツー事業部に余裕ができた段階で、オリカラ化して販売していきたいと思います。
 また、全国の小売店さんにおかれましても、バイプレーンを力売してくださる小売店さんに関しては、条件さえ合えば、オリカラをお受けすることも可能ですので、ご希望がありましたら、クロスツー事業部へ是非ご相談ください。よろしくお願い致します。
 最後に、カラーをどのタイミングでどのように替えたら良いのか?についてですが…私の場合、釣れないときは、大きく変化させるようにします。パールピンクオレンジをメタルレッドブラックにチェンジするという具合に!
 一方、釣れているときは、あまり替えません。釣れているわけだし、操船をする身としては、替える時間がもったいないからです。但し、カラーテストが目的の釣行!ということになると話は別!積極的に替えますが、その際は、あえて同系色にする場合もあるし、まったく違うタイプにする場合もあります。いろいろやってみることで見えてくることがあるからです。
 それから、今回は、触れませんでしたが、鯛ラバでは、ネクタイやスカートの仕様も大事です。カラーをはじめいろいろな点で、ヘッドとのバランスを考えた選択をすべきです。この点については、また後日綴っていこうと思います。

どこで買えるの?   9月21日 

 9月17日・18日、大阪ハナミヅキホールにてジギングフェスティバルが開催されました。
 大勢のお客様がクロスツーブースにお越しくださり、ありがたく思いました。
 立ち寄られ、展示されているバイプレーンを眺めているお客様に、私が解説をすると、「なるほど、凄いね!良さそうだね!…で、もう発売されているの?」「どこに売っているの?」というご返事が多くありました。
 そこで、この場を使って、現在バイプレーンが入荷しているお店とまもなく入荷するお店を紹介させていただくことにします。

   <既に入荷済みの釣具店>  ※ 北から順に
 青森県青森市    そふえ釣具
 静岡県静岡市    かめや清水
 静岡県袋井市    かめや袋井
 愛知県田原市    ヒグチ釣具店
 愛知県西尾市    イシグロ西尾店
 愛知県長久手市   インザストリーム
 愛知県名古屋市   マルハン
 愛知県名古屋市   ルアーフライショップ上飯田
 愛知県名古屋市   フィッシング遊名古屋南店
 愛知県瀬戸市     エース
 三重県津市      いとう釣具店
 三重県松阪市    水谷釣具
 滋賀県栗東市    道楽箱栗東店
 京都府舞鶴市    黒鯛釣具
 大阪府大東市    道楽箱大東店
 大阪府摂津市    フィッシングエイト アネックス
 大阪府堺市      あおりねっと
 兵庫県尼崎市    マックス武庫川店
 兵庫県姫路市    カンパイ姫路本店
 岡山県岡山市    つり具のわたなべ
 岡山県倉敷市    オーシャン玉島店

   <まもなく入荷する釣具店>  ※ 北から順に
 東京都大田区    バスメイト
 静岡県掛川市    イシグロ掛川店
 広島県福山市    カスガ釣具

 まだ、ほとんど名が通っていない段階から仕入れる決断をしてくださった上記の小売店様には、深く感謝申し上げます。(当店を除き)
 発売早々、既にバツグンの釣果が出ております。製品の性能には、絶対的な自信をもっておりますので、各小売店の皆様におかれましては、是非、自信をもってお売りください。そして、お客様も、未来を先取りするんだという希望をもってお買い上げいただき、お試しいただけると嬉しく思います。自然が相手ですので、毎回必ず好結果が得られるというわけにはいかないとは思いますが、間違った使い方さえせずに、しばらく使っていただければ、良い結果が出るはずですので!
 上記の小売店については、私が把握している範囲で記載させていただきました。ひっとしたら、落ちがあるかもしれません。お気づきになられましたら、小売店様でも、ユーザー様でも構いませんので、私(ヒグチ釣具店)までご連絡ください。よろしくお願い致します。
 近隣に入荷しているお店がない場合でも、クロスツーの商品を扱っているお店ならどこでも取り寄せ可能だと思いますので、問い合わせてみてください。(現在は、入荷までに2〜3週間ほど時間がかかると思いますが)
 それでも、入手が難しい場合は、クロスツー事業部か当店にお問い合わせください。よろしくお願い致します。

各ウエイトごとの特長   9月16日 

 既に「新入荷」のページで紹介しているように、バイプレーンは、ウエイトにより多少狙いを変えているため、それに合わせて多少形状も変えています。
 60gと80gが同型(穴と目以外は相似形)で、100gと120gが同型で、140gと160gが同型という具合に、3パターンの型によって構成されています。
 では、それぞれにどういう狙いと特長があるのか?「新入荷」のページに書いた解説をもう少し掘り下げて綴っていくことにします。

  < 60g 80g >
 軽量ベーシックモデルとして開発しました。形状もいたってベーシックになっています。
 価格差が重たいウエイトほど開かないため、タングステン製と競合しやすいこのウエイトモデルは、鉛製の利点をしっかり残すよう、意識してデザインしてあります。それはアピール力です。従来の鉛製のヘッドだとスイミング姿勢が悪いため、アピール力が違和感を増すことにつながりましたが、バイプレーンはヘッドとネクタイが一体化した泳ぎになるので、違和感は生まにくく、アピール力のみが機能し、マダイの食いを誘います。しかも従来の鉛製ヘッドに見られたフッキング時のもたつきが解消され、小型タングステンヘッド以上のフッキングスピードと確実性を実現しています。中小型の数釣りもタングステン製に迫る釣果が期待できますし、スレた大物を仕留める力については、バイプレーンの右に出るヘッドは無いはず!と自負しています。
 この2ウエイトは、瀬戸内海、陸奥湾で、欠かせないモデルです。また、伊勢湾や御前崎でも、潮が緩い時や浅瀬を攻める時には、是非欲しいウエイトです。
 60gはキャステング用としても適しています。マダイだけでなくいろいろな魚が釣れるのが、バイプレーンの特長でもありますので、軽量モデルは、ショアから、青物、フラット、シーバス、根魚等を狙う際にも、是非、お試しいただきたいです。今まで食わせきれていない魚を仕留めることができるはずです!

   写真 左 60g  右 80g 

  < 100g 120g >
 大場所や流れの速い場所で活躍するモデルとして開発しました。「初代バイプレーンでは、潮が速くなると、引き抵抗が強すぎて辛いし、食いが落ちる。」という皆さんの声(私も同感)をもとに、形状のスリム化を図りました。60・80gモデルよりも、頭部を流線形にし、とにかく潮が速い時でも、軽く引けるようにしてあります。重心が60・80gよりもほんの少し後ろに位置しているため、ディープエリアでは、若干尻下がりになって沈みやすいですが、それでも、なるべくネクタイが上から出るよう、サイドシルエットを大きくし、穴の前後・上下ともに長さを確保しました。これにより、初代バイプレーンでたまたま見られたフックの抱きつきも、大幅に減少させることができました。
 沈みが速く、潮が速い時でも軽く引ける等、使い心地の良さを重視しているところに最大の特長があります。当然、フッキング性能はピカイチ!重たいウエイトに見られるもたつきはありません。是非、それらの良さを味わい、快適に釣りをしながら釣果を伸ばしていただけたら…と思っています。
 特に、マダイがイワシ等を捕食していて、中層速巻きに好反応を示すようなときに使うと、他の鯛ラバに勝る威力を発揮します!
 この2ウエイトは、北陸の遊漁船や伊勢湾マイボートで中心的な存在になりますし、九州地区でも、よく使われるウエイトだと思います。また、御前崎でも、潮が速いときや水深70m〜80mの場所を狙う時はよく使うウエイトです。とにかく、いろいろな場所・パターンに適応できるサイズになりますので、いくつか常備しておくと助かることがあるはずです!

  写真 左 100g  右 120g 

  

  ※ 80g(左)と100g(右)の比較

100gは80gよりもヘッドをシャープにしてあるため、ボディの厚みはほとんど変わらない。
その分、サイドシルエットは少し大きくなっている。

 < 140g 160g >
 主に伊勢湾遊漁船対応用として開発しました。伊勢湾遊漁船の場合、ソナーでベイトとそれに着いているフィッシュイーターの動きをとらえ、直撃する釣りをすることが多々あります。その時に肝心になるのが、他人よりも早くポイントに落とし込めること、適度なアピール力があることの2点。つまり、他人よりも早く自分の鯛ラバにマダイを寄せて食わす!一撃必殺モデル!これがキーになります。
 かといって、あまりにもウエイトが重たく、あまりにも引き抵抗が強いヘッドでは、操作する釣り人の方が大変ですし、食いが落ちてしまうことも多々あります。そこで、実用範囲を見据えたウエイトとアクションを!という意図で、設計し、完成させました。
 先ず、最速沈下をめざし、低重心化を図りました。ただ単に底を厚くするだけでは、沈めていく際の水流抵抗が強くなり、結局フォールスピードがほとんど変わらなくなってしまいます。そこで、エッジのみ、なるべく鋭角になるようカッティングし、水切りををよくしました。100・120gと比べて、サイドシルエットが円形に近くなっているのも、その1つです。
 さらにフォールを安定させ、フォールを速めるよう、ヘッド前方下部のボリュームをアップさせるとともに、穴の位置を他のモデルよりも、少しだけ上にもっていきました。そのため、穴の出口(後ろ)の縦の長さは、120gよりも短くなっています。したがってアクションの変化やフッキング性能は、他のウエイトと比べてやや劣りますが、それでも、他の鯛ラバと比べたら、はるかに優れています。
 この2ウエイトは、底付近をアピールさせながらしっかり泳がせることができるため、マダコやイセエビのような底付近にいる大型でパワフルなベイトを捕食しているマダイにも、有効です。マダコやイセエビを捕食するマダイは大型で、且つガツンとしっかり食ってくれることが多いので、フッキングさせやすいです。そういう点まで考慮してデザインしてあります。
 九州の一部や山陰・北近畿では標準のウエイトになるでしょうし、マイボートで伊勢湾を攻める場合でも、伊良湖水道本流や80m超の深場を攻める場合には、欠かせません。また、春先の乗っ込み始めで、ディープエリアを中心に探らなければならないときには、全国各地でこの2ウエイトが活躍するはずです!

  写真 左 140g  右 160g 

  

  ※ 120g(左)と140g(右)の比較  その1

140gは120gよりも幅を厚くしている。そのため、サイドシルエットの大きさはほとんど変わらないが、形はかなり変わっている。
120gが少し楕円っぽくなっているのに対して、140gはほぼ円に近い形になっている。
また、厚みが増しても、引き抵抗が重くなり過ぎないように、フロントエッジを鋭く切ってある。

  

  ※ 120gと140gの比較  その2  左の写真は140g(上下逆) 右の写真は左が120gで右が140g

140gをひっくり返した左の写真から、下部の厚みを増し、低重心化を図りながら、底部のエッジを切っている
ことが分かる。これにより、超高速沈降を実現している。
低重心化を図りつつ、穴の位置を上げたため、右の写真から分かるように、穴出口の長さは、
120gよりも140gのほうが短くなっているのも大きな特徴だ。

KaiMとは?   9月2日 

 今回のバイプレーンは、クロスツーのルアーとして全国発売されました。当然、製造も販売もクロスツーが行っています。ですが、他のクロスツーのルアーと違うところが1つ!それは、クロスツーの後ろに「KaiM」(カイム)という文字が入っている点です。
 このKaiMは、クロスツーが製造・販売するルアーの中で、私、樋口弘実が考案(デザイン)したものを示す、いわば、サブブランド名になります。その第一弾がバイプレーン、そういう位置づけです。今後…第二弾、第三弾のルアーの発売については…今のところ未定ですので、あしからず!!
 KaiMとアルファベッド表記になっていますし、カイムという読み方も英語っぽいですが、語源(意味)は日本語です。
 そして、そこには、下記のように、私がいだいた3つの願いが込められています。
 一番目は、「皆無」です。今までどこにも無かった画期的なもの、且つ、優れたものを製品化するんだ、というこだわりです。
 二番目は、「海務」です。私の考案したルアーで、海でのミッション(この魚をこうして釣りたい)を遂行して欲しい。その一助になれるルアーを提供したい、という目標です。
 三番目は、「快夢」です。そして、最終的には、心地良い夢のような世界へ釣り人をいざないたい。つまり多くの人に、楽しくて満足できたと思える釣りをしてもらいたい、という希望です。
 以上、三つの願いを乗せて、「KaiM」ブランドが発進しました。この願いが、現実のものとなり、大勢の釣り人が幸せになれるよう、全力で取り組んでいきたいと思います。

伊勢湾口と陸奥湾口の違いB   9月2日 

 下に示した絵のような違いがあるので、伊勢湾口と陸奥湾口ではアタリの出方が真逆になる!私はそう考えています。

  伊勢湾口は、地形や流れに対してタイトについているマダイが多いように感じます。だから、居場所に対しての帰着度が高く、ベイトを追う際もあまり長距離を追わないように思います。ベイトを見つけたら、一目散に近づき、一気に襲っているはずです。
 ベイトは、タコやイセエビのように大型でパワフルなものや、動きが速いものの比率が高いです。角度差がついた状態で捕食に入り、しかも相手は手強いとなると、最初に強い力で吸い込むことで、一気に勝負をつける必要があります。
 マダイはその身体の構造上、捕食の際、急に向きを変えてベイトを追いにくいはずです。だから、角度差をつけてベイトの捕食に入った場合、最初に捕獲を失敗すると、追い食いをするのを止めてしまう確率が高いのです。しかも相手が大型でパワフルなベイトということになると、「このベイトはもう無理」と判断する確率がより高くなるはずです。違和感を感じた場合、追い食いをしないのは当然として、プラス「あきらめる」という要素が加わってくるのが、伊勢湾口のパターン。したがって、釣り人側も一気に勝負を決める心づもりで臨まなければなりません。
 これに対して、陸奥湾口は真逆です。流れや地形の変化に乏しいため、居場所に対する帰着度は低くなります。ベイトの総量が少ないので、ベイトを見つけ、捕食しようと思ったら、追いかけ続けると考えていいでしょう。
 ベイトはどちらかというと小型のものが多く、動きはゆっくりで、方向もほとんど変化せず、マダイに対してほとんど抵抗することができずに食われてしまうものが多いので、マダイのほうも慌てず、ゆっくりベイトを追尾し、落ち着いた状態で食べだすことになります。食べやすいものですし、時間制限もないですから!吸い込みは弱くていいから、口を大きく開けません。だから、噛みは、必然的に弱くて細かな(速い)感じになります。
 こういう食い方をするマダイは、なかなか針に乗りにくいです。フッキングさせるとなると、とにかく食いやすい状態を続けてやる必要があります。当然、違和感はご法度です。あまり抵抗しないベイトを捕食することが前提となっているので、噛まれて半死に状態になり、さらにスピードが遅くなるというのは、有りです。伊勢湾口では、まず無いパターンなのですが…。それから、ブルーウッズの大谷船長がやってみえたように、持って行きそうになったら、巻きながら、ロッドのティプを少しずつ下げいくというのも有効でしょう。より噛みつきやすくなりますから、しっかりベイトを押さえ込みながらしっかり噛んでくれるでしょう。そうなれば、より確実にフッキングしなすくなります。とにかくアタリが出てからのテクニックが勝敗を分けることが多いと思います。肝心なのは、マダイが慌てて食わないのだから、釣り人も慌てないということでしょう。
 これだけ違うのだから、当然、道具も替えたほうがいい場合があるはずです。この点について、また機会をみつけて綴っていきます。
 それから、伊勢湾口でよく起こる「回収食い」が、実は今回のネタと関連性が高いということも同様に、機会をみつけて綴っていこうと思います。
 とりあえずは、NEWバイプレーンが発売されましたので、各ウエイトごとの特長や、カラーの選び方など、皆さんが店で購入される際、最も迷うところと、KaiMというサブブランド名の意味を、次回以降、先に書いていきたいと思います。よろしくお願いします。

伊勢湾口と陸奥湾口の違いA + NEWバイプレーンいよいよ発売   8月27日 

 はっきり言って、ここから先は、ほとんど、私が頭の中で考えた「想像の世界」です。但し、いろいろなデータをもとに、理詰めで考えているので…映像が極端な例にすぎないのに、それが絶対だと結論付けている人や、体験やデータの蓄積無しに、世間一般の定説や完全な妄想だけで決めつけている人と比べたら、はるかに信憑性は高いと思います。
 では、本題に戻り、マダイの「捕食の仕方の違い」について、私の考えを書いていきます…。

1 伊勢湾口と陸奥湾口のマダイに共通していること
・なるべく食いやすい条件下でベイトを捕食しようとする…これは、ごく一般的によく言われていることですね。マダイの場合、青物と比べ、捕食の際に、俊敏な向き替えができにくい!これが最大のキーポイントになると、私は考えています。

2 伊勢湾口と陸奥湾口のマダイで大きく異なっていること
・地形や流れに対しての帰着度…伊勢湾口のマタ゜イは、帰着度が高いので、長い距離を置いたがらない。陸奥湾口は、その逆。
・捕食対象となるベイトそのもの…伊勢湾口のマタ゜イは、動きが変化しやすく大型でかなり抵抗するベイトをよく捕食するが、陸奥湾口は、その逆で、動きが遅く小型であまり抵抗しないベイトをよく捕食する。

 環境の違いから、上記2のような捕食パターンの違いが生まれるため、1のような共通項があるにも関わらず、バイトの仕方が全く異なってくるのです。
 今回は、NEWバイプレーンの発売と重なり、バタバタしていますので、短いですが、ここまでにしておきます。

 長らくお待たせしました。いよいよNEWバイプレーンの出荷が始まりました。まだ半分のカラーしか出来上がっていませんので、段階的な出荷になりそうですが、1週間程で、最初にご注文をいただいたほとんどの小売店様に入荷し、店頭に並ぶと思います。当店でお買い上げいただいても構いませんが、よろしければ、是非、いつもお世話になっている近隣の小売店のうち、クロスツー商品を取り扱っているお店様でお買い求めください。もしもそちらに今後入荷予定が無い場合は、個人的にご注文いただければ、入手可能かと思いますが、もしも、ご希望通りにならない場合は、当店かクロスツー事業部にお問い合わせください。
 是非、NEWバイプレーンを使われて、極限まで進化した鯛ラバワールドの威力と魅力をご堪能ください。

 ※ このHPの「新入荷」のページに、詳しく載せておりますので、是非、そちらもご覧ください。

伊勢湾口と陸奥湾口の違い@   8月20日 

 前回の表をご覧ください。マダイのバイトの仕方が伊勢湾口と陸奥湾口では、対極になっているのが分かると思います。
 一般の地図から判断すると、伊勢湾口と陸奥湾口とはよく似ているように感じます。確かに地図上のパッと見は、そうです。でも、その実態(海の中)は大きく違います。
 先ず、全体的な水流の速さが違います。他の地域に行くとほとんどのところで、「ここは、流れがかなり速いです」と言われます。でも、実際に釣りをしてみると、伊勢湾口と比べて、極端に遅い場合がほとんどです。ようは、みんな自分にとって身近な釣り場を基準にしてものを言っているから、そうなるのです。実際、同じように大きな湾の入口でも、伊勢湾口と比べ、陸奥湾口は、極端に潮の流れが緩いです。
 地形も違います。陸奥湾口のポイントには、水深の変化がほとんどありませんでした。私が釣行したとき、大谷船長は、ずっと、50m〜60m前後のところを流す釣りをされていました。というか、その周り、どこも同じような水深のようでした。これに対して、伊勢湾口は、恐ろしいくらい起伏に富んでいます。私が攻めるポイントの中には、水深85mから一気に5mまで、80mも変化する場所さえありますし、攻めるポイントのほとんどか水深が変化していくところばかりです。
 底質も違います。陸奥湾口はほとんどが砂地でした。全国的に見ても、底が砂地になっているところでマダイを狙う場合がが多いようです。これに対して、伊勢湾は、岩盤がむき出しになっているところが多いです。だから根掛かりが多いし、そうでなくても、鯛ラバのヘッドは、1日釣りをすると半分位、塗料が剥がれてしまいます。
 ベイトも違います。伊勢湾口は、ベイトが豊富です。その量が、ハンパじゃないです。しかも、いろいろな種類のベイトがいます。これに対して、陸奥湾口は、ベイトの量が少ないようですし、種類も限られているいるように感じました。
 今年の陸奥湾口は、例年に比べ、特にベイトが少なく、「いつもなら魚探に映るイワシの群れがなかなか映らない」と大谷船長は口にしていました。そんなときに、マダイの口からよく吐き出されるベイトがクラゲだそうです。これにはびっくりです。伊勢湾口にも、クラゲはいっぱいいますが、マダイがクラゲを捕食するという話しは、見たことも聞いたこともありません。陸奥湾のマダイは、秋になると湾奥まで入り、ホタテの養殖棚の周りをウロチョロして、養殖棚から落ちてくる小さなカニなどを捕食しているとのことです。だから、その時期のマダイは、鯛ラバのように、バーチカルに巻き上げて誘う釣り方には、全く反応しないそうです。有効なのが、超軽量ヘッドのテンヤです。フックに付けるのは、冷凍エビです。動かなくていいのです。肝心なのは、フワリと落ちていくことだそうです。伊勢湾口ではありえない釣り方です。陸奥湾口のマダイが、春〜夏にクラゲのような中層浮遊物を積極的に捕食するのも、秋によく似た捕食をしていることと、密接に関わっているように思います。つまり、陸奥湾のマダイは、育った環境から、いつの間にか、動きが遅く、中層をフワフワしたものを、積極的に捕食するようになっている、ということです。
 対して、伊勢湾口には、カロリーの豊富な大型ベイトが沢山います。たまに、マダイの口から、タコやイセエビが吐き出されることがあります。かなりの大きさです。しかも、タコなどは、100g以上あるものが原型をとどめたまま、まるごと吐き出されます。噛みちぎられた形跡はほとんどありません。タコやイセエビのような大型でパワフルなベイトを一撃で仕留める捕食の仕方をしている、それが伊勢湾口のマダイなのです。先ず、それが第一で、それがうまくいかないときに、群れになって、イワシやコウナゴのような小魚を包囲し捕食するか、砂地でシャコのようなベイトを捕食するように感じます。それが最終手段になるため、クラゲや海藻には、ほとんど口を使わないように感じています。
 では、以上のような様々な違いが、バイトの違いと、どう結びつくのか?次回は、この点を解説していこうと思います。

場所によるマダイのバイトの仕方の違い!   8月17日 

 場所によってマダイのバイトにどのような差が出るのか?私が今シーズン、船で鯛ラバをした場所を例に、表で具体的に示すことにします。
 但し、これは、あくまで私が釣行したときのことですし、私がそのときに感じたことなので、あくまで少サンプルで且つ主観的なものです。季節も、初夏〜盛夏限定の例です。だから、絶対的なものだと思わないでください。大事なことは、そういうふうに違いがあることを認識していただくこと!そして、マダイのバイトの仕方に合わせたフックセッテティングや巻き方等を実践していただくこと!です!

     場  所  追う距離  追うスピード  吸い込み   噛み    備   考
 愛知・三重県伊勢湾口  とても短い  とても速い  強い  遅い  
 北陸福井県三国沖  普通?  やや速い?  やや強い  やや遅い  釣行日鯛ラバが不発だったので?が多い
 瀬戸内海香川県高松沖  長い  速い     普通  普通  
 青森県陸奥湾口  とても長い  とても遅い  弱い  とても速い  
 静岡県御前崎沖  やや長い  やや遅い  やや弱い  普通  

 表の5か所のうち、北陸三国沖は、釣行日、潮と風の関係から、スリムなタングステン製ジグでないと全く釣れない状況で…、私は、それを持っていなかったので、結局マダイを釣ることができませんでした。ですが、そのタイプのジグを持っていた人は、パラパラ釣り上げていたので、そのときのアタリの出方から類推してみました。だから、あまり自信はありません。あしからず!!
 で、5か所の中で、私が個人的に、最もマダイを釣りやすいと感じたのは、瀬戸内海高松沖です。
 どうしてか?というと、先ず、マダイの魚影が濃い!!そして、マダイが一度鯛ラバを食うと決めたら、こちらがよっぽど変なことをしない限り、長い距離を追い続けてくれる。つまり、アタリが出て、すぐに乗らなくても、積極的に追い続けてくれるので、そのうちに、しっかり乗る場合が多い。そう感じました。瀬戸内で鯛ラバが大ブームになるのも、納得です。
 そのときに、長いネクタイ、短いシーハンター、ネムリの入った小さな針という、既製品のセッティングの訳が分かりました。どこまでも追ってくれるのだから、長いネクタイに短いシーハンターでいいのです。ネクタイは長い方が、ヘッドとの水流のずれがもたらす違和感も消しやすいです。最終的にはしっかり掛かるように追い食いしてくれるのだから、針先もネムっているタイプでいいのです。少ない力で掛かりますから。しかも中小型のマダイが多いです。針のサイズも小さなもので十分です。おまけに小さなヘッドを使いますから、掛かりが悪くなる(スッポ抜けやすくなる)ことはほとんどありません。すべてが理にかなっています。
 但し、何度も言うように、これを伊勢湾口に持ってくると、全然乗らずに終わってしまう!そうなります。まあ、それ位、伊勢湾口は難しい!です。
 その伊勢湾口と対極のバイトの仕方で、同レベル位難しいのが陸奥湾口だと思います。難しさのタイプが違います。伊勢湾口が、ヘッドやフック・ネクタイのセッティングと、アタリが出るよう、どこでいかに巻くかが重要なのに対して、陸奥湾口は、アタリが出てからいかに上手に乗せるかが重要になる。そう思います。つまり、鯛ラバのセッティングを含め、アタリを出すまでが重要で、そこをミスると、どんな腕の立つ人でも、キャッチするところまでもっていけない。それが伊勢湾口。アタリが出てからが、一番の腕の見せ所。それが陸奥湾口。となります。
 では、とうしてそんな違いが出るのか?表に示した、マダイの食い方の違いが大きく影響しています。次回は、この点を深めていこうと思います。

所変われば品変わる!   8月10日 

 私は、NEWバイプレーンのPR用紙に「即フッキング…ほとんどがガジガジアタリ無しにいきなりズドン」と書きました。これは、私の伊勢湾口での鯛ラバの経験をそのまま表現したものです。バイプレーン&「即掛」を使っていると、まともなサイズのマダイの9割近くは、そういう感じでフッキングします。だから、この記述に偽りはありません。
 但し、今日のタイトル通り、全国どこでもそういうふうになるか?というと、やはり、差が生じます。私は、そのことを見越して、バイプレーンを小売店さんに口頭でオススメする場合、「だいたい7割から8割は、前アタリ無しで、一気にフッキングします。」と紹介してきました。伊勢湾口を基準にすると、やや控えめな表現です。釣る場所やタイミングによって差が生じることがあることを加味して、そうしてきました。
 でも、ここ最近、釣る場所とタイミングによって、もっと大きな差が生じるということが分かってきました。はっきり言って、衝撃的な違いです。今年になって、伊勢湾口以外に、北陸、瀬戸内、青森、御前崎で鯛ラバをしましたが、すべて、その場所特有の傾向がありました。
 鯛ラバを始めた頃、既製品のフックセッティングが不思議でなりませんでした。長いネクタイ、短いシーハンター、ネムリの入った小さな針。全然乗りませんでした。乗ってもよくバレました。こんなんじゃやってられない!そう思い、「即掛」を作り、バイプレーンを考案しました。
 それは、正解でした。既製品に物足りない面が多々あったため、不満に思い、鯛ラバを進化させることがてきたからです。
 ただ、なぜ、既製品が今でも、ほとんど仕様を替えずにそのまま売り続けられているのか?その疑問が、瀬戸内に遠征して解けました。既製品の仕様が瀬戸内のマダイにマッチしていると強く感じたからです。ようは、全国で売られている鯛ラバのネクタイ・フックのセッティングは、そのほとんどが瀬戸内を基準に作られている。そういうオチだったのです。
 どうして、そうなるのか?単純です。鯛ラバ市場の規模が他の地域と比べて極端に大きいからです。たぶん全国シェアの3割〜4割程を占めているでしょう。だから、メーカーのほとんどが瀬戸内で売れるものを第一に考えます。「瀬戸内を征する者、鯛ラバ界を征する」という論理です。
 当然、実釣テスト(動画撮影)も瀬戸内をメインに行われます。それを、全然マダイの習性が違う伊勢湾口で使っても、うまくいかないのは当たり前です。でも、ほとんどの人は、これが全国的に一番売れている物だから…という意識を持って釣りをしているので、全然乗らなかったり、よくバレたりしても、「鯛ラバはそういうものだから、仕方がない」と、何の疑問も持たず、あきらめてきました。
 でももう、そんなあきらめの気持ちにならなくて済みます。バイプレーンが全国発売されますから…。
 このヘッドは、伊勢湾口で開発されましたが、全国のとこで使っても、優位性のあるヘッドです。但し、今日の話題のように、マダイの習性は、全国各地で様々です。ネクタイ・フックのセッティングや乗せ方については、その場所やそのときのマダイの状況に応じて替える必要があります。次回は、そこらへんを具体的に解説していこうと思います。

御前崎沖でもみせたバイプレーンの実力!   7月28日 

 7月16日に行われた、御前崎沖を舞台にした、クロスツーの鯛ラバ大会で、またしても、バイプレーンが、その性能をいかんなくみせつけました。これについては、既に釣果情報に詳しく掲載されていますので、ご覧ください。
 大会の規定では、ヘッドは、手持ちのトリプルXか、大会直前に配られるトリプルX2個・バイプレーン1個のいずれかを使用すること。途中で切れない限り、新たなバイプレーンは配られない。となっていました。正直、バイプレーンを使用しずらいルールでした。そのため、華丸に乗船した8名のうち、私と伊藤さんを除く6人は、ほとんどトリプルXを使用していました。無理もありません。皆さん、バイプレーンを使われたことがないのです。80gワンウエイトのみ、しかも、たった1色なのですから…慣れていないハイプレーンを信じて使い続けるなんてできないのは当然です。もしも、私がその人たちと同じ境遇だとしら、同じ選択をしたでしょう。
 それに対して、私と、優勝した伊藤さんは、バイプレーンのみを使い続けました。私が使い続けるのは当然です。私が開発したヘッドですから。では、伊藤さんは?うちのお客さんということで私に気をつかってくださったということはあるでしょう。でも、それ以上に、昨年からバイプレーンを使い続けていて、その素晴らしさを実感されていた、というのが大きかったと思います。しかも、その高実績ヘッドの新作を試せる絶好の機会なのです。
 そんなこともあって、伊藤さんは、最後まで集中力を持続させて、バイプレーンを使い続けてくれました。それにプラス、伊藤さんの腕と、NEWバイプレーン80gの超性能が重なって、素晴らしい釣果があがったんだと思います。
 誤解のないように、ここで言っておくと、トリプルXは優秀なヘッドです。仕上げが良く、基本性能に優れている割に、価格がお値打ちです。また、マダイのアタリの出方から、御前崎では、バイプレーンよりもマダイを乗せやすい、とも感じました。そして、この日もトリプルXで、よく釣れていました。但し、「大物狙い」ということでいうと、やはりバイプレーンのほうが優位と言えます。
 この日も、大物が警戒しやいシャロー域で、大物を仕留め、これぞ、バイプレーンというべき結果になりました。
 伊藤さんが釣られた大マダイ、リトリーブからフォールへとリターンさせた瞬間に、ズドンと入って、一気に船のみよしへ走ったので、最初は、シイラがきた!と思ったそうです。(私が隣りで、少し前に同じような感じで、デカいシイラを掛けてましたから、無理もないです。)大格闘の末、浮いてきたのは、なんと本命のマダイ!!そして、掛かりはバイプレーン+「即掛」ならではのきれいな。2点掛かり。見事、海務遂行!!でした!! 
 同じ船で、自分たちだけ、バイプレーンを使っていると、バイプレーンがいかに大物キラーかがよく分かります。瀬戸内では、私だけ、ダントツにデカいマダイをキャッチし、さらに外道のマゴチまで、ダントツにデカいサイズのオマケつきでした。そして、この日も、伊藤さんの優勝マダイ(76cm、5.15kg)に加えて、私も船中で2番目に大きいマダイ(59cm、2.34kg)をキャッチし、NO1・2を独占!!さらに伊藤さんは、56cmの超特大キジハタまでキャッチ!のオマケつきでした。
 但し、いずれの結果もそうですが、最初から、楽勝ムードだったわけでは、ありません。アウェイの地です。どうしても釣り方がいつもと違う部分があります。朝のうちは、それに戸惑い、正確にアジャストさせていくのに、半日近くかかります。前半戦はどうしても苦戦します。だから、遠征では、ほぼ毎回、逆転劇になるのです。
 では、この日、どんなところをアジャストさせるのに苦労したのか?次回から、マダイの喰い方の違いに焦点を当てて、他の場所と比較しながら解説していこうと思います。

 

    7/16 静岡県 御前崎沖 クロスツー 鯛ラバ大会にて 伊藤伸浩さん 優勝♪
         マダイ  76cm  5.15kg (優勝魚) を頭に3尾
         キジハタ  56cm  2.67kg 
        ヒットルアー  NEWバイプレーン80g  アカキン + 即掛

真逆!陸奥湾での鯛ラバ!   7月20日 

 小売店回りを終え、7月13日早朝、青森県津軽半島平舘漁港から出港。釣果報告にも載せたように、遊漁船ブルーウッズの大谷船長にお世話になり、バイプレーンの実釣テストを行いました。
 西に平舘のある津軽半島、東には恐山とマグロで有名な大間のある下北半島、南には青森市、そして、北には北海道渡島半島が見えています。で、釣りをしたのは、津軽半島と下北半島との距離が最も狭くなる位置(平舘海峡)、陸奥湾の入口になります。
 前日まで、よく釣れているということで、かなりの釣果を期待していましたが、そう簡単にはいかないのが、釣りの世界!この日は、一転して激シブになってしまいました。
 早朝から船長さんにも協力してもらい、バイプレーンの80gで、水深55m前後の場所の、ボトムから中層までを念入りに攻めました。しばらくすると、船長さんがカレイをキャッチ!「確かにフッキングスピードが速いですねぇ」と早速お褒めの言葉をいただきました。しかし、そこからが続きません。
 春は、鯛ラバが良かったそうですが、最近は、ジグに分があるということでした。どうも、平舘では、鯛ラバはボトム付近をバーチカルに巻いて誘うもの、ジグは中層を斜めに引いて誘うもの、という使い分けが定着しているようです。で、最近は、ボトム付近がよくないので、鯛ラバも今イチという感じのようでした。そこで気分転換にジグの中層斜め引きを試してみることにしました。40g位のややコンパクトなジグがいいということで、XPEEDフルブースト40gを選択し、船長のアドバイス通り、アンダーハンドで30m程キャストし、25秒ほどフォールさせた後、ゆっくりめのリトリーブを繰り返しました。
 すると、しばらくして、アタリが!!追わせるため&フッキングを決めるため、伊勢湾口でやっているように、巻きのスピードを少し速めたら、一瞬でアタリが消えてしまいました。大谷船長曰く「速めずに、知らんぷりで、巻き続けていれば、アタリは続くし、そのうち乗るから!」ということでした。
 ところが、その後は、船長さんを含めた船上の3人、誰にもアタリが無い状態が続きました。皆、好釣果が期待できるはずのジグを使っていましたが、それでもダメでした。もう、こうなったら、徹底的にバイプレーンを巻き倒すしかない。心に決め、再度、船長さんにも協力してもらい、二人、バイプレーンを使い続けることにしました。
 しばらくすると、船長さんに、大きそうな魚が…ところが途中で痛恨のフックアウト!バイプレーン+「即掛」だから、もしもマダイだったなら、バレないだろうというシチュエーションでした。食い方、引き方も違ったということで、お互い、「ブリ・ワラサのような青物だったのでは?」と意見が一致しました。
 次に私にアタリが…ようやくバイプレーンに間違いなくマダイだろうというアタリがあったのに、またしても乗せに失敗。アタリが出た瞬間にどうしても、少しスピートを速める癖が…情けないです。
 しばらくすると、ようやく船長さんがマダイのフッキングに成功!やりとりの後、上がってきたのは、50cm強のやや色黒なマダイでした。
 「どうです?やっぱりフッキングするスピードが速かったでしょう?」と問うと、船長さんは、返事に困った感じて首を斜めに…。うーん、平舘のマダイは特殊なのか?
 「さっきから、なかなか追わない、乗らないと聞いていたので、アタリが出た瞬間に、巻きのスピードを遅らせました。で、そのまま10秒以上アタリが連続、追わせ続けて、ようやく乗りました。」と船長さんのコメント。えーっ、バイプレーン+「即掛」で、そんなに乗りにくいの?と不思議に思い、掛かっているフックを見たら…そりゃ、これじゃあ、なかなか乗らないですわぁ。針先が大きく内側に曲げ込まれていたのです。めったにないのですが、運悪く、最初の頃のアタリでフックを強く噛まれ、曲げられてしまっていたのでしょう。普通なら、まずフッキングしないくらい曲げられていました。それでも、皮一枚のところで乗せられたのは、バイプレーンの優れたフッキング能力と、船長さんの、マダイを追わせ続ける正確な巻きのテクニックがあったからこそ!これに尽きます。
 しかも、食ってきたのは、中層です。ジグの斜め引きでないとなかなか釣れないと言われていた層で、鯛ラバをバーチカルに巻き上げて、食わせ、さらに追い続けさせることができました。
 この結果には、船長さんも、大変感激されていました。難しい中での1尾は、簡単な状況下での10尾よりも価値があることを知ってみえるからです。
 「バイプレーンしかできない、水流にずれのないヘッドとテールの一体感のある泳ぎが、マダイに口を使わせたんだと思います。」私は、バイプレーンの売りを力説しました。
 この直後、私にアタリが…今度は、巻きを遅らせて、しっかり乗せたのですが、あれっ、これ、違う!すぐにマダイではないことが判明、ガックリです。上がってきたのは、カレイ!そして、これを最後に全員、アタリが全く遠退きました。さらに、昼少し前には、風が強くなり、あえなく撤収となりました。
 それにしても、「所変われば品変わる」ということわざ通りの釣行でした。マダイの習性が全然違うのですから、釣りの仕方も全然違います。
 でも、そうだからこそ、新たな発見があるし、腕が磨かれます。

 <今回の釣行での成果>
・バイプレーンの長所、フッキングしやすさとフッキングスピードの速さは、平舘でも生きる。
・他の鯛ラバではなかなか食わせられない中層バーチカル攻めでも、バイプレーンなら水流にずれのないヘッドとテールの一体感のある泳ぎで、マダイに口を使わせることができる。
・上記2点+いい感じの泳ぎと水受けから、ブルーウッズの大谷船長が、バイプレーンに惚れ込んでくださったようだ。
 <今回の釣行で見えてきた課題>
・平舘のように、伊勢湾口と真逆の喰い方・追い方をするマダイに対応するための最善策を考えないといけない。
・中層斜め引きでジグが優位なのはどうしてか?とうして鯛ラバではダメなのか?この点については、私なりの対応策で、鯛ラバでも喰わせられるようにしていきたい。(既に対応策考案中)

 さすがに、片道1100km離れた平舘まで、度々遠征するわけにはいかないので、大谷船長をはじめとする地元の方々の協力を得て、課題の解決を進め、成果へとつなげていきたいと思っています。

 

大谷船長が頑張り続け、キャッチしてくれた平舘海峡のマダイ。50cm強。伊勢湾口の同サイズの
マダイと比べ、色黒だ。

ヒットルアー  NEWバイプレーン 80g オレンジゴールド(メタル) + 「即掛」

それにしても、右の写真の通り、フックを曲げられ、皮一枚の薄掛かりだった。バイプレーンのフッキング
性能と大谷船長のテクがなければ、間違いなく掛からず、獲れていなかったマダイだ!

大谷船長は、腕も人柄もピカイチ♪こちら方面で鯛ラバをお考えの方に、是非、オススメしたいです。
今回、本当にお世話になりました。ご協力、心から感謝しております。そして、今後もよろしくお願い致します。

東北地方へ!   7月19日 

 先週、7月10日〜14日まで、小売店へのバイプレーンの紹介・注文取りとバイプレーンの実釣テストで東北地方へ行っていました。このページがなかなか更新できなかったのも、その準備や、店を留守にするためのやりくりに追われていたからです。とは言え、毎日更新を楽しみにしてくださっている方々に申し訳ありませんでした。
 鯛ラバの大きな市場があるということで、勇んで出掛けた東北への出張ですが…正直、商売も釣りも厳しかったです。
 自分が開発したというひいき目抜きにして、どう考えても、バイプレーンは、史上最高の鯛ラバヘッドなのですが、それがスムーズに評価されるか?というと、そう簡単ではありません。「店員さんのほうで、お客さんに少し解説をしていただければ、絶対売れますよ。」と言うと、「接客(解説)にかける時間なんて、ほとんどない。無理です。」「お客さんに認知されていないものは、たとえ良いものても売れません。」「価格設定も、やや高めだから、売るのが難しいです。」という返事をされる店員さんもみえました。
 まあ、当然かもしれません。ルアーバブルの頃とは訳が違いますから…売れずに不良在庫になるかもしれないリスクを背負ってまで、無名の新製品を仕入れるのをためらうのも…。
 私は、たとえ小さい無名メーカーの品であっても、自分が良いと感じたものを仕入れます。とにかく、お客さんに良いものを紹介するのが自分の務めだと思っているからです。一般に認知されていないものを発掘すればするほど、自分の存在価値(よりお客さんのためになる)も大きい、と考えています。でも、そういう考えで店を経営されている方って、とても少ないんだぁ、と、あらためて感じました。だから、どこに行っても、大メーカーでブランドも知れ渡っている「紅牙」シリーズは、いっはい置いてあります。
 この状況にくさびを打ち込むのは、並大抵のことではありません。でも、私は、くじけません。バイプレーンが素晴らしいヘッドである以上、それを全国へ広めていくことが、必ず、全国大勢の釣り人のためになると思うからです。
 東北地方でも、お蔭様で、バイプレーンの導入に前向きな小売店さんが数店ありました。どちらかというとこれからの時期はテンヤが主で、鯛ラバの売り上げは減少していくにも関わらず、発売と同時の導入を考えてくださった小売店もありました。ありがたいことです。そういう小売店さんを大事にしながら、バイプレーンの普及に努めていきたいと思います。
 今日は、短いですが、これくらいにして…次回は、釣果コーナーにも紹介しました、青森県での実釣について、綴っていきたいと思います。

60gが生きるとき!   7月5日 

 バイプレーンの60gを使うとき、それは、同じ重さなら、タングステンよりも鉛のヘッドのほうが、ゆっくり沈むという長所が生かせる場合です。
 この「ゆっくり沈む」という特性は、長所にも、なるし、短所にもなります。ゆっくり…により、魚に気付いてもらいやすくなります。容積の大きな鉛製のヘッドなら尚更です。そして、フォールのバイトも期待できるでしょうし、フッキングも決まりやすくなるはずです。でも、魚に長い時間鯛ラバを見られるので、見切られる可能性が高くなるとも言えますし、そうでなくとも、手返しは確実に悪くなります。
 では、どうしたらいいのか?やはり、「状況によりけり」それに尽きると思います。夏場に多い、速巻きでよくアタる場合は、魚の動きが速いと考え、80gや100gを選択し、タングステン製の60gと同等か、それ以上のフォールスピードで攻める!逆に魚の動きが遅ければ、60gを選択し、タングステン製の60gよりもフォールスピードを遅くする。この場合、一般的には、リトリーブスピードも遅くします。リトリーブ時に、ヘッドが生み出す水押しや水をかき分ける力は、当然80gよりも弱くなりますが、タングステン製のヘツドよりは強いので、長所は減るものの、完全になくなってしまうわけではありません。
 それから、上級者に是非チャレンジしてもらいたいテクニックが…フォールを遅くしたい場面でも80gを選択し、フォール中にマダイが居る層の少し上くらいから、サミングをかけ、フォールをゆっくりにするという沈め方です。着底まで上手に沈めないとマダイが警戒する可能性が高いですし、サミングをかけ過ぎると、鯛ラバのフォール姿勢が崩れるので、加減が難しいですが!!着底時にラインスラックもほぼゼロになりますし、巻き上げにも素早く移行できます。それだけでも、リトリーブでマダイのバイトを誘える可能性がUPします。加えて、80gの鉛製だから、リトリーブに入ってからの強い水押し等は、健在です。魚は、一部を除き、小物よりも大物の方が、水押しが強く、ゆっくりした動きに好反応を示すものです。ようは、その特性に沿った釣り方を心がける、ということです。
 あと、浅瀬でキャスティング鯛ラバをする場合や敢えて斜めに引きたい場合なども60gがいいです。ヘッドが重たいと、キャストしににくいし、潮の緩いところでは、斜めに引きにくいし、フッキングも決まりにくいです。それにフォールスピードも速くなり過ぎて、マダイが警戒しないとも限りません。同じ水流の水深20mのところと水深40mのところで同じように鯛ラバを沈めていった場合、着底までにかかる時間は、2倍にはなりません。3倍位になるはずです。裏返すと、シャロー程、鯛ラバが速く沈むということなので、ウエイトを選ぶ際は、そのことを頭に入れておかないといけません。但し、シャローに居る魚もいろいろで…常にストラクチャにピタリと着いている魚もあれば、高活性時のみエサを求めて群れで回遊してきて、一帯をうろちょろしている魚もいます。後者ならば、ヘッドの重さはディープを狙う際と同じでも、十分食ってくるかもしれませんので、その点もお忘れなく!!
 とにかく、先ずは、ルアーの短所を消すことを考えるのではなく、長所を生かすことを考え、その長所が生きる場面で投入すること、これに尽きます。もしも、長所が複数あるなら、その場面でどの長所を最優先させるか?とか、長所のバランス配分をどうするか?という観点でルアーを選択・活用するようにしてください。
 バイプレーンが目指す「二方向」は、初心者の方でも、確実にマダイがキャッチできるし、上級者の方なら、工夫しながら腕を上げることがてきる。その結果、誰もが鯛ラバを楽しめる!をねらいとしています。このページを真剣に読んでくださっている方は、上級者か、上級者を目指している方に違いないはずです。このページを参考にされ、バイプレーンを使って、上級者としての楽しみを深めてください。

長所を生かす選択を!   7月4日 

 先日、広島県の小売店さんから、私自身が、仕入れ・販売に関わる、ある質問を受けたました。これも発売前に、大勢の皆さんに紹介しておいたほうが良いと思うので、今回、ここに書くことにします。
 その質問とは「瀬戸内海用として、お客様にオススメするのに、何gのモデルを真っ先にオススメしたら良いですか?」というものでした。
 これに対して、その場でお答えした内容を中心に、綴っていくことにします。
 今、瀬戸内海用として、最も売れているヘッドは何度も書いているように、ジャッカルのビンビン玉スライドTGの60gです。このヘッドの最大の特長は、とてもコンパクトだということです。水流のずれができるものの、従来の鉛製ヘッドと比べたら、目立ちにくくなります。だから釣れるのです。このコンパクトさは、瀬戸内海で良く釣れる30cm〜50cmの中小型サイズのマダイを釣るのにも生きてきます。生エサやサビキにしか反応しなかったマダイが成長して、活発にタイラバを追い始める。そのサイズのマダイにジャストフィットするからです。バスやシーバスでも同じです。ルアーを追うようになったばかりの魚にいきなり大きなルアーで攻めるのでは、効率が悪すぎる!それと同じです。
 では、そんな瀬戸内でバイプレーンを使う場合、何gをメインにしたら良いのでしょう?
 店員さんが何も言わなければ、ほとんどのお客さんが60gを買っていくでしょう。もしも、バイプレーンに45gのモデルがあったら、そちらの方が売れるかもしれません。シルエットが小さくなり、見た目が、よりタングステン製のヘッドに近づくからです。
 でも、それは、見た目の短所を消そうとする選択です。そういう発想で道具を選んでいくと、釣果はだいたい不漁になっていくものです。
 釣果を上げるためには、そのルアーの長所を生かす選択をすべきです。何度も書いているように、バイプレーンは、従来のヘツドにみられたような、ヘッドとテールとの水流のずれがほとんどありません。だから、ヘツドが大きくなっても、魚に偽物だ!とバレる確率が極端に少ないのです。で、この長所がスレた大物に効くわけです。
 ならば、この長所を利用しない手はありません。そう考えると、答えは明白です。60gよりも、80gです。
 はっきり言って、中小型の数釣りは、ビンビン玉スライドTGに軍配が上がると思います。だから、数釣りが狙いなら、そちらを使うべきです。バイプレーンは、もちろん中小型も食いますが、最大の売りは、今まで鯛ラバをスルーしてきた大物を仕留められることです。なら、弱気になってはいけません。先ずは、鉛製ヘッドの持つ存在感の強さを最大限に生かしましょう。
 瀬戸内釣行の際、フォール時間も比べてきました。ビンビン玉スライドTGの60gとバイプレーンの80gがほぼ同スピードになります。周りの方と同時にクラッチを切って落とし始めると、私の方が、だいたい1・2秒早く着底しました。地元のほとんどの方が、フックにワームを付けていたので、少しフォールが遅くなります。なので、もしも同じセッティングにしたなら、ほぼ同時に着底するはずです。いずれにせよ微々たる差なので…それくらいが、マダイが気づいてくれて、尚且つ、見切られにくい最適なスピードの可能性が高いと考えて、バイプレーンの80gを選択すれば、あとは、ヘッドとテールの一体感と、ヘッドのアピール力で、優位に立ち、大物ハンティングの成功率が高まるはずです。
 皆さんには、これから是非とも、そうした長所を生かす使い方を心がける習慣づけをしてもらいたいと思います。
 では、バイプレーンの60gは要らないのか?というと、そんなことはありません。この点については、次回、書きますので、お楽しみに♪

保護パイプが無くて大丈夫?   7月2日 

 6月21日から、NEWバイプレーンの注文取りが開始されしました。お蔭様で、小売店さんからの評価は概ね高く、既に多くのご注文をいただき、大変ありがたく思っています。
 但し、1点だけ、「これで大丈夫?」という声がかなりあると、クロスツーの営業の方から聞きました。それは、今日のタイトルになっている件、そう、バイプレーンにライン保護のパイプが通っていないので、ラインが摩擦で傷み、切れるのではないか?という心配です。
 正直、もしも、私が、その方々の立場だとしたら、違うことを心配します。例えば、本当にラインがうまく上下にスライドするのか?とか、フッキング効率が従来のヘツドと比べて、そんなに違うのか?とか、そうした、バイプレーンの根本的な特性・機能のところに目を向けます。
 でも、それって、イメージするのが、なかなか難しいです。何しろ、前例のないことをしているわけですから…。それに、小売店で買ってくれるお客さんの多くは、目で見てパッと分かる部分が気になります。現在は、保護パイプが装着されているヘッドが一般的になっていていますし!店員さんが、お客さんのそうした心理を考えていくと、どうしてもそこが一番不安になるというのは、大いに分かる気がします。
 でも、はっきり言います。あのパイプの有効性って、あまりありません。どちらかというと、ライン保護の効果を狙って付けられているというよりも、なんとなくお客さんに安心感を与え、売り上げをアップさせる効果を狙っていると考えたほうがいいでしょう。まあ、多くが、他社がやっているから、自分のところだけやらないと、手抜きをしたと思われ、売れないから!…という感じなのかもしれません。
 保護パイプの有無がラインにダメージを与える、その度合いの違いは、ロッドのガイドがハードガイドか?Sicか?の違いよりも、はるかに微々たる違いです。なぜなら、ガイドには、ラインが毎回すごい勢いで当たります。おまけに塩分等が乾燥し、ガイドとラインの両方に付着している状態です。そして、摩擦熱が発生しやすい空中でことが起きています。これに対して、鯛ラバのヘッドがスライドするのは、フォール時にマダイがラバーをくわえた時と、フッキングしてからマダイが暴れたときだけです。それって1日に何回あるのでしょう?しかも、水中でことが起きているので、乾燥した塩分の問題や摩擦熱の問題など、どうでもいいレベルのはずです。
 ロッドのカイドの材質やセッティングが、ラインのダメージに大きく影響することを、メーカーから知識として注入されているので、皆、その延長線で、鯛ラバのヘッドも考えてしまうのでしょう。
 バイプレーンは、穴が特殊な形状をしています。各ウエイトごとに、その穴にピッタリ合った保護パイプを装着するとなると、ものすごいコストと手間がかかります。当然、価格は高くなりますし、少量しか生産できなくなるでしょう。そうなると、使う人が限られてしまい、大勢の方々にバイプレーンのほんとうの良さを味わってもらいたいという、私の思いとは、かけ離れた状況になってしまうように思います。
 そういう事態にはしたくありません。だから、保護パイプ無しで発売することにしました。その代わりに、しっかりとライン保護の対策も考えていますので、ご安心ください。シーハンターがヘッドの穴を通り前方まで来るセッティングにしたり、穴の幅に余裕をもたせたりしたのはそのためです。メーカーによっては、保護パイプは付けているものの、そのせいで、穴の内径がかなり細くなり、ラインが思うようにスライドしないものさえあります。見た目だけは良くなったけど、肝心な時に邪魔になるようなパイプなら装着しないほうが、ずっといい!私はそう考えます。
 最後に…実戦で、本当にラインが大丈夫か?については、しっかりとテストしています。初代バイプレーンが出来てから、敢えてリーダーを結び直さずに、複数回の釣行で連続使用を試みました。普通に、3・4回連続とかもやってみましたが、ラインブレイク等の不具合が起きたことは1度もありませんでした。リーダーをフロロの4号まで落とし、連続3回目の釣行のときに、ちゃんと74cmのマダイがキャッチできています。だから、安心して、バイプレーンをお使いください。
 でも、どうしても、気になるという人は、穴の入口だけにでも、コーティング剤を塗ってやれば、ライン保護という点では、ほぼ完璧だと思います。

目指す、もう一つの二方向!   6月27日 

 バイプレーンは、前後+上下の「二方向」へのスライドを可能にすることで、鯛ラバの世界を劇的に進化させることを目指して開発されました。
 でも、バイプレーンが目指す「二方向」はそれだけではありません。
 鯛ラバに熟練したプロ級の方、初めて鯛ラバをされる方、の、いずれにも、「バイプレーン」を使って、鯛ラバを楽しんでもらえる。玄人、素人「二方向」のいずれの方にも…。そういう思いも込められています。
 その点で、初代バイプレーンは、やや癖の強い仕上がりになり過ぎていて、玄人さんですら、受け入れられにくい部分がいくつかありました。そんないじわるをするつもりでつくったわけではなかったのですが…。巻き抵抗の重さ、沈みの遅さ、フックの抱きつきやすさ、ラバースカートのもじゃもじゃになりやすさ、などがそうです。
 初代バイプレーンは、潮が緩くなったとき、大きなマダイが他のヘッドと比べてとてもよく釣れるのですが、そのタイミングでいい場所を攻めないと、ちゃんとした結果がでません。そうなると、初代バイプレーンの良さを感じる前に、マイナス面の方が先に立ってしまい、「今イチなヘッド」と評価されかねません。
 私の店のお客さんは、日々のお付き合いの中で私のことを信頼してみえるので、どうであれ、使い続けてくださいますが、全国の方々すべてに…となると、そうはいきません。当然です。
 また、お客さんはなかなか気づかないけれど、開発者の私としては、機能面を高めるために、もう少し、ここを改良したい、と思う箇所もありました。
 そこで、NEWバイプレーンを開発していくにあたり、初代バイプレーンの成果と課題を明確にし、NEWバイプレーンに生かしていくよう、心掛けました。

 では、改良点を具体的に示していくことにします。
@ ヘッド前面を初代よりも流線形にし、リトリーブ時の引き抵抗を、ほぼ半減させました。
A 穴出口の角度を垂直近くまで立てて、ラインを上へスライドしやすくしました。これで、潮が速いディープエリアでも、フォール時に、ラインが下にスライドしてしまうのを防げるようになりました。結果、フォールバイトの増加とフキング率のUP、ライントラブル(フックの抱きつき)の減少が達成されました。
B ベリーの平らな部分を、ごくわずかにし、Aの形状修正と合わせた効果で、フォール姿勢を改善するとともに、フォールスピードを15%〜20%位速めました。
C サイドの曲面を緩やかにし、リトリーブ時のロールを、ワイドからタイトへ変えました。また、ヘッド後部への水の巻き込みを減少させ、ラバースカートがもじゃもじゃになりにくくしました。
D BCから、着底時に倒れやすくなりましたが、倒れた後は、ほとんど転がらなくなり、根掛かりの減少、ライントラブル(フックの抱きつき)の減少、リトーブへの素早い移行が達成されました。

    初代バイプレーン115g と NEWバイプレーン120g を比較すると… 

  


 以上の箇所に改良を加え、NEWバイプレーンがまもなく、全国発売されます。ここまでこれたのも、私の思いを形にしてくださった加藤精工の社長さんのご厚意や、当店のお客さんを中心にした初代バイプレーン使用者の声・釣果等による支えがあったからこそ!と感じています。お世話になった方々に心から、感謝したいと思います。
 NEWバイプレーンの発売とともに、初代バイプレーンは旧モデルのような位置づけになりますが、私は、今でも、潮が緩い時間帯の大物狙いなら、コイツがサイコー!と思っていますし、たぶん同じ思いの方も多いと思います。だから、当店では、継続的に販売していこうと思います。初代バイプレーンファンの方におかれましては、今後も是非、NEWバイプレーン共々、よろしくお願い致します。

定説を鵜呑みにしないで!   6月24日 

 今まで、鯛ラバを使った釣りでは、「等速巻きをしないと、マダイはなかなか食ってこない。」と言われていました。これについては、最近、異論を唱える人が増えてきました。私も同様です。等速巻きが効果的な場合が多いですが、絶対ではないし、それがベストではない状況もけっこうあります。
 なのに「常に等速巻きを…」から抜け出せないのは、先入観というか、一度出来上がった定説に、いかに、人が支配されやすいか、ということを物語っているように思います。
 「巻きのスピードを変える」のように、すぐに試せることですら、しっかりとした検証がなされてないのです。バイプレーンのように水流のずれがほとんど起きないヘッドがこの世に存在していない状況下で判定していたヘッドの良し悪しにも、誤った認識がはびこっている可能性が高いと考えるのが、妥当でしょう。
 現在、瀬戸内で狙うなら、小さいマダイも大きいマダイも、コンパクトなタングステン製のヘッドが最適!となっています。普通に考えると、それっておかしいです。小さいマダイに有利!までは分かります。でも、大きいマダイなら、大きな鉛製のヘッドのほうに、より好反応を示してもいいはずです。
 どうして、そうならないのか?この理由をきちんと解明しないで、「とにかく、こちらのほうが釣れるから」ということだけで製品を作り続け、販売をしていくものだから、いつまで経っても、本質が見えないまま過ぎて行ってしまうのです。
 バイプレーンを作り、釣果に差が出て、その大きな要因の1つが「水流のずれの有る無し」によるものだと分かってきました。
 この新しい視点で、今、瀬戸内の鯛ラバゲームで起きていることを考えていくと、「なるほど!だからかぁ!」と思えてくる点が複数あります。既存の水流にずれが生じるヘッドばかりなら、先日も書いたように、コンパクトなタングステンヘッドのほうが、有利になります。ここ最近、瀬戸内で言われている「動かないヘッドのほうが釣れる」というのも、同じです。動かないほうが、水流のずれが目立たなくなるからです。(まだありますが、それは後日…)
 そう考えていくと、釣れない原因は、ヘッドが大きいからとか、ヘッドがよく動くからではなく、ヘッドの存在感が大きいと、水流のずれが強調されるから、だったとなります。となると、水流のずれがほとんどないヘッドならば、最大の欠点が消えているので、鉛製のヘッドのほうが、水押しが強くなるだけ、大きなマダイに効きやすい!そうなるはずです。
 まず間違いないと思いますが、あいにく、私は、数百キロも離れた地に住んでいるため、度々瀬戸内まで出かけて釣りをして、徹底的に検証することができません。だから、1人でも大勢の地元のアングラーの方々にバイプレーンを使っていただき、その感想や結果をまとめ、今後に生かしていきたいと思っていますので、よろしければ、是非ご協力をお願い致します。

「マダイが…」から「マダイに…」への二方向スライド   6月23日 

 前回の私の考えに対して、「ヘッドとテールとの水流のずれ!そんな些細なことでマダイが食わなくなるはずがない!」と反論される方が多少みえるでしょうが、私は、自分の考えにかなり自信があります。
 ほんのちょっとした違いで、魚がルアーを食う、食わないの大きな差が出ることを何度も経験しているからです。そうした、今まで経験してきた「ちょっとした違い」と比べたら、鯛ラバヘッドとテールとの水流のずれは、「かなり大きな違い」です。大きな魚に追われて、小魚が逃げていくシーンを連想してみてください。硬いヘッド部が先に進み、その後を追って柔らかなテール部が続いていくでしょう。そこに水流のずれはありません。だから、少なくとも、カラーの違いやウエイト・サイズの違いよりも、非常に大きな違いです。それを魚が違和感として感じないはすがありません。釣りが上手な人なら、皆、そう思うはずです。ただ、人間の側から考えるととても気づきにくいところでしたし、バイプレーンのような姿勢でスイムする鯛ラバがこの世に存在しなかったから、従来の鯛ラバに内在していた弱点に誰も気づかなかっただけなのです。なにしろ、バイプレーンで昨年からデカいマダイが連発しているのに、それを身近で見ていた開発者の私ですら、その最大要因に1年間気づかなかったのです。伊勢湾口では、真上に巻き上げ可能な状況のときに、コンパクトなタングステンのヘッドを使うことが一切無かったからです。
 そういう意味でも、今回の瀬戸内遠征が私にくれたものは大きかったです。一時的に違う環境に身を置いたことで、違う角度からものが見え、結果、新たな発見につながりました。
 バイプレーンは、前後+上下の「二方向」スライドを可能にすることで、リトリーブ時は、針掛かりを速く確実にし、その後もバレにくくすることを目的として開発されました。ところが、瀬戸内のように毎回ほぼ垂直方向に鯛ラバを引く場所では、その優位性があまり意味をなさないため、バイプレーンのメリットもあまりない!と感じ始めていた矢先に気づいた、水流のずれが起きにくくスレたマダイも騙しやすいという大きなアドバンテージ!!
 リトリーブ時に、バイプレーンが果たす役割も、いつの間にか、同じ「バレにくい」でも、「針がバレにくい」=「マダイがバレにくい」から、「疑似餌だとバレにくい」=「マダイにバレにくい」へ、自然と「二方向」スライドしていたのです。大物と出会う確率が低いと言われてきた瀬戸内で、大マダイを釣り上げたことで、そのことに気づいたときは、本当に感動もんでした。
 せっかくだから、その感動を、より大勢の鯛ラバファンにも味わってもらいたい。そのために、バイプレーンを広めていきたい。そう思っています。

瀬戸内釣行で解けたバイプレーンによる驚愕釣果の理由!   6月20日 

 6月1日、瀬戸内海でバイプレーンを試す日がやってきました。釣り船 京(Kei)に乗り、釣り場へ!
 NEWバイプレーンの80gに瀬戸内用として結んできた『即掛』をセットして釣りを開始。だが、2時間程経過しても、誰も釣れず、先行きが不安になります。
 その後、同船者の1人が40cm程のマゴチをキャッチ。そしてしばらくして、私にアタリが…一発で乗って、やりとり開始!引きがマダイっぽい。よしよし、と思いきや、上がってきたのは、65cm位あるデカいマゴチ!マゴチを狙っていたなら、万々歳ですが…しかも、めったにない魚種判定ミスまで起こして…がっくり、です!(マゴチさんごめんなさい)
 ただ、やはり、バイプレーンは、瀬戸内海でも、デカい魚に効果アリアリなのかも?と次への期待が湧いてきました。
 ところがどっこい、世の中そんなにうまくはいきません。アタリがまた遠のきました。
 私の隣りの方は、いかにも、地元の鯛ラバ名人。見るからに上手です。そう思っていると、その人にマダイが!そして、操船の合間にちょろっとやり始めた船長さんにもマダイが!さすがです。そして、私の反対舷の人にもマダイが!ようやく釣れ始めたのに、私には、アタリがありません。
 隣りの人は、またヒット!またまたヒット!ついにマダイの釣果が3対0になってしまいました。
 周りを見渡すと、皆、小さなヘッドを付けています。ビンビン玉TGの60gっぽく見えます。カラーは、オレンジ系がほとんどです。自分は80gの鉛ヘッド!そして手持ちのカラーにオレンジがありません。徐々に追い込まれてきました。
 それからしばらくして、私にも、ようやくアタリが!一発で乗って、やりとり開始!と、すぐに痛恨のフックアウト!!「えっ?しっかり掛かるはずのバイプレーン+『即掛』で、どうしてバレるの?」回収してみると、長いほうの針先にマダイのウロコが!!なるほど…。
 フックの長さ(シーハンターの長さ)のセッティングミスです。『即掛』に対して自信過剰になりすぎていて、伊勢湾口とは、状況・条件が大きく違うということに対する想定・認識の甘さから出たミスでした。
 さあ、困りました。フックの長さはどれも同じで作ってきていました。このまま『即掛』を使うと同じことが起きる危険性が…。せっかく今、食いが立っているのに…。崖っぷちまで追い込まれました。
 仕方なく、ここで一旦、前日に地元の釣具店さんで購入したビンビン玉TGの60gの針セット品に替えることにしました。
 すると、しばらくして、アタリが…今度は、しっかりとキャッチ!45cm位の食べ頃サイズのマダイでした。
 さあ、次は、どうしようか?うん…待てよ、初代バイプレーンでは使うのに無理があったけど、このビンビン玉に付いているセブンスライト式のラバーとフック、NEWバイプレーンなら使えそうだぞぉ。よし、それなら…。
 私は、針をその市販品のままで、ヘッドのみNEWバイプレーン80gに替えて挑むことにしました。ちょうど干潮潮どまりをむかえ、伊勢湾口なら大物が口を使う頃でした。
 まもなくして、アタリが…そして、しばらくして、強烈な引きが…タモを持って、私の横で構えてくれている船長さんが「これは大きいですよ。」私も間違いないと思いつつも「いや、上げてみないと分からないですから」私は、そう言って、敢えてドラグを締めました。初対面の方ばかりなので、長い時間をかけて上がってきたのが、思ったより小さかったとき、迷惑をかけた気がして恥ずかしくなるという思いにかられたからです。
 船長さんは「途中からドラグいじらないほうがいいですよぉ。」とアドバイスしてくれました。その通りです。分かっています。でも……なんです!!
 そして、やりとりの末、浮いてきたのは、いいサイズのマダイ。船長さんに計測してもらったら71cmということでした。
 正直、この時期の伊勢湾口で釣れる同サイズのマダイよりもよく引きました。何よりも1回の引きのストロークが長かったです。
 何はともあれ、瀬戸内海ではなかなかお目にかかれない70cmUPが釣れて、嬉しかったというよりも、ホッとしたというか…やっぱり、バイプレーンだよなぁと、心が落ち着きました。
 この後、しばらくすると、全員アタリが遠退き、納竿、帰港することになりました。
 この日、船中6人で16尾のマダイが釣れるも、私が釣ったマダイの次に大きかったのが56cmだから、飛びぬけBigでした♪
 船を降りるとき、船長さんから「良かったですねえ」と優しくありがたいお言葉をいただきました。「船長さんのお蔭です。」私は答えました。
 正直、運が良かったです。船長さんが良い場所に連れて行ってくれたからです。私のバイプレーンと数少ないデカいマダイがうまく出くわしたからです。でも、それが単なる偶然か?というと、いやいや違う!必然で起きた要素も多い!私はそう思っていました。昨年からのバイプレーンによる大物連発を経験していたからです。



瀬戸内海でのNEWバイプレーンテスト釣行での起死回生の一撃 私を救ってくれた71cm 

 じゃあ、どうして、バイプレーンを使うと、大物が食うのか?それが説明できないと、説得力がないです。
 だふん、同船された方は、皆、「あの人、運が良かったよなあ」と思ってみえるはずです。当然です。逆に、私がその方々と同じ立場だったとしたら、同じように思うはずです。人は誰しも、ついつい自分の側から物事を考えてしまうものなのです。
 私は470kmある帰路、車を運転しながら考えました。
 私は、同船の皆さんと同じように鯛ラバをしていました。バイプレーンを使っていたということ以外、特別違うことは何1つ無かったはずです。
 私は、先ず「なぜ、あのマダイが釣れたのか?」ではなく、「どうして今まであのマダイは釣られなかったのか?」を考えました。そのほうが、正解に早くたどり着くと思えたからです。
 釣り場は、瀬戸内海の真ん中、しかも、釣り船が、そこらじゅうにいっぱいです。至る所に入っています。だから、昨日まで、あのマダイが、ルアーを全く見ないところに居たというのには、あまりにも無理があります。そうなると、何度かは、瀬戸内海の釣り人が動かす鯛ラバをスルーしてきていると考えるのが妥当です。まあ、偶然食い気が立ち、何でも喰う時に、ちょうど近くをバイプレーンが通ったと考えられないこともないのですが…今まで起きていなかったことが、いきなり私だけに起きるのでしょうか?その日のことだけを考えても、周りは、よく釣れるとふれこみのビンビン玉TG60gを使っていたわけで…さらに、私の乗った船のことだけを考えても、ヒットする確率が均等ならば、私のバイプレーンにヒットする確率は1/6で、私以外(ビンビン玉)にヒットする確率は5/6。すでに5倍も違います。そうしていろいろ考えていくと、あの魚が私のところにヒットする確率は、数百分の1とか数千分の1になるはずです。そんな奇跡的なことが1回限りの釣行で起きるというのは、あまりにも不自然です。考えていけば、いくほど、バイプレーンに何か特別なものがあるはず!今までバイプレーンのようなヘッドが世に無かったから、あのマダイは釣られなかったんだ、となっていきます。昨年、伊勢湾口での鯛ラバで私が感じたことと同じです。
 では、バイプレーンの何が魚に口を使わせたのでしょう?
 水押しの強さ?動き?…第一に、今までとらえてきた、そうしたアピール力の違いが頭に浮かびました。でも、それなら、同じようにアピール力のある鉛製のヘッドは他にもあるはずです。バイプレーンほど優れていなくても、似通っていれば、ある程度の釣果は上がるはずです。だったら、今の瀬戸内のように、鉛製のヘッドが売れなくなることも無かったはずです。うーーーん。
 と、そのとき、この日、隣の人が結んでいたビンビン玉がロッドからぶら下がっているそのイメージが頭に浮かび、ハッ、と思いました。
 そうかあ、そうだったんだ!分かったぞ!!

  

※ すみません、バイプレーンは、120gのままでした。後で写真を入れ替えます。

 それは、潮が緩んだときに起きる「ヘッドとテールとの水流のずれ」だったのです。上の写真を見比べてみてください。ヘッドは当然、タングステン製のビンビン玉のほうが小さいですが、テールが後ろに流れています。潮が緩い場合、ほぼこの状態で上へ上がっていくので、いつまで経っても、ヘッドが起こす水流とテールが起こす水流との間に平行なずれが生じます。潮が緩んだときほど口を使いやすい大きいマダイは、この水流のずれを感じ、これはエサでないと判断していたのです。当然です。本物の生きエサなら、ヘッドが起こす水流とテールが起こす水流が同調しながら上へ上がっていくはずですから!!
 これが、斜めに巻き上げていく場合なら、テールがヘッドの水流の後を追うようになるので、ごまかしやすくなるのです。でも、そういうときは、中小型のマダイしか食わないタイミングだから、結果、通常のヘッドだと、大きなマダイがヒットする確率がかなり減るわけです。
 では、バイプレーンは?というと、ヘッドとテールとの間に、こうしたずれがほとんどありません。真上に上げていく場合でも、水流がほぼ一体化するので、マダイが本物のエサだと間違えやすいのです。
 これで、他の鉛製ヘッドが釣れない理由も分かりました。ビンビン玉と同じような感じになるので、同じ重さだと容積がより大きくなる鉛製のヘッドだと、より、水流のずれが大きくなるからです。バイプレーンは鉛製ですが、独特な穴の形状と、穴と重心の位置設定から、水流のずれがほぼ起きないようになっています。だから、釣れるのです。

 まだまだ、書きたいことはありますが、とりあえず、明日のバイプレーン受注開始までに、最重要なことは書きました。
 これからは、少しペースがゆっくりになるかもしれませんが、まだまだ「鯛ラバ道」続きますよぉ。ということで、今後もご期待ください♪

NEWバイプレーン試作品出来上がる!   6月19日 その2

 NEWバイプレーンですが、60g、80g、100g、120g、140g、160gの6ウエイトを、8月に発売する予定でいます。
 80gと120gについては、既に発売予定の全カラー8色塗装済みです。小売店の方は、6月21日の大阪、魚矢さんの展示会で、真っ先にご覧になれます。全サイズ全色、この日から受注開始となりますので、よろしくお願い致します。

 話を、試作品での実釣テストに戻します。今年の5月、NEWバイプレーン、80gと120gが完成し、早速、実釣に出かけました。
 最初は、ホームクランドの伊勢湾口。5月25日でした。結果は、このHPの釣果情報で紹介した通り。120gの出来栄えの確かな手応えをつかんだ一日になりました。

  

     5/25 伊良湖沖 ヒグチ店長 マダイ 45cm位を2尾キャッチ  
       ヒットルアー  NEWバイプレーン 120g (試作品)  + 「即掛」

    前日に、NEWバイプレーンの試作品が出来たということで、加藤精工さんまで取りに行き、この釣行に間に合わせました。
    そして、早速、結果が!(^O^)
    この日は、とても食いが浅く、難しかったですが、私は、3バイト、3フッキング、1バラシ、2キャッチでした。
    2尾目は右端の写真の様に、理想的な2点掛かり!NEWモデルでもバイプレーン+即掛の威力発揮!でした!
    従来のバイプレーンは、潮が緩い時間帯の大物狙いに絶大な威力を発揮しますが、
    潮が速かったり、船と潮が逆に動いたりして抵抗が強くかかるときには不向きでしたし、速く巻く釣りにもあまり向いて
    いませんでした。
    そこで、今回のバイプレーンでは、「汎用性」を第一に考え、誰がどんなタイミングでどのように使っても使いやすいモデルを
    目指しました。
    そして、この日、使ってみて、狙い通りの仕上がりになっていると、確かな手応えを感じました。

 そして、この勢いで、バイプレーン80gのテスト釣行を決定。5月30日〜6月1日、全国で最も鯛ラバが盛んな瀬戸内に出かけることにしました。軽量ヘッドを試すのに絶好の地です。さらに、出張日数の関係から一部の有力釣具店のみになるけれど、鯛ラバ市場の現状把握とNEWバイプレーンの紹介を兼ねて、立ち寄ることにしました。
 出張当日、先ずは、兵庫県。次に、岡山県。最後に瀬戸大橋を渡って香川県へ。このルートでお店を訪問しました。
 その際の現地の声に、私は、愕然としました。
 ほとんどの店で、売れ筋の第1位が、ジャッカルのビンビン玉TG。第2位がハヤブサの無双真鯛TGだったのです。「もう、売れ筋のほとんどが、遊動式でも、タングステンバージョンに移行していて、鉛のヘッドはあまり売れていない」ということだったのです。
 伊勢湾口では、まだほとんど使われていないタングステンのヘッドが主流になっているとは…。正直、ヤバい!そう思いました。NEWバイプレーンは、もちろん鉛のヘッドです。この現状を鑑みると、瀬戸内の市場では、バイプレーンは売れないまま、終わってしまう可能性があります。
 「とにかく、沈みが速めで、シルエットの小さいヘツドが、よく釣れるので、よく売れる。それから、できたら、ヘッドはあまり動かないタイプのほうがいい。」「もう鉛のヘッドはほとんど売れない。重たいところは特に売れない。」現場店主のこの声を聞いて、もう、へこみそうになりました。実際、お店によっては、伊勢湾口で最も需要のある遊動式100g超の鉛製ヘッドが、特価ワゴンコーナーに入っていたのです。
 ことごとく、私が紹介しに来たバイプレーンと相反する鯛ラバヘッドが主流になっていました。
 そういえば、地元の釣具店さんに紹介してもらい、最終日(6月1日)に乗船することになっている釣り船、京(Kei)の船長さんも、「ヘッドのウエイトは60gで、タングステン製がいい。カラーはオレンジが一番実績がある。」そう言ってました。私が、船長さんに「80gの鉛ヘッドではダメですか?試作品のヘッドにまだオレンジは無いんですが…。」と尋ね返すと、「うーん、ダメではないと思いますが…」という、やや自信なさげな返事が返ってきていました。その電話でのやりとりを思い出し、次の日の実釣テストが急に不安になりました。

 で、次の日ですが、このHPの「釣果情報」で紹介した通り、起死回生の一撃でめでたく、この遠征が幕を閉じることになるのですが…。
 その一撃は、偶然ではない!その確証も掴むことになったのです。
 明日、このページでその種明かしをしたいと思います。たぶん、ほとんどの人が「目からうろこ」「びっくり仰天」「へー、なあーるほど」となるのでは?と思います。
 お楽しみに♪

なぜか大物がよく釣れる!   6月19日 その1

 ある人のHPに「深いところにいる魚はすべて、小さいサイズよりも大物のほうが簡単に釣れる」と書いてありました。その人の考えによると、「だから、優秀な鯛ラバは、小物も大物も釣れるけど、ダメな鯛ラバは、大物しか釣れない」そうです。私は、それは極論過ぎると思いました。なぜなら、ルアーフィッシングにおいて、例え水深が深いところでも、そのルアーを使うと大物の確率が上がるとか、そのルアーでないと超大物はなかなか喰わないというのがあると思うし、逆に、小物はよく釣れるけど、どう使っても大物はほとんど釣れないルアーも存在しているように思うからです。それに、少なくとも大物は長い年月生きているわけだから、よっぽと釣り人が入りにくいところでない限り、傾向として、ルアーと出くわした回数は小物よりも多いのでは?それを食わずに回避してきた大物のほうが、小物よりも簡単に釣れると言い切るのはいかがでしょう?小物の時は、慎重に本物のエサを食っていたけど、大物になった途端、ある日を境にアホになってルアーを喰い出す、魚とはそういうものだ!という論理なのでしょうか?それは、どう考えてもおかしいと思うし、鯛ラバの世界も例外ではない、私はそう感じています。
 昨年の7月、バイプレーンを発売して早々、大きいマダイが連発しました。もちろん、中小型もよく釣れましたが、一昨年までと比べて、大物が釣れる比率が格段にUPしました。ようは、今まで釣れていたサイズはそのまま釣れて、さらに大きいのが、とんでもなくよく釣れる状況が起きたのです。その頃の釣況を、私はこのHPの「釣果情報」のページに、次のように綴っていました。
   ※ 発売早々、バイプレーンで、68cm→72cm→77cm+69cm→78cmと、連日でかマダイがヒットし、しかも記録が
     更新されていくとんでもない事態に、開発したヒグチ店長もびっくりです。
     なにせ、大型の遊漁船と違い、お客さん2・3名に乗船いただいているだけですから…。
     まさに奇跡的とも言える釣果。これがこれからも続くか?と言われれば、難しいでしょうが、それでも、これだけで
     十分すぎるとも言える釣果だと思うんです。
     ぶっちゃけ、魚ってマダイに限らず、群れでエサを取り合いしている状況なら、目の前を通してやれば、何でもヒットする
     ことが多いんですよねぇ。でも、この連日の釣果って、そうじゃないんです。
     すぐとなりに遊漁船やプレジャーボートが居て、その人たちはジグをシャクっているんだけど、ほとんど釣れてないんです。
     そんな中で、でかマダイが連発しているところに意義があると思うんです。
     どう考えても、今まで、何をしても口を使わなかったマダイが食っている。そう思えるんです。
     冷静に、かつ公平に考えれば考えるほど、バイプレーンには、大きなマダイを寄せて食わせる特別な力がある。
     しかも、他のルアーには無い特別な力が…間違いないはずです。
     唯一無二のフォルムから繰り出される強い水押しと水のヨレ、そして、切れのいいロールアクションとバツグンのスイム姿勢。
     こうした要素が絡み合い、絶大な威力を発揮しているのでしょう。

昨年7月、発売早々のバイプレーンによる連日のでかマダイラッシュ!伊勢湾口では、過去にありえなかったことが、いきなり起きた!

  

  7/20 渡辺和弥様  68cm            7/21 山田様  72cm

  

  7/26 鈴木実様  77cm                            7/27 八ケ代様  78cm

 その後も、バイプレーンで度々大物が釣れました。ただ、私は、大物を狙う目的で、バイプレーンを開発したわけでは、ありませんでした。あくまで、フォールバランスの向上と、フッキング率のUP+バラシの減少を、同時に実現したかったからです。
 お恥ずかしながら、正直、泳ぎのことなど考えてもいませんでした。だから、初代バイプレーンが出来上がり、泳がせてみて、その泳ぎの切れ味にびっくりしたというのがホンネです。ようは、思わぬ副産物があったということです。大物がよく釣れるという結果も、その1つです。そして、つい先日まで、バイプレーンで大物がよく釣れる理由を、去年の夏にHPに書いたように「唯一無二のフォルムから繰り出される強い水押しと水のヨレ、そして、切れのいいロールアクションとバツグンのスイム姿勢(釣り人の方を向いて泳ぐ)」と、とらえていました。これらが絶妙に絡み合うことが、デカマダイのヒットに結び付いている、そう考えていました。
 私がいつも釣りをしている伊勢湾口は、通常、潮の流れがとても速いため、どちらかというと、潮が緩んでいる時に、大きなマダイがヒットします。バイプレーンが活躍するのも、そんなときでした。
 潮がすごく効いている時ですと、水押しが強くなり過ぎ、巻きの際、釣り人が疲れると同時に、その強過ぎる水押しを嫌って、マダイが口を使わないことが多くありました。そんなときに活躍するのが、タングステン製のヘッドです。100g前後のタイグテン製ヘッドは、3000円近い値段がするため、根掛かりの多い伊勢湾口では、気安く使えないのですが、どうしても…というときは、投入します。そのときは、確かに釣れます。但し中小型のマダイが!!
 で、潮が緩み、大物のチャンス到来になったときに、バイプレーンを投入するのです。すると、狙い通り、上の写真のようなデカいマダイが釣れるのです。必ずではありませんが、「ミッション遂行」となる確率が飛躍的にUPしました。やはり、上で示したような要素(バイプレーンが持つ長所)が、効力を発揮しているのだ、そう思っていました。それは、あながち、間違いでは無かったのですが…実は…ダブルスライドシステムがもたらす大きな利点を1つ、私は見落としていたのです。上で書いたように、その効果をもくろんで開発したわけではなかったし、まさか、そういうことで、釣果に大きな差が生じるとは思いもしていなかったからです。それに気づいたのは、つい最近のことでした
 
 何はともあれ、初代バイプレーンの釣果に自信を深めた私は、軽いウエイトから重いウエイトまて揃えて全国発売し、大勢の釣り人に、この鯛ラバの素晴らしさを体感してもらいたい、そう思い、NEWバイプレーンの開発に乗り出しました。
 初代バイプレーンには、期待していた通りの機能と、思わぬ副産物があり、優れた釣果が生まれましたが、逆に、予期せぬ、使いにくさも生じてしまっていました。いくら釣果が期待できたとしても、まだ、ほぼ無名の製品です。第一に使い心地を改善しないと、全国の皆さんにはなかなか使ってもらえません。だから、その点を改善し、全国発売していく!そう決意したのです。
 

バイプレーンのリトリーブ機能   6月18日

 今日は、リトリーブ時について…
 はっきり言って、フォール時の機能面よりも、こちらの機能面のほうが重要です。私の経験上、マダイのバイトの85%〜90%はリトリーブ時にあるからです。人によっては、フォール時のバイトが30%と言っている人もいますが、いくら私が気づかずにいることがあったとしても…釣りの仕方や釣る場所等で割合に変化が出るにしても…30%はありえないように思います。せいぜい15%位では?というのが、私の見解です。まあ、30%だとしても、残りの70%はリトリーブ時にバイトがあるわけなので、やはり、リトリーブ時の機能面が最重要とは言えるでしょうが…。
 話を戻します。ラバー&フックを高い位置にキープした状態で着底したバイプレーン。このとき、ラインを入口の方から引っ張ってやると、どうなるでしょうか?
 穴の上側と下側で長さが異なり、下側が短くなっているので、出口側のラインは、下の方へスライドしていき、図のAからBへ移動します。そして、この状態でリトリーブ(巻き上げ)に入っていきます。
 上方へ巻き上げに入ると、一般的なティアドロップ型よりも重心を上目に設定し、穴の入口を下目に設定してあるバイプレーンでは、ラインが入口から出口まで重心ととても近い(上下差が少ない)位置を通ります。必然的に入口・出口の両側とも、重心からの垂直線との間に生じる角度が広くなり、回転しやすくなります。こうして、バイプレーンは従来の鯛ラバと比べ物にならないくらいヘッド前面が釣り人の方を向いて泳ぎます。必然的にフックも立ちやすく(釣り人のほうを向きやすく)なりました。

  

           巻き上げ時のヘッドの傾きとラインの角度と位置の違い

  

    従来の鯛ラバ(典型的な代表例)                    『Biplane』

 絵で示すと上のようになるわけですが、それを実物で確かめると、下の写真のようになります。写真はヘッドをフリーな状態でぶら下げたもので、2枚は、先日掲載したものと同じです。それにバイプレーンを加えて比較してみました。違いは一目瞭然です。リトリーブ性能(フッキング性能)が従来のヘッドの中では優秀なトリプルXよりも、さらに20°弱も角度が開いているのです。
 リトリーブ時、常にラインが一直線に近い状態なってスイムしているので、マダイがバイトしてきたとき、ヘッドの重さが抜けやすく、即座にフッキングパワーが伝わるようになりました。これによって、フック『即掛』の瞬速貫通性能も最大限に生かされるようになったのです。
 私は、大勢の方に、このオートマチックなフッキングスピードとパワーを体感していただきたいと思っています。別に硬いロッドを使わなくても大丈夫です。是非、バイプレーン+『即掛』のセッティングで、柔らかいロッドならば、ロツドティプを下げ目にして、リトリーブし、マダイを狙ってみてください。ガジガシガジガシのアタリ無しに、そして、ロッドがスーッと入るような感じさえもパスして、いきなりガンと衝撃が伝わる、そういうアタリがほとんどになるはずです。今まで鯛ラバをやりこんできた人ほど、鯛ラバの世界観が変わるはずです。
 さらに、掛けてから、マダイが頭を振った際も、最も重要な穴前部で、ラインが重心に近いところを通っているため、バラシが激減します。ヘッドがスライドしても、ヘッドが外に振られず、力をうまく逃がしてくれて、フックのぐらつきが防げるからです。よろしければ、店頭にて、従来のヘッドとの大きな差をお確かめください。その違いにきっと驚かれることでしょう。

  



初代バイプレーンの台紙に採用されているこのマダイが、バイプレーンで仕留めた
ファーストフィッシュだった。

 2015年5月24日 発売前のテスト釣行 伊良湖沖にて 66cm 

前アタリ無しの即掛かり、しかも理想的とも言える上あごと下あごに2点同時掛かり!
他の鯛ラバでは、マズ有りえない高速且つ完璧なフッキング
『Biplane』+『即掛』が奏でる異次元鯛ラバワールドの幕開けを予感させる瞬間だった。

そして、昨年7月の発売早々、驚愕の釣果が連発し、開発者である私が一番びっくりする
事態となった。

超機能バイプレーン誕生 + フォール機能について  6月17日

 一昨年の8月に名案が浮かんでから、私は、それを形にし、発売していくために動き始めました。
 秋には、特許の講習を3回受けました。新ヘッドのデザイン図を描いたり、紙粘土で見本を作ったりしました。
 冬になると、頻繁に加藤精工さんまで通い、デザイナーさんと形を煮詰めました。
 鋳型ができたときには、穴を形にする抜き芯の微調整を私自身が行いました。グラインダーで削り、サンドペーパーで磨く作業を長時間繰り返し仕上げました。
 こうして、昨年の春、新型ヘッドが形になりました。私は、そのヘッドを『バイプレーン』と名づけました。その意味は『二方向』。従来の遊動式鯛ラバは前後にだけスライドしていましたが、、もう一方向、上下にもスライドするようになったからです。そして、特殊な穴の形状が、マダイの尾びれの上半分に似ていたので、その穴を「コーダルフィンホール」(尾びれの形をした穴)と名づけました。さらに、この穴により、前後+上下に遊動する仕組みを「ダブルスライドシステム」と命名しました。
 その後、テストを繰り返し、イケる手応えをつかんだので、この発明を守るため、実用新案を出願しました。ほぼ一年前、昨年の6月15日のことでした。

  

 では、バイプレーンのとんな点が超機能なのか?フォール時とリトリーブ時に分けて解説していくことにします。かなり難しいので、覚悟を決めて、しっかり読んでください。

 先ずは、フォール時から…
 遊動式=スライド式というふれこみ(メーカーの宣伝)から、遊動式ヘッドを使うと、フォールのとき、常にヘッドとラバーが離れて沈んでいると思っている人が大勢いると思いますが、それは間違いです。一部の特殊な場合を除いて、ヘッドとラバーはほぼくっつき、パッと見、固定式と変わらない状態でフォールしていきます。マダイが泳いでいる深めの層の辺りでは、特にそうなります。それを釣り人の技でスライドさせることは、現状、ほぼ不可能です。だからフォールのとき、最初に重要なのは、スライドどうこうではなく、ヘッドが安定した姿勢で沈んでいくか?になります。
 その点では、紅牙は優秀です。いや、紅牙だけでなく、バヤブサの無双真鯛シリーズも、シャッカルのビンビン玉も優秀です。逆にトリプルXやセブンスライトはリトリーブでのフッキング性能にも配慮しているので、フォール姿勢という点では、若干劣ります。
 どういうタイプがフォール姿勢が良いのかというと、形状がティアドロップ(涙の雫)に似ていて、ラインを通す穴がなるべく上に位置しているものです。そういう造りにすれば、ラインとヘッド重心とに距離ができますし、ディープ域で、リール側のライン抵抗が強くなり、引っ張られても、沈んでいく方向とあまり角度差のない真逆の力が働くだけだから、後ろの穴の出口(ラバー&フック側)がほとんど下がらずに沈んでいきます。船釣りでよく使う六角錘がまっすくにスッと沈んでいくのと同じ原理です。
 では、バイプレーンはどうかというと、穴の入口側は重心と上下差があまりなく、沈んでいく方向と角度差ができるので回転しやすくなります。ただし、そのディメリットを穴の出口側が重心との上下差が大きい(=角度差が小さくなる)ことによって、消し去り、大きく回転せずにこらえるようになっています。そのため、傾きは、トリプルXと同程度で収まっています。そうなれば、穴の形状効果で、ラバー&フックがトリプルXよりも高いところから出るので、自然な動きを演出しやすいです。

 深いところでは → 

紅牙は、深いところまで沈んで行っても、傾きがあまり変わらない。

 深いところでは → 

トリプルXは、背面がある程度下がった状態になる。


 深いところでは → 

バイプレーンはヘッド自体、トリプルXと同程度傾くのだが、穴の形状の恩恵を受け、あまり下がった感じがしない。
そのため、フォール時のマダイのバイトを紅牙と同程度誘発することができるし、マダイの泳層を通過して沈んでいく際も、
違和感を与えにくいので、リトリーブに移ってからのバイト数も増える。
加えて、フックがラインに抱きついたり、根掛かる等のトラブルが減る。

※ せっかくなので、8月に発売予定のNEWタイプの120gの画像で比較してみました。

 フォールのとき、この後、もう1つもっと重要な性能が求められます。それが、バイト直後のヘッドのスライドの仕方の良し悪しです。遊動式のスライド現象について、多くのメーカーは、「魚が食う前」のことを重要視し、強調していますが、ディープに居るマダイの目の前では起こらないようなことを、起こっているかのごとく語るのは、無意味というか、詐欺まがいだと思います。それよりも、「魚が食ってきた直後」のことのほうが、はるかに重要でしょ!というのが、私のスタンスです。
 いくら、フォール中にマダイがバイトしてきても、違和感を感じて、すぐにラバーを離したり、追うのをやめたりしてしまっては、なかなか乗せられません。また、フッキングしていくときにパワーロスが多く出ても、うまく乗せられません。固定式の時代は、この点では、あまり差が出なかったというか、どれもダメでした。それが、遊動式になって、かなり掛けられるようになったと同時に、ヘッドによる性能差も大きくなりました。
 では、紅牙とバイプレーンを比較することで見ていきましょう。
 紅牙の場合、重心位置が下のほうにあり、ヘッドが回転しにくいので、マダイがラバーをくわえると、そのまま下にストンと落ちるような感じでスライドします。
 これに対して、バイプレーンは重心をやや上目に設定してありますので、ヘッドが回転しやすいです。だから、マダイが軽くくわえただけで、向きを戻します(前方が下がり後方が上がる)。すると、この際も、穴の形状の恩恵を受けて、斜め前方へ滑るようにスライドします。ようは、ターザンロープウェイや滑り台のような感じになるわけです。
 魚からすると、紅牙のように、急に下方へ強い重みが掛かるより、幾分でしょうが、違和感がソフトになるはずです。また、釣り人からすると、フォール中のバイトに気づき、フッキングモーションに入った際、ラインの折れ曲がり角度が少しでも浅い方が、フッキングパワーを伝えやすいので、フッキング成功率は高くなります。リトリーブ時と比べると、はるかにパワーは伝わりにくく、必然的にフッキングミスが多くなりますが、それだけに貴重なバイトを少しでも多くものにしたいのでは?なら、バイプレーンのほうが有利だと思うのですが、いかがでしょうか?

  

実際の様に、リール側のライン(向かって左)を少し引っ張り上げた状態から、フック側(向かって右側)を、魚がくわえたとして、
そのままキープし、リール側のラインのテンションを抜き、ヘッドがどのようにスライドするか?実験をしたもの。
かなりの差が出るので、よろしければ、皆さんもやってみてください。

ふと浮かんだダブルスライドシステム  6月16日

 遊動式ヘッドの登場、そして『即掛』の誕生で、鯛ラバのフッキングは、だいぶまともになりました。掛けてからのバラシも減りました。でも私は、まだ満足できませんでした。実際に釣りをしていて、まだまだ乗せきれないアタリがかなりあったし、乗せた後にバレることもあったからです。
 リトリーブ時にもっとフックを立たせることはできないか?もっとフッキングスピードとフッキングパワーを上げることはできないか?掛けてから途中でバレるのをもっと減らすことはできないか?
 リトリーブ(巻き上げ)とフッキング後のことだけを考えたら、鯛ラバヘッドの穴の位置を、ヘッドが簡単に回転して(ラインを軸にクルクル回って)しまわないところまで下に下げ、ラインが重心のすぐ上を通るようにすれば課題は解決します。でも、そうするとフォールが思うようになりません。深場へ沈めて行けば行くほど、リール側のラインの引っ張りが強くなり、マダイが居る水深まで沈んだときには、完全にラバー&フックのほうから先に沈んでしまうからです。これでは、マダイがいる層を鯛ラバが通過して沈んでいく際、鯛ラバの様子が不自然になるため、フォール中に喰うことがなくなりますし、マダイが警戒する可能性が高くなります。また、フックがラインに抱きついてしまったり、着底時に、根掛かる確率さえ高くなってしまいます。

  

リトリーブ時のフッキングだけを優先させるなら、重心近くに穴を通せばいい。でも、それだと
フォール時にラバー&フック側から沈みやすいので、ラバー&フックがぐしゃぐしゃになりながら、
ヘッドへ巻きつくようになってしまうことが多い。

 私が考える鯛ラバの理想形は、『フォール時もリトリーブ時も、ヘッドのほうから先に動き、それに追従してラバー&フックが動く』です。なぜなら、それが、ルアー(疑似餌)として、自然な動きだからです。
 それを実現するためには、フォールのとき、ラバー&フックがヘッドよりも高い位置にキープされた状態で沈み、リトリーブのとき、ラバー&フックがヘッドよりも低い位置にキープされた状態で泳がなければなりません。普通なら実現不可能なことです。
 どうしたらいいんだろう?なんか、うまい方法はないだろうか?ある日の昼下がり、私はゴロンと横になりながら、瞑想にふけりました。と、そのときです、ふと名案が頭に浮かびました。それが、バイプレーンが生まれる原点になった特殊形状の穴を開けるという案でした。
 待てよ!穴の横幅はいっさい変えず、途中から後ろへ行くにしたがって縦の長さだけを長くしていけば、後ろの出口では穴の形状がかなり縦長になるぞ!横幅を変えなければ、ラバーが穴に入り込んでしまうことは防げるし…ひょっとしたら、ラインを前後だけでなく、上下にもスライドさせることができるんじゃないか?それさえ出来れば………イケそうだ!!
 一昨年の8月のことでした。
 そうして考えたのが、下の写真のような形状の穴です。分かりやすくするため、それから数か月後に形になった初代バイプレーンの写真も一緒に掲載してみました。
 いかがですか?たったこれだけのことです。でもこれが、鯛ラバの世界を大きく変えることにつながったのです。

  

穴を横から見ると、上側に傾斜がついている。     前面入口は普通の穴が従来よりも下目に!   背面出口は穴が上に伸び、縦長に!

※ フォール時はヘッドから沈むため、ラインが穴の上側を通る。リトリーブ時は、ラインを巻いて強く引っ張るので、長さが短い下側にスライドした
  状態で泳ぐ。こうして『フォール時もリトリーブ時も、ヘッドのほうから先に動き、それに追従してラバー&フックが動く』という私の理想が
  現実のものとなっていった。


一撃必殺のセッティング  6月15日

 NEWバイプレーンの受注取りが6月21日から開始されることになりました。それまでに、バイプレーンでないと実現できない、凄い世界(長所)があることを、このページで少しでも皆さんに伝えておく必要があります。日にちがあまりないので、しばらくは、なるべく核心的な箇所にしぼって話を進めていくことにします。

 先日(6月1日)に瀬戸内海へ釣行し、同じ鯛ラバの釣りでも、伊勢湾口と瀬戸内海では、マダイの喰い方に大きな違いがあることが実感できました。だから、フック等のセッティングに違いが出ても当然なのです。
 伊勢湾口のマダイは、釣り人が上手に誘い続けたとしても、鯛ラバを長い距離追わない傾向が強いです。地形に着いている大きなマダイになればなるほど、その傾向が顕著になります。しかも潮の流れが速く、フックが寝やすいです。だからこそ、フックのすっぽ抜けが少なく、短時間で勝負を決めやすいストレートポイントフックは適していると言えます。
 但し、ストレートポイントフックにはいくつか弱点があります。その一つが、前回書いたように、いい方向で瞬間的にフッキングを決めないと、その有効性が発揮されないということです。フックの形状が、針先からバーブの下までストレートになっているので、うまく入れば、一気にフッキングが決まります。但し、そうするためには、スピードとパワーが必要です。これを魚の側から考えると、掛けようとする瞬間、魚の口元に一気にパワーが伝わるので、もしも一度フッキングミスをしてバラすと、魚は警戒して、追い食いをしない場合が多いです。
 だから、ストレートポイントフックを使う場合は、フッキングを一撃で決めなければなりません。
 そのため、『即掛』を発売する際、私は、ネクタイ、ラバースカート、シーハンターの長さやフックの段差にも徹底的にこだわりました。
 先ず、ネクタイを短め、シーハンターを長めにし、フックの辺りでネクタイが一番大きく揺れるようにしました。他のメーカーの場合、追い食いさせることを前提にしているので、ネクタイは長いのですが、それでは、なかなか一撃で仕留めることができないので、仕様を大きく変更したのです。そして、その他の点についても、マダイに「ここを噛みなさい」と指示するため、ある程度のアピール力を残しつつ、極力、フッキングを妨げない工夫をしました。ラバースカートを折り返していないのもそのためです。
 そして、フックの段差にもこだわりました。基本は、先ず短いほうのフックで口をとらえ、次に長いほうのフックがアシストで外へ掛かるようになっていますが、もしも、短いほうが抜けて掛からなかった場合、短い方が長い方のフッキングの邪魔をしないよう、しっかり段差をとりつつも、段差があり過ぎて、両方ともがミスフッキングで終わらないよう、配慮しています。
 あと、重要なのがヘッドです。皆さんの中には、ヘッドは単なる鉛のかたまりだから、同じ鉛でできていて、同じ遊動式ならば、重さの違い以外、大差ないと考えている方もみえるでしょうが、それは大きな間違いです。ヘッドには、1つ1つ個性があります。だから、使う側もその個性を理解して使うことが大切です。
 皆さんは、鉛製の遊動式ヘッドを選ぶ際、価格以外で、何を基準に選んでいますか?メーカー名とか市場の人気とかの他力本願的思考は論外として…カラーとか装飾品等の一目で分かる見た目の違いだけで選んでいませんか?はたまた、沈みの速さ、引き抵抗の軽さ、泳ぎの質で選んでいませんか?トラブルの少なさで選んでいる人も多少はみえるでしょうか?それらはすべて、ある程度重要な要素ではありますが、最重要ではないと思います。最も大事なのは、フッキング性能(含バラシにくさ)とフォールバランス(フォールで誘い、乗せる力)のはずです。何故なら、それを高めるために、固定式から遊動式へと変わってきたからです。
 でも、それらは、一番見えにくく、分かりにくいところです。水深数十mのところで起きていることなど、それが重要だという視点で考えていないと、見過ごされてしまいます。でも、それではいけません。魚に近いところこそ大事にしないと!!
 話をもとに戻します。はっきり言って、フッキング性能(含バラシにくさ)とフォールバランス(フォールで誘い、乗せる力)の両方を高次元まで高めたヘッドは、この世にバイプレーンしかありません。ある程度意識的に両方を高めたものは一部ありますが、高次元となると、バイプレーンが採用しているコーダルフィンホールによるダブルスライトシステム(実用新案)でないと物理的に実現不可能なので、バイプレーンが存在していなかった時代は、どちらかの要素を優先するしかありませんでした。
 2つの要素の中でも、私は、フッキング性能が最重要だと考えていたので、『即掛』を作ったとき、その良さを生かすべく、フッキング性能(含バラシにくさ)に優れたヘッドをメインヘッドとして使用するようにしました。
 では、皆さん、次の写真は、同じウエイトの2種類の鉛製鯛ラバヘッドをぶら下げたものですが、この写真から、左右どちらのヘッドがフッキング性能(含バラシにくさ)に優れたヘッドなのか?分かりますか?

  

 正解は、右のヘッド(トリプルX)です。次の写真で示した角度が、左のヘッド(紅牙)は141°ですが、右のトリプルXは、149°になっています。紅牙はどちらを前にするかで角度が多少変わります。今回は伊良湖沖で多くの人が使っている、角度が広くなる方を選択しても、トリプルXよりも狭いという結果でした。一般的にこの角度が広い(直線に近い)ほうがフッキング効率が良くなります。たった8°の違いでも、フッキングにおいて、大きな違いとなって表れます。しかも巻き上げで水流抵抗が掛かると紅牙の方はその形状から、さらに角度が狭くなります。角度が狭くなればなるほど、フックは寝やすくなり、針先が魚の口をとらえにくくなります。(上の写真では、水流のあるところで泳がせているわけではないのでフックは、いずれも立っていますが、実際は違い、下々の写真の様になって泳いでいます。)
 また、魚の口に針先が同じように当たったとしても、紅牙は、トリプルXよりもヘッドがぶら下がっている感じになっているので、ヘッドをリフトすることでヘッドの抵抗を抜くのが難しいし、できたとしても時間がかかります。これが、フッキングの遅れや甘さにつながりやすいのです。
 では、紅牙はダメなヘッドかというと、そうばかりとは言えません。フッキング能力に劣るヘッドは概ね、フォールの安定性に優れています。紅牙も例外ではありません。そして、フッキングの問題については、従来の鯛ラバ同様、追わせ続けて乗せるスタイルを取っていますし、少ない力で乗りやすいフックとセットで販売しています。メーカーとして、それなりの対策は講じています。ですが、あくまで従来の方向性を踏襲したままなので、私的には、対策に限界があるし、釣り具としての魅力にも欠けるように感じるのですが…いかがでしょうか?

  

  

他にもあるストレートポイントフックの使いどころ  6月14日

 私は、カーブポイントよりも、ストレートポイントのフックのほうが「好き」ということで、『即掛』にストレートホイントフックを採用したわけではありません。
 第一の理由は、前々回解説したように、鯛ラバのようにフックが寝やすい釣りには向いていると思ったからです。
 理由は、まだ、他にもあります。魚の動きのスピードや釣りの仕方がストレートポイントフックに合っていると思っているのが、それです。
 またまた、ヒグチ理論なんですが、一部の例外を除き、魚の動きのスピードが中ぐらいのときはストレートポイントフックのほうが良い、という考えがあります。
 これはどうしてか?というと、魚の動きのスピードが中ぐらいだと、魚の顔が釣り人のほうを向いている時にフッキングを決めやすいからです。
 ストレートポイントフックは、当然のごとく針先が真っ直ぐになっているので、一度ある方向で魚の口に刺さっていくと、その方向はほとんど変わらないです。だから、魚の口に刺さっていくときに、良い方向で刺さって行けば、とてもバレにくいし、悪い方向で刺さり始めれば、途中から深く刺さらず止まってしまうため、とてもバレやすくなります。だから最初(刺さり込んでいく瞬間)が重要です。魚の顔が釣り人の方をが向いている時(反転する前)に差し込んでやらないといけません。
 ストレートポイントフックを使っているのに、ファイトの途中で何度も追いアワセをして、フックを確実に刺そうとしている人をよく見かけますが、あれは無意味な動作です。その前にもうフックの向きも刺さる深さも決まっているのだから、追いアワセをしても、フックがのびたり折れたりする確率が増すだけです。その人は「いや、そんなことはない。俺は、追いアワセをしない人と比べて、バラシが少ない」と反論するかもしれませんが、バラシが少ないのは、追いアワセによるものではなく、別の要因によるはずです。
 魚の動きのスピードに話を戻します。魚の動きがすごく速いと、フッキングが決まる前に魚が既に反転をしている場合が多いし、魚の動きがすごく遅いと、魚が反転してからでないとフッキングのタイミングがつかめません。こういう場合は、カーブポイントフックのほうが有利です。針先が確実に魚の口をとらえますし、その後は、フックか魚のいずれかの向きを変えながら、フッキングを決めていきます。フックが円い形状をしているから、刺さり始めた瞬間が良い方向でなくても、かなり修正が効くのです。
 では、鯛ラバを食おうとするマダイで考えてみると、どうでしょう?一般的にガシガシというアタリが連続します。これは、マダイが釣り人のほうを向いたまま、鯛ラバをなんとかして食ってやろうと追い食いしている証です。しかも、釣りの仕方が一定速度でのリトリーブになるので、フックの向きがほぼ安定しています。だから、ストレートポイントフックがピッタリなのです。
 フックの向きについての例えですが…同じミノーを使っていても、等速リトリーブで誘っている時に、食ってきた魚は、きれいにフッキングし、キャッチできる確率が高いのに、トゥイッチングで誘っている時に、喰ってきた魚は、フックがのびるなどしてバレる確率が高くなります。そういうことなのです。今、過去の事象を思い起こしてみると、心当たりのある方が大勢みえるでしょう。これは、トゥイッチングすることで、フックの向きやテンションが大きく変化するためだったのです。

魚に近い方こそ重要  6月11日

 釣りに対するヒグチ理論として、大勢のお客さんによく伝えていることがあります。「一部の特殊な釣りを除いて、釣具を選ぶとき、魚に近いところほど重要視すること!」です。実際は、タックルバランスがかなりキーにもなるので、結局、すべての道具が重要になるのですが、お客さんには、敢えて、このように伝えています。それは、自分に近いほうは、分かりやすいけれど、遠くなる程分かりにくいというか、気づきにくくなるからです。そして、釣れない大部分の原因もここにあるからです。
 釣り人の中に、リールの回転性能やロッドの軽さといった、手元で簡単且つダイレクトに感じられるところばかり気にする人がいますが、そういう人は、釣りがヘタクソな人だと私は思っています。なかには、自分がしたい釣りに合っているかどうか?よりも、高級品かどうか?を真っ先に気にする人がいます。これっていかがなものでしょう?他人に道具の自慢をするために釣りするんでしょうか?「高級品を買うな!」とは言いません。でも、どうせなら、リールやロッドに気を配る以上に、ルアーやフックの本質を見つめ、理解し、それを自分の釣りに生かして欲しいです。本当に釣りが上手くなりたいなら、そして、心から釣りを楽しみたいなら、魚に近い方から考えていくようにしないとダメです。
 そういう考えだから、私は、フックにこだわることが多いです。鯛ラバのように、乗りにくく、バレやすい釣りなら尚更です。
 話しを戻して、『即掛』のフックの件ですが、単にストレートホイントを採用したというところに留まらず、最高に刺さりのいいフックを使っています。最近、ストレートポイントのフックを採用するメーカーも一部現れていますが、『即掛』のフックに敵うフックを採用しているメーカーは未だないと思います。
 フック全体の形状だけなら、ほぼ同じものはあります、というか、同じようなものが多いです。ひょっとしたらマネされたのかもしれません。でも針先の鋭さが違います。
 鯛ラバでストレートポイントフックを選ぶ際、最もキーになるのは、フックを魚の口に刺し込むスピードです。これが速いフックでないとダメです。(どうしてか?については、次回以降に解説したいと思います。)私が採用しているフックは、たぶんよく似た他のどのフックよりも速いスピードで魚の口に刺さるはずです。それだけ鋭いので、針先は繊細で、傷みやすいです。
 陸っぱりサーフでのキャスティング用としては、絶対に使用不可のフックです。砂浜で擦られれば、すぐに針先が止まってしまいます。オフショアでのジクのフックとしても使用不可です。シャクった際、針先がジグに当たると針先が傷む可能性が高いからです。だから、鉛のヘッドが近くにあっても、落として巻き続ける釣りをするだけなので、針先が鉛に強く当たることがなく、フックのすぐ際にはラバーゴムのような柔らかなものがユラユラしているだけだから、鯛ラバには使用可能だったので、採用したのです。
 唯一の弱点が、根掛かりしたの際、針先が傷みやすいことです。根掛かりを外そうとすると、針の先端が外側に曲がって外れることが多いです。まあ、カーブポイントフックやストレートポイントでも針先が鈍いフックは、外れず、最終的にラインから切れてしまうことが多いので、これが弱点とは言えないかもしれませんが!
 それだけ針先が鋭くて、フック全体の強度は大丈夫?と心配になるかもしれませんが、『即掛』に使われているフックの軸の強度は尋常じゃないくらい強いです。今まで、私の船で、このフックを使用して釣れた魚を数百尾位見てきましたが、デカマダイだろうが、ブリだろうが、このフックを伸ばしたり、折ったりした魚は皆無です。とにかく変形したのを見たことがありません。どうしてそんなに強いのか?それにも秘密がありますが、そこまでは、公開するのにためらいがありますので、御勘弁ください。
 それだけ高品質のフックですから、当然価格は高いです。だから『即掛』の価格も安くはありません。でも、私は高いフックを使いたくてそれを選んだのではなく、理想的なフックを追究していった結果、それにたどり着いたということなので、御理解いただきたいです。
 そもそも価格の違いはせいぜい数十円のことですし…。1万円のリール、ロッドでも、5万円のリール、ロッドと釣果に大差ないのに、フックは数十円の差で釣果に大きな差が出るわけですから…。

『即掛』にストレートポイントフックを採用したわけ  6月10日

 『即掛』の最大の特徴は、完全なストレートポイントのフックを採用していることです。現在、鯛ラバ用として、このタイプのフックが、まれに使われていますが、それは最近になってからのこと。鯛ラバのフックとしてストレートポイントのものを使用して替えラバーを作り、それを販売したのは、『即掛』が全国初だったはずです。
 それくらい、発売当時、メーカーやプロアングラーですら、皆、鯛ラバのフックといえば、針先がネムっているタイプが当たり前!と思っていました。
 無理もありません。エサ釣り用のマダイの針先はネムっていますし、柔らかい竿で、マダイの硬い口にフックを刺さなければならないのですから…。どちらかというと弱い力でも刺さりやすいカーブポイントフックを採用するのは、ある意味、自然な流れです。
 そんな中、私が敢えてストレートポイントフックを採用したのには、いくつかの理由があります。
 先ず、ガジガジとマダイのアタリが始まっても、なかなか乗らないのは、マダイの特性、鯛ラバの特性だから、当然!と思われていたのを、そりゃおかしいでしょ!なかなか乗らないのは、フックをはじめとするシステムに何らかの原因(欠陥)があるからでしょ!と考えたことからスタートしました。
 アタリがあっても、なかなか乗らない原因はどこにあるのか?一番大きな原因は、リトリーブ時にフックが寝てしまっていることによるのでは?と考えました。

 

 案の定、リトリーブして、鯛ラバを斜め上に上げていくとき、発生する水流で、フックはメインラインの角度よりも大きく寝てしまうことが多々ありました。当然、マダイが食いに来ても、フックがすっぽ抜けて、乗りにくくなります。
 それなのに、針先が内側にネムっているカーブホイントフックを使っていたら、さらに乗りにくくなるのは、明白です。だから、私はストレートポイントを採用し、少しでも、すっぽ抜けることなく、針先がマダイの口に当たるようにしたのです。
 最近、オーナー針は、マダイが鯛ラバにじゃれついてきただけで、口の外でもいいから掛けししまうために、ストレートポイントフックを生産・販売しています。確かにカーブポイントよりもストレートポイントのほうが、針先が真っ直ぐで外を向いているだけ、外掛かりしやすいです。だから、間違いではありませんが、私は、そういう目的でストレートポイントのフックを採用したわけではありません。あくまで、しっかりと口に掛けるためだったのです。

ハローフィッシング取材  6月9日

 加藤精工さんは、新しい遊動式鯛ラバを広めるため、雑誌ソルトワールドだけでなく、雑誌ハローフィッシングにも取材を申し込んでいました。そちらも私が協力することになりました。前回の釣行からわずか数日後に取材当日がやって来ました。今回の乗船者は、加藤精工の社長さんと社長さんの知り合いの釣り好きの方2名とカメラマン1名です。
 社長さんは、前回と同じ針(付属の物)を使用するつもりでいましたが、私が止めました。「前回の釣行で性能の違いが歴然と出たのだから、取材を成功させるためにも『即掛』を使ってください。皆さんの分を用意してきましたから。」
 私の説得で、全員『即掛』を使用することになりました。その日はスタート時からマダイの食いが活発でした。しかも、『即掛』効果か?アタリのほとんどを乗せることができ、バレもほとんどありませんでした。
 途中からは、さらに入れ食いモードになり、瞬く間に、クーラーがほぼ一杯になって、早々に帰港することになりました。
 この日の竿頭は、社長さんの知り合いの1人!その人こそ今クロスツーのテスターとして有名になった青木敏明さんでした。彼は、だぶんこの日が初鯛ラバだったと思うんですが、当時から、釣りのセンスがよく、とても上手でした。この日は、60cmクラスを頭に5尾程の釣果だったと思います。ほんのわずかの時間にこの釣果、ほぼ入れ食いでした。先日も渥美半島赤羽根港から出船する丸万丸で行われたジギング大会で、ここらではめったに釣れない80cmUPのマダイを最後の最後にキャッチされたそうです。彼の、最後まで平常心でやり貫くスタイルが、最後の最後に幸運を呼び込む。そういう「起死回生」ともいえるシーンが多いように思います。それこそ実力の証だと感じています。
 で、私はというと、この日は3尾でした。しかも大きなマダイはゼロ!正直、操船とタモ入れと釣れたマダイの処理等で大忙しで、じっくり釣る暇がありませんでした。まあ、船長としては、何よりも嬉しいこと!なんですが…。
 こうして、加藤精工さんの鯛ラバ取材は、2回とも大成功で幕を閉じました。
 その後早々に、社長さんから「針のセッティングをヒグチさんが作ってくれたように変更したい」と申し出がありました。やはり、2度の取材の結果が効いていたようです。
 私が仕様データを教えると、社長さんは、すぐに対応されました。針は契約とコストの関係から同じものの使用は不可能でしたが、近づける配慮をしてくださいましたし、他の点は、ほぼ『即掛』に似通ったセッテングに修正して、実際の製品に反映させてくださいました。これにより、製品のフッキング性能がかなりUPしました。何よりも釣り人のためになったこと、それが嬉しかったです。
 その後も、この時のセッティングが現トリプルXにまで引き継がれて現在に至っています。社長さんのご厚意に今でも感謝しています。

ソルトワールド取材  6月8日

 2011年8月、ちょうどお盆の頃でした。ソルトワールドの鯛ラバ取材日がやって来ました。私は、私の船に、加藤精工の社長さんと社員さん1名、そしてソルトワールドのカメラマンさん1名を乗せて、伊良湖沖へ向かいました。
 ミッションは、新発売の遊動式鯛ラバでマダイをキャッチすること。できれば、爆釣!そして、デカいマダイも!でした。その日は、運よく無風快晴。マダイ狙いには、絶好の日になりました。
 私は、社長さんに「すみませんが、取材を成功させる確率をより高めるため、針だけは自分が用意したものを使わせてもらいますから」と断りをとって、釣りを始めました。
 先ずは、幸先よく、社長さんにヒット!30cm強の小ぶりサイズながら、マダイをキャッチ!早々に、最悪の事態が回避でき、私の気持ちは楽になりました。
 それからは、私に、マダイが連発!しかも、アタリがあったら、ほぼ乗って、バレずにキャツチ!!短時間の内に、45cm〜50cm位のサイズを3尾釣り上げました。
 一方、加藤精工さんのコンビには、同様にアタリがあるものの、なかなか乗らず、挙句の果てに、社長さんの鯛ラバに一旦乗ったデカそうなマダイ(私の勘では70cmUP)が、2・3秒でバレてしまいました。
 それからは、潮がきつくなり過ぎて、一旦アタリが遠退きました。そして、潮が緩み始めた頃合いを狙って、再度、この日の本命ポイントへ…。すると、しばらくして、私に、デカそうな魚がヒット!!やや長めのファイトの末、上がってきたのは、予想通り73cm、4kgUPのデカマダイ!でした。これで見事にミッション遂行!取材は大成功!「もう釣りはいいから、帰港しましょう」ということになりました。
 この日の最終結果は、私が73cmを頭に4尾。加藤精工さんのコンビは、2人で30cm強を1尾。人数割で計算すると、8:1の釣果でした。もうここまでくると、針とそのセッティングの差が釣果の差に結び付いていることは明白。『即掛』がいかに優れているか、その威力を見せつけることになりました。
 結局、ソルトワールド紙面では、針のことをほとんど触れず、遊動式ヘッドの優位性に焦点を絞って、掲載されることになりました。



『即掛』のパッケージにも採用されているこのマダイは、この取材時に仕留めたもの♪

遊動式への移行と『即掛』の誕生  6月5日

 2011年に入り、鯛ラバの世界に大きな変化が現れました。固定式から遊動式へと変わっていくという流れです。そんな中、確か春の問屋の展示会で、加藤精工の社長さんから、「今度うちで遊動式の鯛ラバを発売することにしたんです…これですが、どうですか?」というお言葉を頂きました。
 で、その仕上がり品を見た瞬間、私は眉をしかめました。針のセッティングに気に入らない点が複数あったからです。先ず、ネクタイが長過ぎと思いました。そして、針が小さ過ぎ、針先のねむりも深過ぎ、シーハンターの部分が短過ぎ、2本の針の段差も不十分だと感じました。
 だから、私はその場で即座に、「社長さん、これではマダイが食ってきても乗らないから!ダメですよ!」と答えました。そうしたら社長さんは「浜名湖の釣船さんに試してもらっているけど、評判はいいですよぉ。」という返事でした。
 それに対して私は「自分の経験から、それはありえない!」と答えました。
 それから、2・3ケ月が経過した梅雨明け間近の頃だったと思います。社長さんが、「うちの遊動式の鯛ラバを広めるため、雑誌ソルトワールドの会社に取材に来てもらうよう、お願いしたいんだけど…浜名湖沖はあまり釣れないようだし…」と悩まれていました。私は即座に、「私に任せてください。8月なら、まず間違いなく釣れますから!」と答えました。
 遊漁船を営んでいるわけでもないし、有名なプロでもない。単なるいなかの小さな釣具店の一店主です。はっきり言って、自分でも、かなり図々しい発言だったと思いますが、社長さんは、私の提案を受け入れてくれました。私は今でも、このときの社長さんのご厚意に深く感謝しています。もしもこの取材の機会が無かったら、まず間違いなく、バイプレーンの誕生は無かった、と思えるからです。
 私を頼ってくれた社長さんのためにも、ソルトワールドの取材を失敗で終わらせる訳にはいかない。私はそう決意し、出船の時に備え、加藤精工さんの遊動式ヘッドに合うように、針付きの替えラバーを自分で作ることにしました。それまでも針は自分で結ぶことがありましたが、ラバーやネクタイは横着して固定式の鯛ラバに付いていたものをそのまま使っていましたが、今回は、そうすることができません。こういういきさつがあって『即掛』が誕生したのです。
 そのコンセプトは、「追わせ続けるのではなく、一撃で仕留める鯛ラバ」でした。ガシガシとマダイがアタっているのに、なかなか乗らない。そのうちに、アタリが消えてしまう。こうした状況を改善するために、食ってきたマダイを即座にフッキングに持ち込む。その命題にチャレンジする、と決めました。
 そのために、針は、ストレートポイントで、且つ、特殊な針先のものを使用しました。そしてネクタイは短く、針を結んだシーハンターはやや長く、ラバースカートはシンプルな一方方向にしました。針と針の段差にも最善の注意を払いました。そして、写真のような替えラバー『即掛』が完成しました。パッと見、ごく平凡な替えラバーに見えますが、この当時としては、画期的なアイデアが複数組み込まれていた替えラバーだったのです。(そうした隠された秘密については、また後日綴っていこうと思っています。)


フッキングミスとバラシの連続  6月4日

 それから、私は度々、自分の船で伊良湖沖に出かけては、鯛ラバにチャレンジしました。
 当時、私がよく使っていたのは、ハリミツのラバラバという鯛ラバでした。選んだ理由は、単純、ネクタイが短かったから。とにかくネクタイが長いとアタリがあっても針に掛からなかったので!でも、困ったことが、まだありました。針が掛かりそうになっても、なかなか掛からず、すっぽ抜けてしまう、せっかく掛かったのに、ファイト中にバレてしまう、ということでした。当時、ラバラバに使われていた針は見た目こそマダイが喜びそうなオレンジ色に塗られていて、釣れそうでしたが、塗料の質が悪く、針はガサガサで、針先を爪に当てても、止まらず滑ってしまうくらいでした。これでは、マダイの硬い口には、なかなか刺さりません。
 そこで、私は、刺さりの良い針をいろいろと探しました。そのうち、これが一番だろうと思える針を見つけ、ラバラバの針をそれに交換して使うようになりました。結局、その針を今でも『即掛』の針として、継続して使用しています。探し当ててから数年が経過しましたが、未だにその針を超える針は見つかっていません。もちろん、発売される針すべて1本1本試しているわけではありません。でも、どう考えても、その針を超えそうな針が無いので、そのまま使用しています。それくらいその針の出来は優秀なのです。
 でも、まだ、問題点がありました。それだけ優秀な針を使っても、依然として乗らないアタリや、掛かってから外れてしまうことがあったのです。

鯛ラバ釣りの始まり  6月3日

 鯛ラバ釣りが初めて日本全国にに広まっていったのは、今から10数年前のことだったように思います。その火付け役になったのが徳島 鳴門 の岡豊漁具がリリースしたフラフラでした。円盤型の無垢(無塗装)のオモリに心細いような針とネクタイとラバーが固定してあるものでした。これがよく釣れ、全国的に空前の大ヒット商品になりました。
 そうなると各社が一斉にまねをし出すのが、釣具業界の常識!瞬く間に各社から、フラフラよりも見栄えのいい鯛ラバが登場しました。
 当時、当店で中心に売っていたのが、ハリミツのラバラバとデュエルのソルティーラバーでしたが、まだ、伊勢湾では、同じルアーでも、ジグを使った鯛釣りの方が一般的で、鯛ラバはあまり売れませんでした。
 そのころから、自分の船で伊良湖沖へたまに釣りに出るようになっていたので、この機会に、鯛ラバの釣りを広めようと、お客さんと一緒に出掛けることにしました。
 そして、初の鯛ラバ釣り。別のお客さんからよく釣れるポイントを聞いていましたが、実際に船で出てみると大海原、ポイントがよく分かりません。平日でしたので、他に釣りをしている人もほとんどいません。まあ、ここらへんでいいかぁ。魚探を見ながら、魚が釣れそうなところ(地形に変化があり、ベイトが多いところ)を見つけ、釣りを開始しました。後日、ポイントを教えてくれたお客さんに再確認したら、全然違うところで釣っていたのですが、ルアーを知らないウブなマダイばかりだったためか?マダイのアタリがガンガンありました。
 その日、同乗のお客さん二人はジグを使い、私は鯛ラバを使っていました。すごく食いが立っていたので、両方ともよく当たるのですが、私の鯛ラバには、なかなかフッキングしません。それに対して、お客さんは、バラシはあるものの、フッキングまで持ち込む率は格段に高かったのです。
 挙句の果てに、私の鯛ラバに、ようやく乗った大きそうなマダイが、数秒でバレてしまいました。それまでの間にお客さんは1人で3尾程(2人で計6尾程)をキャッチしていました。
 このままボウズで終わるのか?不安にかられながら巻き続けていた矢先に、ガシガシというアタリ無しに、いきなり竿がドーンと入りました。直後、凄い重さとともに、ドラグが音を立てました。長時間の格闘の末、浮いてきたのは、80cm弱、6kg超えのマダイでした。私は、「やったあぁ」と雄たけびをあげました。
 後日、お客さん曰く、「釣れたマダイもデカかったが、ヒグチさんの声の方がもっとデカかった!!ありゃぁ、神島だけでなく、伊良湖や鳥羽までも届いてるわぁ!」とのことでした。
 今思えば、すべてが完全なビギナーズラック!これが、私の鯛ラバを使ったマダイ釣りのスタートでした。



   2007年8月4日 鯛ラバによる初マダイ